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早朝にひっそり営業しているスープ屋「しずく」では、シェフ・麻野が美味しい日替わりスープを提供し、お客の悩みを優しく解決してくれる。ある日、評判を聞きつけ相談にやってきた青年・省吾は、麻野のスープと頭脳に惚れこみ、自身が協力している子ども食堂に麻野もぜひ来てほしいと言い出した。子ども食堂「はぐみ」にやってきた麻野と「しずく」常連客のOL・理恵は、そこに通う女子中学生の家庭の悩みを見抜き、あっという間に解決してみせる。感嘆する省吾だったが、麻野の推理はそれだけでは終わらず、省吾が秘密を隠していると指摘した。観念した省吾は、麻野に近づいた真の目的を打ち明ける。『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
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Posted by ブクログ
シリーズ5作目
4つの連作短編
・子ども食堂とふさぎこむ少女の秘密
・揺れる香りは嘘をつかない
・夕焼けに消えた泥棒の謎
・非行少年の目的地
「しずく」の噂を聞いて訪れた青年の省吾は麻野さんのスープと問題解決の能力を頼り、自分も手伝っている子ども食堂への協力を依頼する
子ども食堂に来る子供や親の抱える問題とその解決
そして麻野さん自身の母親との確執の行方
今回のテーマは重い……
何かを抱え込んでいそうで非常に疲れ気味な女子中学生、シングルファザーの虐待疑惑、オカルト嫌いの父親の家に訪れた泥棒、赤ちゃんの妹の首に煙草を押し付けた男子中学生
そんな彼ら彼女らと深く関わっていた夕月逢子は、河原で倒れていたところを発見され、未だに意識不明
何というか、家族の問題に他人がどこまで手や口を出してよいのか、判断が難しい
「介護は家族が行う」というプレッシャー
ヤングケアラーはどこまで許容されるべきなのか?
今回のは完全になしとしても、外部の人間が口を出すのも難しい
虐待されて育ち、親になって自分の子にも同じような虐待をしてしまう連鎖
根本的な倫理観は子供の頃の影響が大きいのでしょうね
だからといって許されることではないのは確か
それの発生に遺伝的な関連はありませんと言いたいけど
実際に関係あるかどうかではなく、本人がどう解釈したかの問題なので深くは突っ込まないでおこうか
最初の話を読んだだけでは、問題が多段構造になってたのは気づかなかったなぁ……
この症候群はフィクションで取り扱われるケースは何かとある
子供の方もそれを受け入れている状況がなんともやるせない
総じて、子供はどんな状況であっても親を愛すというか、そう思いこんでいるように思われる
無条件の愛は親から子ではなく、子から親へのものなんだよなぁ……
親の状況にしても擁護はできないけどある程度の事情というものがあるわけで
何とも言い切れない感情がうずまく
麻野さんの件についても、単純に昔とは変わった事が喜ばしいだけのものでもないのでしょうね
淺野さんと母親、そして露との関係なんかも読んでいて辛さを感じた
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