感情タグBEST3
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話は1話ずつ過去の話へ遡っていくが、人と人との繋がりがどんどんわかって、100年ってすごいなと思う。
戦時中と戦後を生き抜く強さと、生き抜いたからこその優しさがある気がする。
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料理研究家 大河弘子さんの100年が詰まった料理と推理と人生の物語。
章が進むにつれ時代を遡り、時代背景と食卓,社会情勢が感じられ、どんどん面白くなっていった。
料理研究家の仕事って何だ?を初めて理解した。
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料理研究家の女性の100年の物語。
ただの美味しいお料理が出てくるだけでなく、色んな時代の女性たちの悩みや苦しみが描かれ、ほんのりとミステリの味付けも施されていておもしろかった。
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料理が苦手で彼氏に振られた理央。彼氏にもう一度振り向いて欲しくて、料理研究家・大河弘子の料理学校へ通う決心をする。そこで、弘子の曾孫・翔吾と出会い…
現在から遡って展開するオムニバス短編集。
ちゃらんぽらんに見えて、一番弘子の才能を引き継いでいる翔吾と料理に目覚めていく理央が良いコンビでした。
家庭料理を簡単に美味しく手抜きに出来るなんて、今の時代の先駆けな弘子がとても格好良かったです。それが現代に受け継がれているのが感慨深かったです。
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出てくる料理がとにかく美味しそうでした。
最後の参考文献を見ると小林カツ代さんや飯田深雪さん、江上トミさん栗原はるみさんなどの本を挙げられていました。
連作短編集で料理研究家の大河弘子(現在99歳)が料理にまつわる事件を各年代ごとに推理します。
2020年20歳の曾孫の翔吾のガールフレンドの理央と弘子の関係が最後に明らかになります。
ストーリーも心温まるお話でした。
「2020年のポテトサラダ」
料理が下手だったために二カ月付き合った隆史にふられた大学二年生の理央は大河弘子99歳の開いた料理教室に入門し弘子の曾孫で料理のセンス抜群の翔吾と仲良くなります。ある日理央の家のキッチンから甘いものがすべて消えてしまうというおかしな事が起こり、オンライン通話で話した弘子がその謎を解き明かします。弘子は理央の祖母の知り合いのようでもあるのですが…。
「2004年の料理教室」
料理教室の講師大河健吾は大河弘子の孫であり、翔吾の父です。当時翔吾5歳。弘子84歳。
中川愛歌5歳と母親の清美が料理教室で料理を習いに来た日、愛歌の誕生日でした。美味しい物の大好きな愛歌は誕生日なのでお昼に「レストラン・トゥルーム」のステーキ丼、デザートに「えがお家」のチョコレートケーキを食べていました。しかしその夜、愛歌は牛乳アレルギーの発作に苦しみました。弘子はアレルギーの原因を推理します。
「1985年のフランス家庭料理」
「1965年の朝の食卓」
「1947年のじゃがいもサラダ」
昭和22年大河弘子27歳。3歳年上の商社に勤める夫と結婚していますが、夫は戦争へ行ってしまいました。弘子は一人で小麦を売りパンを作ってもらいサンドイッチを売り始めます。そして阿久津美代子と完治夫妻の家で女中をしていた働いていた幼なじみの花央が行方不明になった原因を推理します。そして2020年、理央との因縁がわかります。
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とてもおもしろいストーリーでした。
ネタバレにはならないと思うのでいいますが、章ごとに語り部が変わるのが読んでいてとてもおもしろかったです。あと、愛歌ちゃんがなんでそんなに大食いなのかはわからずじまいでした。
ただ、序盤の方の展開が主人公にいいように進みすぎていて、ピクシブの小説を読んでいるようだったのが少し残念でした。最後まで読めばしっかりといい小説だと言えるのは確かです。
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100歳で亡くなった料理研究家の
人生に絡むミステリー
料理が苦手な大学生はそれが原因で
彼氏に振られ
著名な料理教室に通うことになる
アレルギーに関する事件
アルコール依存に関する事件
そして戦前戦中戦後を
いかに生きてきたか明らかになる
そして大学生の祖母と料理研究家との
関係が読み手に明らかにされる
何だか料理教室に通って
美味しい料理を作りたくなった
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料理×ミステリーすごく面白かった!!!
まさか、料理とミステリーが掛け合わさるなんて!!!
作者の料理好き&食べることが大好きなんだなぁと、本からすごく伝わる。
そして、私も食べることが大好きで、料理勉強中だから、読んでいてワクワクした〜!!!
友井さんの本は今回で2冊目だが、他の本も気になった。
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料理×ミステリーで人気のある友井羊さん、初読み。
タイトル「100年のレシピ」にあるように、
この1冊で100年を語る、壮大な物語だった。
しかも斬新!
高名な料理研究家 大河弘子さん、満100歳を迎える!
