友井羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔読んだ記憶があったが、内容を忘れていたので再度購入・再読。描写は細かくそれでいて堅苦しくない軽い文体で非常に読みやすい。「謎」のクオリティーに関しては著者の他の作品で信頼出来ると確信していたので不安はなかったが、この作品も例に漏れずこちらの認識を2度3度と裏切ってくれる心地よささえ感じられる。
個人的には第5話「わたしを見過ごさないで」のまんまと著者の思惑通りに騙され続ける感覚も好きだが、「あぁ、やっぱりこの作者好きだな」と思わせてくれたのは第3話「ふくちゃんのダイエット奮闘記」だろう。食事に関する描写も巧みなので腹が減る。夜も深い時間にこのレビューを書いているがスープでも作ろうか……いや -
Posted by ブクログ
ネタバレHKさんのおすすめ。
勤め先の近くに朝食にスープを食べさせてくれる店がある。
それだけでも贅沢な感じなのに、
美味しくて体に良くて、
しかもパンとドリンクがフリーとは。
お店として大丈夫なのか心配してしまう。
案の定、店主の生み出すスープは採算ぎりぎりらしく、
ちゃらいバイトと思いきや、実は店のあるビルのオーナーから文句を言われている。
だが、店主が幼い頃、母親のために亡くなった姉のふりをしていたとか、
その店主を気にかけて救い出してくれた警察官が亡き妻だったのは予想外だった。
それと、意外だったのは、
店主の娘が「刺されちゃえば良かったんだ!」と言っていたこと。
娘の親友の母親が、親友 -
Posted by ブクログ
『夜食』
なんていい響きの言葉なんでしょう。
夕食ではなく、夜食。
受験や残業などで食べることもあるけれど、何となく小腹がすいて深夜に食べる食事。
少し罪悪感があったりして、それが一層美味しくさせる。
そんな夜食にまつわるアンソロジー本です。
ちょっと謎めいた作品もあれば、友情や愛情や家族にまつわるもの、仕事にかかわるもの。
どれにも共通するのは『夜食』、そしてどの話も読むと温かくなれるかもしれません。
夜食の時間に読み進めると楽しい読書になりそうです。
どの話もとても良かったですが、たぬきおむすび、ファミレス夜食、インスタントラーメンの話は特に気に入りました。
美味しそうな夜食だと思ったら -
Posted by ブクログ
ネタバレ麻野さんと理恵さんの関係性に一つの決着がついてからの短編集。
最近は長編の話、短編ながら最後に一つに纏まる話などが印象的だった中、今回は原点回帰と言うか、一編一編が完全独立の物語で、各話の主人公も入れ替わり制。
懐かしい雰囲気を感じた。
第三者から見る今の麻野さんと理恵さんを見られたのもよかったし、今回はスープ屋しずくのスープがたくさん出てきたのが本当によかった!
久し振りにスープをしっかり堪能させていただき大満足。
読者は一口だって食べられないんだけれども、それでも満足度が高い。
今回はちょっと切なかったり、やるせない気持ちになってしまう結末の事件が多めか。
ある夫婦の話は明るい結末でよか