あらすじ
「思わずスープが食べたくなる」と評判のスープ・ミステリー、第2弾です! 東京のとある場所で、早朝のわずかな時間に、ひっそりと営業しているスープ屋しずく。シェフ・麻野が毎朝日替わりのスープを提供している。常連客である雑誌編集者の理恵は、新婚の上司・布美子の夫・克夫から布美子の様子がおかしいと相談を受けて、麻野に相談すると、鮮やかな推理を繰り広げ――!ほか、理恵の初恋の人との再会や狩猟体験、スープが食べられなくなった引きこもりの少年など、癒やされて元気が出る、全4話。
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スープ屋しずく、第二弾。
第1話 上司の新築のおうちにまつわる謎
第2話 中学の同級生にまつわる話
第3話 猟師の猟を見学に行くことになり、麻野のジビエ熱が高まる
第4話 4年にもわたる引きこもり。なぜ引きこもりになってしまったのか。その謎を探るべく、スープ屋しずくでお昼のアルバイトを始める。
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スープ屋しずくの謎解き第2弾。
本書では4つの話があるが、3話が『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』に掲載されたもの。最後の1話が書籍化書き下ろしとなっている。
なので、2冊目から読んでも前3話は比較的内容は分かると思われる。
特に印象に残ったのは、3話目の『山奥ガール』
伊予の友人がジビエの美味しさから狩猟に興味を持つという話。
この話の中で、猟師になるにはどのぐらいの準備がいるのか、狩猟のルールがなど細かく書かれている。
特に今年は全国的にクマの出現が多く、猟師も少ないといった話を聞く。
時には食のために、時には駆除のために動く猟師は、人間と山との橋渡しをする存在かもしれない。
そんなことを思いながら、いつかおいしいジビエ料理が食べたいと思いをはせる。
最後に、淡々としているように見える店主の麻野さんが、ジビエに影響され、娘の露ちゃんにジビエ用の熟成庫を置きたいと懇願する場面は、ちゃんと欲のある一人の人間なんだな~とかわいさを感じた。
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サクサクっと読めるシリーズですが、ちょこちょこ重いテーマも入ってくるので飽きずに読めます。
前巻にも出ている人もちょこちょこ出てくるのが面白いし、なるほど!となるがそろそろ誰が誰だか忘れてきてしまいました笑
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今回も,優しく切ない話。
スープが飲みたくなる。
狩猟の話,とっても興味深かった。
命の大切さ,それをいただいているありがたみ。
作ってくれている人への感謝、いろんなものを忘れずにいたいと思う。
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最初に軽いジャブを打ってから
深く潜り込むようなストーリーの展開でした
特に後半のストーリーは読みごたえがありました
3巻以降の麻野さんストーリーの展開が気になります
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シリーズ2作目
しずくの事故の原因に追及しているけれど
本当の原因はまだわからず
新しい命と環奈の心配
理恵の恋バナ
狩猟
姉と窃盗癖
枝豆のヴィシソワーズ
鮭と秋野菜のホワイトシチュー
雉鳩の炭火ロースト
ミネストローネ
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一作目に続き、前半はスープ屋しずくでのほっこり謎解き。後半に静句さんの真実に…。
これからの展開が気になる登場人物ばかり。引き続きしずくでの時間に浸ります。
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前巻に続き、今作でも麻野さんと静句さんの過去の話が。悲しい話だ…。それでも麻野さんの前を向こうという気持ちが救い。露ちゃんにも届くといいな。
その他にはレギュラー女性陣の恋の話も。
どの話にでてくるスープもやっぱり美味しそう。
狩猟の話は面白かったし、編集長夫妻は幸せそうでいいし。
今後も楽しみなシリーズだな。
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今回も美味しそうなスープと料理がいっぱいでした。登場人物が広がって、それぞれの生活の中でスープ屋しずくが関わってくるのが楽しい。狩猟のお話も良かった。静句さんの謎に迫るお話は、
ちょっと重い要素もあるけど、最後には前向きになれて良かったです。続きもぜひ。
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2話目までは良かったが、3話目から話が重くなり、その重さがシリーズの空気と微妙に合っていないように感じる。最終話の露の行動もちょっと前作の雰囲気と違うような。それでも美味しそうなスープの描写と効能の解説が毎回楽しみ。この部分だけでも読んでいられる。ただただスープが飲みたくなる。知る人ぞ知る早朝営業が急速に広まっている気がするけど、いいのだろうか。
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今回もおいしそうなスープが出てくる。謎ときもさらっと読めて、すらすら読み進められる。外国料理のことや狩猟のことなど、新たに知ることもあって興味深かった。
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話があったか面白いのは前提として。
読んでるとスープが飲みたくなる。
インスタントのスープを飲んでみる。
違う!こんなんなはずない!
余計に本の中のスープが飲みたくなる。
兎にも角にも『しずく』のスープが飲みたいの一択!
