あらすじ
大人気「スープ屋しずく」シリーズ第3弾です! 早朝にひっそりと営業している「スープ屋しずく」には、お客が抱えるさまざまな悩みや謎が舞い込んでくる。急に真っ黒に変色したジャガ芋の謎。入籍間近だったカップル客の結婚が延期になった謎と鉄鍋の関係。常連客の老人が亡くなり、彼の娘が生前の穏やかな暮らしぶりを聞きにやって来るも悲しむ、父子が抱える過去。そして麻野の亡くなった妻・静句の話を聞いて、とある気持ちが芽生えた理恵がとった行動とは……。いろいろあるけど、温かいスープが心と体に元気をくれる。心温まるグルメ・ミステリー! 『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
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スープ屋しずくシリーズの第三弾
主人公の理恵としずくのオーナーが店以外の場所でも出かけるという、2人の関係が少しづつ近くなってきたように感じた本作。
本作の中で印象深かったのは、第四話。
妻を亡くした六朗が突然娘の前から姿を消す。
しばらく連絡はとっていたものの、どんな生活をしていたのか知らなかった娘のもとに、六朗が亡くなった知らせが届いた。
姿を消したあと、六朗がどんな生活をしていたのかを娘と常連客と一緒に巡る。
というストーリー。
わたしはまだ大事な人を亡くしたという出来事がないので、想像が甘くなるところだと思うが、もし大切な人が亡くなったらあなたはどんな行動をとるのだろうか?
今までの生活の延長で過ごすのだろうか?
それとも心機一転全く違う生活をするのだろうか?
どちらの選択をしたとしても、最愛の人が心の中を占めていることは間違いないと思う。
ちなみにわたしの場合は、いつも通りの生活をするのだろうと思う。
はたから見たら「もう吹っ切れたの⁉」と思われるように、いつも通りに過ごすであろう。
ただ、頭の中では「あの人はどこかに出かけているだけだからいないの」と、まったく受容できずに過ごすのだろうと想像できる。
それはそれで、きっと親しい人にとっては見ていられない姿だと思う。
人はいつ別れが起きるか分からない。
だからこそ、後悔のないように日々を過ごしたい。
そのためには、素直に思ったことを言葉にしていかねばな
とあまのじゃくなわたしは思うのであった。
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シチューやポトフ、クラムチャウダーなど、あったかい料理が多くて、今は11月の終わりなんだけど
ぴったりだなーと思いながら読んだ。
「悔しい」という気持ちが沸き起こった時、一瞬波乱の予感がしたんだけど、
最後にその理由がわかって
主人公のことがまた一つ好きになった。
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思わずお客様の印象を口にしてしまった露ちゃんに
「お客様の中には色々な人がいる
お帰りになった後に好き勝手言うことは、
飲食店としてはやってはいけないことだ」
麻野さんが注意した言葉
私も飲食店員として守れているかな?と振り返ることができました
あと、物語の中で麻野さんと理恵さんが買い物デートしていたのですが
雪平鍋やフライパンの説明も麻野さんらしく丁寧で
私もこういう人と買い物したいなぁと思いました
とても勉強になった回でした
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スープ屋しずくシリーズ第3巻。今回は理恵さんがずっと主人公。
第1話 井野家の不倫騒動、第二弾。また環奈ちゃんが夫婦を引っ掻き回す。
第2話 個人宅でのホームパーティに誘われた理恵。ポトフを作ろうとするも、ジャガイモが変色してしまう。
第3話 麻野さんに付き合ってもらって、一緒にお鍋やフライパンを選ぶ話。ようやくちょっとデートができました。
第4話 常連の六朗さんは、妻が亡くなった後、おうちを捨てて東京に来ていた。亡くなったと娘さんから聞く。娘さんは、なぜ父が故郷を捨てて東京で何をしていたのかを知りたがる。父は母をどう思っていたのだろう。
第5話 ひきこもりだった忠司が、脱ひきこもりを果たして将来的には料理人になりたいという。梓は忠司にスープの作り方を教えるが、忠司はうまく作れないという。さんざん悩んだ末に行きついた結論は。
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スープしずく屋シリーズ第三弾。
第三弾で、理恵と浅野はようやくデートにこぎつけましたか。
デートと言っても、調理器具を買うのにアドバイスしてもらう、
ということだったが。
巨大なコックのおじさんがビルの上に設置されている、とあったので、
かっぱ橋道具街か?
ただ、麻野は買い物中も次々知り合いに声を掛けられていたようだが、
特に女性に。
ミステリーの方は相変わらずの舌触りの悪さだが、
前作でも編集長夫婦の家庭を探っていた義理の妹が、
また通帳を勝手に見るという反省のなさ。
高校1年生ってこんなものなのだろうか?
