友井羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ非常に面白かった。
ボランティアというテーマ、殺人もない中でなぜミステリー小説?しかも大賞?と思ったけど、読み始めると短編小説的に各ボランティア参加者の視点ごとの、ボランティアしながら起こる謎解きが始まる。
それがミステリー小説と言われる理由と思ったが、大賞というには弱い。
でもある物語で主人公だった人が、別の物語では脇役という風に絡み合ってるのに、ある一つの物語のみ全く別物語の主人公が一度も出てない話しが一つだけある。
実は後の時期のボランティアの話しで、時系列が違っていた。その後の時期は、他の複数の物語の主人公が気付きあげたボランティアの恩返しから集まったメンバー達で向かうボランティア。 -
Posted by ブクログ
自作のマンガの映画化を巡る青春小説
以下、公式のあらすじ
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エピローグを読み終えたならば必ず、冒頭の二ページを読み返してみてほしい。 (中略) せつなさが胸の内に爆発することだろう。吉田大助氏 (解説より)
「きみのマンガ、映画化決定ね!」ナオトは同級生の天才女子高生監督・ハルから、突然そう告げられる。小学生の頃にナオトが描いた『春に君を想う』を撮らせてほしいと言うのだ。いまだにその作品を超えるマンガを描けていないナオトは、迷いながらも映画部に参加することに。だが、ハルは大きな秘密を抱えているようで……。創作への情熱と優しい〝?〟に涙が溢れる、せ -
Posted by ブクログ
出てくる料理がとにかく美味しそうでした。
最後の参考文献を見ると小林カツ代さんや飯田深雪さん、江上トミさん栗原はるみさんなどの本を挙げられていました。
連作短編集で料理研究家の大河弘子(現在99歳)が料理にまつわる事件を各年代ごとに推理します。
2020年20歳の曾孫の翔吾のガールフレンドの理央と弘子の関係が最後に明らかになります。
ストーリーも心温まるお話でした。
「2020年のポテトサラダ」
料理が下手だったために二カ月付き合った隆史にふられた大学二年生の理央は大河弘子99歳の開いた料理教室に入門し弘子の曾孫で料理のセンス抜群の翔吾と仲良くなります。ある日理央の家のキッチンから甘い