追記:7月の旅行でハンガリー料理屋さんに行くことになり、『グャーシュ』を味わってきます♪
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朝ごはんを外食することに、ちょっとした憧れがある。
いや、そもそもちゃんとした朝ごはんに憧れがある。
外食にしろ、家での朝ごはんにしろ、手をかけられた朝ごはんを食べる生活には余裕があるように感じる。
遺伝子レベルで夜型な私は、朝はまったく元気が出ない。
朝からちゃんとご飯を食べることで一日のエネルギーを補充する。
まさに、一日を元気に明るく過ごせそう。
…
スープ屋しずくの朝営業はあまり知られていない。
偶然出会うか、口コミで知るしかない。
ランチとディナーは賑わうものの、朝はひっそり営業している。
そしてその店の店主・麻野は、バーテンダーのような佇まいで訪れる客を見守り、観察眼と経験から助言をし、「困った」を解決してくれる。
静かな中で美味しいスープご飯を食べられるなんて、なんて贅沢なんだろう。
人にはいろんな悩みがあって、そんな悩みも一旦横に置いて美味しいご飯を食べる。
それだけでは問題は解決しないけれど、心を寄せてくれる人がいて、話を聞いてくれることで、前を向ける。
ミステリーなんだけど、なんだかほっこりするお話。
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スープ屋しずくシリーズ第2弾。
日常の謎解きを浅野さんが解決していくのが心地よい。今回も美味しそうな料理の描写がたくさん。
読むだけで、心が満たされました。
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シリーズ2作品目!!!やはり今回も面白かった!!!ガチまいの私にとって、料理が絡む物語は非常にサクサク読めるし、内容もいつもタメになる&知識が増えるから本当にオススメのシリーズ物です。
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一巻より趣向が凝ってて面白かった。。。一巻で諦めて読むのやめないでよかった。
ジビエを求めて狩猟にハマってく女の子の話が面白かったなぁ。なかなか若い人が入り込むのが難しい世界ってことがよくわかる。解体とかキツそうやもん。
ラストの引きこもりの友達を外へ出そうとする話も結構ハードでよかった。コージーミステリーのギリギリを攻めるハードさ。
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前作同様、とても良かったです。
でも心温まるお話と言うより、それぞれのキャラの深堀をした印象でした。割とテーマが重いので何度も心が痛くなりました。
『山奥ガール』でジビエ料理と狩猟についてとても詳しく書かれていたので、とても勉強になりました。知人に狩猟をしてる方がいるのでたまに聞いてはいましたが、実際の描写は想像の数倍以上で斜め読みしてしまいました。もっとしっかり受け止められるようになったら再読したいです。
最後の『レンチェの秘密』はリアルで実際にありそうで、ソワソワしました。露ちゃんのみ「秘密を暴くことで、誰かが不幸になる可能性もあります」という言葉に同感してしまいました。全てを知りたいと思う気持ちはありますが、考えても思っても言うべきじゃないこと、行動すべきじゃないことは確かにあると思います。でも行動してる時には気がつけなかったり「そんな言葉で傷つくとは思わなかった」と言われたり…だからこそ、自分の気持ちを伝えることが大切なのかなと思ったので、自分もこれから気をつけようと思いました。
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スープ屋しずくシリーズ!②
静句さんの亡くなった背景が書かれていて、あ〜そうだったのかーっとしんみりしちゃいました。
バイトの子の梓ちゃんの友達を思う気持ちとか、やっぱこの本は読んでてほっこりしますね。
久々にゆっくり読むことができました。
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ミステリーというか、スープ屋しずくに来るメンバーの周りの謎を解き明かしていく。軽やかに な話だと思ったら急に重くなったりと飽きずに読み終えました。美味しいスープが飲みたくなるし、こんなスープ屋さん行きたいなぁ。
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スープしずく屋シリーズ第二弾。
主人公理恵が勤めるフリーペーパー編集部、
その編集長は前作でも出て来たが、結婚した後の義理の妹とのお話、
理恵の中学生時代の恋愛話、
ジビエと狩猟の話、
引きこもりの友人とスープ屋店主浅野の妻の事故死の話。
ほのぼのとまでは行かなくても、
悪意のないミステリーを描こうとしているのは感じるが、
日常の中にあるその謎は、
少し後味が悪いと言うか、苦いというか、美味しくない。
とくに最後の話で、
浅野の娘、露が、母親のことを調べてほしくない、
父親に母親の事故死の原因が自分だと思ってほしくないという理由で、
人のスマホを盗み見て、脅迫状を作って、履歴書の住所を利用して送り、
自分がわざと怪我をして脅迫を本物にしようとしたのは、
かなりひいた。
人の感情に敏感な少女が実行するそれらの「犯行」は悪質さを感じる。
純粋さとか切迫さが感じられないからだと思うが、
なぜ感じられないか、と言われるとまだそれはわからない。
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一巻に登場した布美子と克夫のその後を知ることができたのが良かったです。
理恵の中学生の頃の話しや、ジビエの話しは病気や命と向き合う姿について描かれており、テーマ性があるものでしたが、読後感は良いものでした。
一巻もそうでしたが、今回も最後のお話しは重ため。静句が亡くなるときのお話しはやはり辛いですね。
とはいえ、スープは美味しそうだし、全体的に温かいトーンのこのシリーズが好きなので次作も読もうと思います。
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美味しそうな表現の数々が素敵。
それ以上に店主の麻野のさんの細やかな気遣いが素晴らしい!