だが、タワーマンションでの合コン、じゃなかったホームパーティの男性陣が、
マッチョな会社経営者、
少年のような雰囲気のメーカー営業職、
長髪の売れていない俳優、
ということがありえないのは判る。
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麻野さんと理恵さんが一歩進んでなにより。
どのスープも食してみたいな。
愼哉くんがなかなかいい働きをする。
亡くなった人が相手だとどうもできなくてもどかしいよなぁ。
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今回も美味しそうなスープがたくさん登場。麻野さんの推理もお見事だけど、謎が解けてその人たちの想いがわかって、悪者は登場しなくて、最後はお料理と一緒にあったかい気持ちになれるのが良いです。そして主人公の理恵は少しずつ前に進んで・・・? 少しずつなのが良いですね。
肩ひじ張らず読書できます
朝食をベースにした状況設定で、日常の何気ない風景の中で、スープを主題にした謎解きはちょっとした知識欲と食欲を刺激します。こんなお店があったら行きたいですね!
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少しずつ麻野との距離を詰めようとする理恵が微笑ましく、自然と応援したくなってきたのでこのままシリーズ追いかけよう。意外と豊富なスープのレパートリーに毎話楽しませてもらっている。ただ、日常の些細な謎がスープ屋の雰囲気とそぐわない点が気にかかる。他の方の感想にもあるが、親の不倫がトラウマとなり行き過ぎた行動を取る環奈が、そのうち軽く一線を飛び越えそうで怖い。一応作中では絶対にしてはいけないと理恵に言わせてはいるが、「そんな大事にならず許される程度のこと」と捉えてしまう若者もいるのでは?とハラハラしてしまう。
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スープ屋しずくシリーズ
ジルコニウム指輪の紛失
ホームパーティージャガイモの変色
鉄のフライパンとゴボウ
思い出から遠ざかる
静句の存在感
たっぷりキノコのクリームシチュー
オレンジ白菜と豚肉のスープ
南ドイツ風オニオンスープ
けんちん汁
しずく風白いビーフシチュー
ホームパーティのジャガイモ事件
あれはありえないというか。。。
人としてどうかなぁと思った!!
きっとどこかで化けの皮剥がれるはず
何だか嫌な話しでした〜笑
Posted by ブクログ
本作も謎解きながら、麻野と理恵の関係、静句のこと、気になって一気読みでした。
8作まで出てるとのことで、早くみんなの行く末が知りたい…!
常連のお店って素敵ですね。お店で知り合った人と繋がっていくって、人見知りの私では中々あり得ないのでうらやましい。
Posted by ブクログ
やはり、今回も安定の面白さ〜♪
ミステリーとか言うけど、人は亡くならないし、ほっこり系ミステリーだからすごく読みやすい!あと、作中の料理が美味しそうなところも読みどころ!!!笑笑
Posted by ブクログ
前回は麻野の妻が亡くなったときの話とか、ちょっとざわざわした。今回は少し理恵と麻野の距離が近くなったように感じたが・・
ほろ苦いお話もあったけれど、ほんわかした感じが「スープ」のイメージと合って今のところ一番好きかな。
Posted by ブクログ
スープ屋しずくシリーズ。
相変わらずもどかしくもあまり進まない理恵さんと浅野さんの関係。
ま、ラブよりも謎解き部分の方がわたしは好きだからそこの関係がモヤモヤでもオッケーですけどね、私はw
賑わってるスープ屋だけど、朝営業に来る人たち同士はどんどん人間関係ができてくる。梓ちゃんの再登場など、濃いな、この店。
食べてみたいけどリアルでは少し行きづらそう。
Posted by ブクログ
スープ屋しずくシリーズ!③
毎回楽しく読んでいます。
理恵さんの麻野さんに対する恋心がいっつもキュンとしちゃいます(笑)
調理器具の話やシチューにけんちん汁なども、いつも美味しそうなスープが出てきて、読んでいると食べたくなりますね。
日常にありそうなちょっとした謎を推理しちゃうのが面白い。そしてその人の人生を明るいものに変えてくれるのが、読んでいて心が和みます!
Posted by ブクログ
悪者が出て来ないほっこりするお話。登場人物に嫌な人が1人も出て来ないし応援したくなる。麻野と理恵の関係も少しずつ少しずーつ進んでいく、のかなぁ?相変わらず美味しそうなスープ達でスープが飲みたくなる。
Posted by ブクログ
シリーズ三作目。
今回は第一話と第二話の謎がすぐにわかったぞー!と最初から楽しく読みました。
作中の季節が冬だったので、登場するスープが温かそう。冬に読んだらもっと美味しそうに感じただろうなぁと、暑い時期に読んでしまったことを少し後悔。そして、毎度のことながらスープが飲みたくなり今日もポトフを作る私。
Posted by ブクログ
まるで目の前に温かいスープがあるような感覚になります。ほっこり心温まる5つの物語でした☺️
大きく場面が展開するところがほとんどないので、途中で飽きてきてしまうところが私は残念でした>_<
でものんびり楽しめる作品だと思います!
