友井羊のレビュー一覧

  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 想いを伝えるシチュー

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    スープ屋しずくシリーズの第三弾

    主人公の理恵としずくのオーナーが店以外の場所でも出かけるという、2人の関係が少しづつ近くなってきたように感じた本作。


    本作の中で印象深かったのは、第四話。
    妻を亡くした六朗が突然娘の前から姿を消す。
    しばらく連絡はとっていたものの、どんな生活をしていたのか知らなかった娘のもとに、六朗が亡くなった知らせが届いた。
    姿を消したあと、六朗がどんな生活をしていたのかを娘と常連客と一緒に巡る。
    というストーリー。

    わたしはまだ大事な人を亡くしたという出来事がないので、想像が甘くなるところだと思うが、もし大切な人が亡くなったらあなたはどんな行動をとるのだろうか?

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    2025年11月30日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 想いを伝えるシチュー

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    シチューやポトフ、クラムチャウダーなど、あったかい料理が多くて、今は11月の終わりなんだけど
    ぴったりだなーと思いながら読んだ。

    「悔しい」という気持ちが沸き起こった時、一瞬波乱の予感がしたんだけど、
    最後にその理由がわかって
    主人公のことがまた一つ好きになった。

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    2025年11月29日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食の時間帯に読んでいたので、特にスクランブルエッグとキムチラーメンが食べたくなった。中に出てくる主人公はそこまで?!と思う程本音が言えないお話が多かったのと、食べ物って人と人を繋ぐ大切なものだなあって。

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    2025年11月26日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ

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    スープ屋しずく、第二弾。

    第1話 上司の新築のおうちにまつわる謎
    第2話 中学の同級生にまつわる話
    第3話 猟師の猟を見学に行くことになり、麻野のジビエ熱が高まる
    第4話 4年にもわたる引きこもり。なぜ引きこもりになってしまったのか。その謎を探るべく、スープ屋しずくでお昼のアルバイトを始める。

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    2025年11月25日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 大人の小休止と鎌倉野菜のポトフ

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    今回は伊予ちゃんが一冊を通して主役だった。
    私もこの間まで休職してたから、気持ちがよく分かった。
    相変わらず出てくる料理がどれも美味しそうで、スープ屋しずくが実際にあれば行ってみたいと思った。

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    2025年11月19日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    オフィス街の一角にあるスープ専門店。ランチとディナーのみの営業だが、実は朝のスープセットが存在する。ひっそりと営まれる朝ごはん。

    第1話 タウン誌編集部で働く理恵は、一時的に化粧ポーチがなくなり、その事で同僚を疑ってしまう自分が嫌になっていた。そんな時にしずく屋さんの朝営業を知る。

    第2話 理恵の同僚伊予は、友達で先輩の椎名が彼女に去られて食べられない状態であるのを知る。一緒に彼女を探しながら、なんとか食べさせたい伊予は椎名をしずく屋に誘う。

    第3話 ふくちゃんのお姉ちゃんは元モデルで美人。お母さんも美人。自分がふっくらしていると思っているふくちゃんはダイエットしようと頑張るが、ついつい

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    2025年11月19日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ

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    スープ屋しずくの謎解き第2弾。

    本書では4つの話があるが、3話が『「このミステリーがすごい!」大賞作家書き下ろしBOOK』に掲載されたもの。最後の1話が書籍化書き下ろしとなっている。

    なので、2冊目から読んでも前3話は比較的内容は分かると思われる。


    特に印象に残ったのは、3話目の『山奥ガール』
    伊予の友人がジビエの美味しさから狩猟に興味を持つという話。
    この話の中で、猟師になるにはどのぐらいの準備がいるのか、狩猟のルールがなど細かく書かれている。

    特に今年は全国的にクマの出現が多く、猟師も少ないといった話を聞く。
    時には食のために、時には駆除のために動く猟師は、人間と山との橋渡しをす

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    2025年11月13日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    食事のメインにはなりにくいけれど、あると嬉しいのがスープ。

    ちなみに食事におけるスープの役割としては
    ・消化を助ける
    ・栄養バランスを整える
    ・体を整える温度調節機能
    ・ご飯とおかずを繋ぐ
    ・心理的な安心感
    という働きがあるよう。

    そういえば、このスープ屋しずくに来店するお客は、疲れた人が多い。そして、しずくで食べた後はほっこりした気分になることが多い。
    なので、スープが作品を繋ぐ要になっているのは間違いないだろう。


    個人的には3話目の「ふくちゃんのダイエット奮闘記」が印象的だった。
    読み進めていくと感じる違和感を、最後にしっかりと回収していく。しかも、終わり方がモヤモヤしない、わたし

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    2025年11月02日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    昔読んだ記憶があったが、内容を忘れていたので再度購入・再読。描写は細かくそれでいて堅苦しくない軽い文体で非常に読みやすい。「謎」のクオリティーに関しては著者の他の作品で信頼出来ると確信していたので不安はなかったが、この作品も例に漏れずこちらの認識を2度3度と裏切ってくれる心地よささえ感じられる。