『 山奥ガール』というお話がすっきりまとまっていて良かったかな。
最終話の『 レンチェの秘密』はちょっとまとまりが無いと言うか、登場人物達に少しヤキモキ。
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おもしろかった。
スープ屋しずくのシーズン2。
今回もとても温かく、読み終えることができた。
章ごとの終わり方が、軽やかというか、なんというか、好き。
しずくみたいなお店はなかなかないけど、スープがあるお店を探して行こうと思う。
麻野さん、理恵、伊予、露ちゃん、慎哉くん、梓、静句。
井野くん、布美子さん、環奈、シチューの西山、瑠衣、二神、忠司、詠人。
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シリーズ2作目。おそらく作者は小説のネタになる料理にまつわる物を探す日々だったのではないかと思うくらい、あの手この手で物語を提示してくる。ジビエ、夫婦のあれこれ、引きこもりの少年の過去、そして麻野の話等盛り沢山だ。
こんなに人は簡単に恋愛感情を抱くんだっけ?という疑問はさておき、徐々に変化する登場人物の家庭と仕事環境。
彼ら彼女らの物語はまだ続く。
小さな街の驚きの過去について描かれた転換点となる物語だった。
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シリーズ第二弾。
日替わりの手作りスープが自慢の、スープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ四話(&エピローグ)が収録されております。
・〈しずく〉の常連客、理恵の上司&同僚の新婚夫婦の新居が何者かに家捜しされている形跡が・・(第一話「モーニングタイム」)
・理恵の中学時代の林間学校でシチューがゼリー状に固まってしまった謎と彼女の初恋の相手の秘密とは・・(第二話「シチューのひと」)
・ジビエ料理に嵌った女性が、見学に行った狩猟中に奇妙な体験をして・・(第三話「山奥ガール」)
・ひきこもりの友人が抱える真相を探るうちに、麻野の亡き妻との関わりが浮かび上がってきて・・(第四話「レンチェの秘密」)
相変わらず、麻野さんの作る滋養たっぷりのスープの美味しそうなこと!(*´﹃`*)ジュル
スープの素材に含まれる栄養素の蘊蓄も勉強になりますね~。
個人的に興味深かったのは、第三話のジビエに目覚めたのをきっかけに、ハンターガールの道を目指すことになる女性の話で、以前読んだ近藤史恵さんの『みかんとひよどり』もそうでしたが、"命をいただく"ことに関して考えさせられるものがありました。
そして、〈しずく〉の店主・麻野さんまでジビエ料理に嵌りだして、"家に「熟成庫」を置きたい"と言い出したのを、娘の露ちゃんに拒否られているのが微笑ましかったです。
ところで、露ちゃんといえば、感性が鋭くて賢い子ではあるのですけどちょっと不安定な部分ありますよね・・。
前巻の第五話でも危なっかしい行動をしていたし、この巻の第四話でも、露ちゃんなりの理由があったとはいえ、ひきこもりの友人の事情をさぐる梓さんに対してやってしまった行動(態度も)は、結構タチが悪いというか・・キャラ設定としては"良い子"のはずだと思うのですが、今回の件で"この子大丈夫?"とちょっと心配になりました(勿論、麻野さんに叱られていましたが)。
で、この第四話では、前巻でも少し触れられていた、麻野さんの亡き妻・静句さんの死の背景が明かされて、内容としては重めの話でしたが、関わった人達が心穏やかになれるといいな・・と、思いました。
という訳で、ほっこり雰囲気と思わせて何気に重いエピソードをぶっこんでくるこのシリーズですが、出てくるスープに魅了されているので、今後も追っていきたいと思います~。
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シリーズ2作目。
主要キャラの暖かさや、
各話のちょっとしたエピソードが
その先の話につながっていたり、
何より、読後感が正に
美味しいスープを飲んだ時のように
ほっこりするところが気にいってます。
ゆっくりシリーズ制覇しようっと。
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野菜の栄養にはこんなにいいことがあるんだとかなり学べました。謎解き要素は少ないけど料理についての味方が変わると思います。恋愛的なことから身内についてもとにして書かれていて子供から大人まで楽しんで読めると思います。