友井羊のレビュー一覧
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新刊かと思い購入したら新装版だった。
東日本大震災からまもなく15年という節目でもあり、3.11迄約一ヶ月、自分の中でも風化させてはいけないという思いとボランティアにも興味があったので手に取った作品。
『スープ屋しずく』の著者というのも理由のひとつだ。ミステリー仕立てになっているのは予想外だった。
タイトルの『ボランティアバスで行こう!』という軽快さとは裏腹に、震災現場と作業の描写がとにかくリアル!
それもそのはず、著者が実際に目で見て触って体験したものだから説得力がある。
バスのなかでの独特な空気感、被災地での作業中の泥の匂いや瓦礫の重さ、被災者との微妙な距離感、実際に現場で体験した空気 -
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スープが自慢のスープ屋「しずく」は、昼と夜をメインに営業しているが、
ひっそり早朝にも営業をしている。
OLの理恵は、早朝出勤途中にぐうぜん店に立ち寄ると、店のスープの虜になる。
理恵は、職場の同僚たちとうまくいかず、愛用のポーチ紛失事件が発生し、
ストレスで体調を崩していた。しずくの店長でシェフの麻野は、理恵の
悩みを見抜き、真相を解き明かしていく。
この作品は、連作短編で、ぶっちゃけありがちなストーリー展開であり、
たくさん日常ミステリーを読んでいれば、何度と巡り合うタイプではある。
ですが、この作品には、魅力あふれるスープが登場し魅了され、スープを
食す人を癒す。そんな中で、店長の麻野 -
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ネタバレスープしずく屋シリーズ第十弾。
第九弾を飛ばしてこちらから読んでしまったが、
今回は主役が理恵の元同様の伊予、
舞台は鎌倉だったので話がわからない!ということはなかった。
伊予は新しい仕事、広告業務に励む中、
祖母を亡くしたこともありでパニック障害になる。
休職して鎌倉の祖母の家を片付けながら暮らし、
心と身体を休めることにする。
しずく屋からは冷凍したスープを送ってもらったり、
ピザがメインのキッチンカーに出会ったり。
スピンオフ作品?という雰囲気だったが、
パニック発作を起こしたときに助けてくれた高校生が、
父親の見舞いのために制服を着替えていた話や、
祖母が隠していたワインの謎の話 -
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『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』シリーズ10作目ですね。
今回は奥谷理恵の元同僚の長谷部伊予が主人公の短編連作。
伊予の鎌倉に住むおばあちゃんが亡くなる。仕事が忙しくなかなか会いに行けないと思っていた矢先の事だった。
折から、伊予は体調を崩しがちだった。医者に診てもらうと『パニック障害』とのことで、三ヶ月の休養と安静を薦められる。
伊予は会社で上司の課長に相談すると、課長も以前に勤めていた会社で『うつ病』になって退職して、寛解後に今の会社に拾われたそうで理解があった。そこで伊予は会社との話し合いで三ヶ月の休業をすることになる。
伊予は、せっかくなので、鎌倉の亡くなったおばあちゃん -
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スープ屋しずくシリーズ第3巻。今回は理恵さんがずっと主人公。
第1話 井野家の不倫騒動、第二弾。また環奈ちゃんが夫婦を引っ掻き回す。
第2話 個人宅でのホームパーティに誘われた理恵。ポトフを作ろうとするも、ジャガイモが変色してしまう。
第3話 麻野さんに付き合ってもらって、一緒にお鍋やフライパンを選ぶ話。ようやくちょっとデートができました。
第4話 常連の六朗さんは、妻が亡くなった後、おうちを捨てて東京に来ていた。亡くなったと娘さんから聞く。娘さんは、なぜ父が故郷を捨てて東京で何をしていたのかを知りたがる。父は母をどう思っていたのだろう。
第5話 ひきこもりだった忠司が、脱ひきこもり -
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最新作もおもしろかった。
今作は今まで主役の理恵の後輩として出ていた伊予が主役。
彼女が精神的な疲れから鎌倉で過ごす中で出会う問題を、ここは変わらず麻野が解き明かす。
何となくこうなのかなと思う通りなのだが、優しく丁寧に記述されていて、相変わらず落ち着いて読み進められてしみじみいい作品だなと。
そんな中でも赤ワインの件は実際にそんな事があったのかと勉強になった。
樽の中の赤ワインに世間に出せないトラブルがあったのだろうとは思って、実際そうだったのだが、そこまでの事だったとは想像がつかなかった。
伊予ちゃん少しずつだけど確実に前進できている様でよかった。
現実でも周りの人にもっと気を配らなくては -
Posted by ブクログ
今回は理恵の元後輩であり、今では友人となった伊予が主人公の物語でした。
仕事は充実しているものの、多忙さとプレッシャーから、精神的に追い詰められてしまった伊予が、容姿の勧めもあり、休職して、亡くなった祖母が暮らしていた鎌倉の家に移り住みます。
そこで出会った人たちや麻野が送ってくれるスープに癒されながら、徐々に自分を取り戻していくという物語。
お店での描写が減ってしまったのが少し寂しいところではありますが、伊予が出会ったキッチンカーの存在や鎌倉の風景、鎌倉野菜などの描写が新鮮で、そちらを楽しめました。
疲れているかも、という人に特に読んでほしい1冊です。 -
Posted by ブクログ
シリーズ10作品目
今作はスープ屋しずくの常連客、長谷部伊予が主人公の話。
忙しくも充実した日々を過ごしていた伊予は祖母の死をきっかけに体調を崩しパニック症と診断される。
休職をすることになり、祖母の住まいがある鎌倉で養生することにする。
鎌倉での数カ月間にあった不思議なことをスープ屋しずくのシェフ麻野が謎解きをしていきます。
相変わらず、スープ屋しずくのスープは美味しそうです。使われている食材の効能も勉強になります。
パニック症…経験がないので分からないけれど、作品を読んでいるととても辛いのが伝わってきました。
何事も無理をしては駄目ですね。と言うのは簡単ですが。
でも、身体は大切に過ご