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話が収録されております。
・新婚の兄の不審な行動が気になる妹の相談事とは・・(第一話「似ているシチュー」)
・ホームパーティー中に、異常に変色してしまったジャガ芋の謎・・(第二話「ホームパーティの落とし穴」)
・結婚を控えていたカップルなのに、突如彼氏が式を延期したいと言い出して・・(第三話「ゆっくり、育てる」)
・〈しずく〉の常連客だった亡くなった男性が抱えていた秘密とは・・(第四話「窓から見えない庭」)
・レシピや作り方は全く同じはずなのに、どうしてもスープの味が違ってしまう理由とは・・(第五話「やわらかな朝に」)
第一話に登場した環奈ちゃんって、前作でも勝手に兄夫婦の私物を見てましたしたよね。
で、今回も兄の通帳や郵便物などを勝手に見たりしていて、いくら身内で"心配だったから"とはいえ、またもやこんな行動をやらかすとは、心中どうなってんの?って心配になりました。
で、問題行動といえば、第二話の"彼女"の人を貶めるような行動もね・・たとえ後から謝罪されてもちょっと人として如何なものか?って思っちゃいますよね。
・・と、このような問題行動を起こす人物達へのモヤモヤした気持ちを癒してくれるのが、麻野さんの作る絶品スープでございます~。
勿論どれも美味しそうなのですが、今回気になったのは、「オレンジ白菜と豚肉のスープ」ですね。
てか、"オレンジ白菜"って初めて聞きましたよ。
何でも、普通の白菜より食物繊維やカロテン、鉄分が豊富で"シスリコピン"という抗酸化成分も含まれているとのこと・・なるほど~、毎回勉強になります!
そして、気になる麻野さんと理恵の仲ですが、理恵が勇気を出して誘った"調理器具お買い物デート"もいい感じでしたし、麻野さんの亡き妻・静句さんへの想いを共有できない悔しさをちゃんと麻野さんに伝えたりと、理恵の行動によって徐々に二人の仲が前進してるのかな・・と思いました。
さらに、梓さんも〈しずく〉のバイトに復帰したし、ひきこもりだった忠司君も料理に興味を持ったりと(で、何気に慎哉さんの弟分的なポジションになっているような・・)、色々動きがございました。
とりま、今後も〈しずく〉を巡るメンバーがどうなっていくのか、見守っていきたいと思います~。
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相変わらずスープが美味しそうな本だ。
店主の控えめながら鋭い洞察力も良い感じ。
ただ、主人公の恋心?というかなんというか…
は、今時、幼稚園児の方がもっと積極的だよなと、イライラモヤモヤしながら読んだ。
Posted by ブクログ
このシリーズ、最初は、ミステリーとして読み始めましたが、最近は、昔で言うトレンディドラマのようなオシャレラブストーリーになりつつあり、私にとっては、少し物足りない。
オシャレラブストーリー読む歳でもないしなー、この後の展開に少し不安。
Posted by ブクログ
スープ屋しずく第三弾。
安定の一冊。
安定のシリーズ。
登場人物が基本良い人ばかりで
ほっこりする。
心を癒す際にはこのシリーズがオススメです。
スープ飲みたくなるよね。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目
2作目までの細かいことは少し忘れてしまってましたが、、それでもおおすじは大丈夫でした。
主人公とスープ屋の主人との恋模様はまだまだかな。
それより今回は調理道具にスポットが当たっていて、調理道具も手間がかかるものを手をかけて育てていくのも素敵だな、と。
自分にはできなそうだけど。
それとやっぱりスープは健康的で美味しそうで、読むと具沢山スープ作りたくなる。
スープ食べた時の反応が大体同じで、そこがちょっとマイナスポイント
Posted by ブクログ
麻野と理恵が少し進展するらしいと聞いて、ワクワクしながら読んだ。
すんごくゆっくり、カタツムリのようなスピードでそれでも確実に前に進んでるとこらが、この本らしいと思う。
もどかしいけど、これが2人の進み方なんだなぁ、と思うとすごくお似合いやと思う。
亡き妻を思って、全てを捨てて最後になくなってしまった六朗さんの話が心に残った。ほんとに最後の最後、どんな気持ちやったんやろう。。。
梓の叔母さんはめっちゃ迷惑やけど、身内にしか発動しないおせっかいやったらまだ可愛いのではないかな。口にするものに何か入れたりするのは、やめてほしいだろうけど。
Posted by ブクログ
人が人を想う暖かさが印象に残った。
心配するあまり本人に聞けないことを推理してもらったり、亡くなった人の行動から想いを汲んでみたり。今回はスープの食材だけでなく調理器具のこともいろいろ書いてあり面白かった。
Posted by ブクログ
相変わらずしずくで提供されるスープは馴染みがあるものも初めて聞くものもとても魅力的で、こんな店が近くにあったら行ってみたいです。
コージーミステリーとしても楽しく読める内容ですが、唯一の難点は素材の健康効果がくどいことです。
昔テレビ番組であったような過剰な効果訴求を連想するので、こんなに毎回行数を使って欲しくないです。
Posted by ブクログ
ストーリーは変わらず面白いんだけれども、ちょっと人のことに首突っ込み過ぎじゃない?という点が気になってしまう。ほっと温まるストーリーなんだから親身さは必要なんだろうけれども、自分としては仮に身内でもある程度の線引きは必要だと思うから、ちょっと合わないなあと思い始めてきた。