    個人的には第5話「わたしを見過ごさないで」のまんまと著者の思惑通りに騙され続ける感覚も好きだが、「あぁ、やっぱりこの作者好きだな」と思わせてくれたのは第3話「ふくちゃんのダイエット奮闘記」だろう。食事に関する描写も巧みなので腹が減る。夜も深い時間にこのレビューを書いているがスープでも作ろうか……いや

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    2025年09月24日
  • 100年のレシピ

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    いくつもの時代を料理で渡ってきた人と
    周りの人々がつながっていく
    読み終わった時には、時間旅行をしてきたかのような気持ちになれた。
    再開することだけがハッピーエンドじゃないんだろうなと思うし
    一緒に穏やかな気持ちになって読み終えていた。
    ここに出てくるじゃがいもサラダ食べたいなー

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    2025年09月02日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    ひとつひとつの物語に本当に美味しそうなお料理が登場します。それが物語とからまって、物語の中に入り込んでしまいました。

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    2025年08月09日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    ネタバレ

    HKさんのおすすめ。

    勤め先の近くに朝食にスープを食べさせてくれる店がある。
    それだけでも贅沢な感じなのに、
    美味しくて体に良くて、
    しかもパンとドリンクがフリーとは。
    お店として大丈夫なのか心配してしまう。

    案の定、店主の生み出すスープは採算ぎりぎりらしく、
    ちゃらいバイトと思いきや、実は店のあるビルのオーナーから文句を言われている。
    だが、店主が幼い頃、母親のために亡くなった姉のふりをしていたとか、
    その店主を気にかけて救い出してくれた警察官が亡き妻だったのは予想外だった。

    それと、意外だったのは、
    店主の娘が「刺されちゃえば良かったんだ!」と言っていたこと。
    娘の親友の母親が、親友

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    2025年07月12日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ

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    サクサクっと読めるシリーズですが、ちょこちょこ重いテーマも入ってくるので飽きずに読めます。
    前巻にも出ている人もちょこちょこ出てくるのが面白いし、なるほど!となるがそろそろ誰が誰だか忘れてきてしまいました笑

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    2025年07月01日
  • 100年のレシピ

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    少しずつ出されていた謎が、最後には全てクリアになり、すっきりと読み終えることができました。
    生きている間に伝えたいことは伝えなきゃ、と思えました。

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    2025年06月13日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    ほっこりとした話にゆるいミステリー?謎解き?のような感覚で読んでいたのですが、他のレビューにもあるように後半から重い話がくるとは思わなかったです。
    話にどんどんのめり込んで行ってました。
    続きも絶対読みます!

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    2025年05月25日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    『夜食』
    なんていい響きの言葉なんでしょう。
    夕食ではなく、夜食。
    受験や残業などで食べることもあるけれど、何となく小腹がすいて深夜に食べる食事。
    少し罪悪感があったりして、それが一層美味しくさせる。
    そんな夜食にまつわるアンソロジー本です。

    ちょっと謎めいた作品もあれば、友情や愛情や家族にまつわるもの、仕事にかかわるもの。
    どれにも共通するのは『夜食』、そしてどの話も読むと温かくなれるかもしれません。
    夜食の時間に読み進めると楽しい読書になりそうです。
    どの話もとても良かったですが、たぬきおむすび、ファミレス夜食、インスタントラーメンの話は特に気に入りました。
    美味しそうな夜食だと思ったら

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    2025年05月25日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    短編集で読みやすかったし、何より全部内容が面白くて読んでてとても楽しかった。

    どれも美味しそうな食べ物がたくさん出てきてお腹が空いてきた。

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    2025年03月19日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    もぉ~。
    この表紙が罪だと思うのは、わたしだけではないはず
    この表紙に浸るだけで、この本を手に価値があるように思えるほど、素敵♡
    実際、飽きずに眺めてしまったし・・・。

    最近のワタシ、表紙で本を選んでいる節がある(笑)
    でも、素敵な表紙って本を読むうえで、楽しみを倍増させてくれるスパイスだと思うんです!!

    話が逸れましたが、
    個人的には
    大沼紀子「夜の言い分。」
    近藤史恵「正しくないラーメン」
    世界観とか視点がとっても好きでした♡

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    2025年03月04日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    お料理とミステリーと心の触れ合い。
    読みやすくて、美味しそうでとてもよい。
    麻野さんの生い立ちにはびっくりしたけど…続編も読んでみたい。

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    2025年02月21日
  • 100年のレシピ

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    料理研究家、大河弘子の人生を辿る物語。

    美味しそうな料理と謎。かなり好みだった!時代を遡って明らかになる事実も楽しい。
    出来過ぎの偶然も、個人的には好きだな。

    毎日の家庭の料理では柔軟性も大事という弘子の方針に、料理に対する苦手意識が取り払われ、家でビーフシチューまで作るようになる理央が、頼もしい。
    若干ふらふらしている翔吾も、曾祖母の歴史を辿って、これからきっと自分の料理の道に進むのだろうと思うと、ちょっとにんまり。

    戦後から現代まで、逞しく生きる弘子さんと、彼女に関わる人たち。素敵な人生だなぁ。

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    2025年02月18日