で、翌日この世を去る……(えっ?!)老衰で眠るように逝かれる。
5つの章では年代がどんどん過去にさかのぼっていく。
令和、平成、昭和のバブル期、戦後、そして戦前から終戦。
視点は他者で、ある出来事かおこり、その謎を大河弘子がときあかす。
最終章では大河弘子自身が語ってくれる。
時代設定がちがうから別の話……と思わせておきながら、最初からのながれに沿っていて、あぁ〜ココと繋がった!と腑に落ちたときが心地いい。
料理のシーンではよだれが出そうなほど美味しそう、それでいて書かれているレシピは手がかからずチャレンジできそうで作ってみたくなる!
謎解きはちょっと辻褄合わせがすぎる??とか、そんなうまく繋がる??と思えるところもあるけれど、大河弘子という人の良さ優しさ強さが作品全体を包み込んでいる。
本を開くと、オーブンを開けたような温かさと美味しい香りで満たされる感覚だ。
各時代のなかで、親しまれた食卓やレシピ、料理法も紹介されていて、懐かしさもある。
さらに、食品に関する事件事故などの史実や当時の物価、暮らしぶりも織り交ぜられていて、たんなるお料理小説やミステリーとの格のちがいを感じさせられた。
やっぱり美味しいものは人を幸せにするし、思い出とともに記憶に残るのだなぁ〜。
さて、今日の夕ご飯はなににしようかな?
大好きな栗原はるみさんにするか、土井善晴先生の一汁一菜で済ますか、やっぱり平野レミさんでドーンといくか!?
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料理研究家、大河弘子の人生を現在から振り返っていく物語。
料理研究家らしく作中にはいろんなお料理やレシピがでてきますが、同じような構成の『東京會舘と私』や『羊は穏やかに草をはむ』に比べて単調なイメージをいだきましまた。けれど、最後の最後でスタートに戻る!
このラストが気に入ったので星3から4へランクアップです。
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その時々の手に入りやすい食材を使用し、素人にも易しい技法で時代に合ったレシピを提案し続ける料理研究家。
市井の人々に寄り添う温かな気持ちと時代を見極める鋭い感覚が必要な重要な職業なのだと知れた。
ミステリー小説なのだけれどそれを忘れてしまうほど料理研究家である大河弘子氏の人生は濃い。
一年の終わりにこんな本に出会えて良かった。
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読んでいて心地が良く、色々な要素が掛け合わせた贅沢な小説でした。
各時代背景も想像でき、その時代の背景が目に見える感じも良かったです。
また、食事の面白さやワクワク感があってあっという間に読んでしましました。
小説自体もとても読みやすく、謎解き要素もあり本当に贅沢な小説でした。
最後に全てが繋がる感じが切なくなりました。
とても読みやすく心地が良かったので、友井羊さんの小説も色々読みたいと思います。
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戦前戦後から現代(2020年)までの100年を生きた料理研究家のお話。
それぞれの時代の社会背景とつくられてきた料理を絡めて描く連作ミステリーでした。
生涯現役で亡くなる直前まで謎解き。綺麗にまとまった感があります。絵に描いたような幸せなラストでした。
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料理に纏わる謎を、料理研究家の大家が解決していくのを20年毎に遡る形式で。
どんな料理にも、思いやりや愛がある。料理がつなげる出会いに、大河弘子の人生が素晴らしい。
夜中に甘いものが消えた謎はギムネマ茶で解決。
食物アレルギーでは偽装が発覚。
猛烈社員の時代には専業主婦の孤独ゆえにアルコール依存症が。
戦後、弘子が料理をふるまうようになるなかで、無くした親友との関係と再びの出会い。
全てが繋がっていく。
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ごはんの描写が非常にイメージしやすく
作ってみようと思えるレシピもあった
手間ひまかけることだけが愛情だと思い込んでいたが、当人が置かれた状況のなかで
できる限りのことを考え、行動に移すことこそ
愛情かもとおもった。
伏線ありの短編ストーリーで構成されたドラマ小説、わずかにミステリー要素あり
最後が今までの短編ストーリーを綺麗にまとめていて良かった
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料理×謎×ドラマとなっているが要素としては謎部分は薄いかな、料理も100歳の料理研究家のお話なので各年代の料理が出て来て多彩ではあるが実際美味しそうかと言われればちょっと家庭料理としては大袈裟、お話もちょっと大きくなりすぎで面白かったけど今一歩。
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【収録作品】2020年のポテトサラダ/2004年の料理教室/1985年のフランス家庭料理/1965年の朝の食卓/1947年のじゃがいもサラダ
料理がおいしそうで、このレシピがわかれば、作りたいと思える。一人の料理研究家の戦時中からの半生が語られている。とんとん拍子にうまくいっているのは苦笑するが。女性の生き方、地位のようなものにも軽く触れられていて、その考え方に同意。
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初めましての友井羊さん。先日、本屋さんで「サイン本」の文字に惹かれてつい買ってしまいました。
実は友井羊さんは私の住む群馬県出身の作家さん。『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』シリーズが有名ですかね。今月最新巻の第8弾が発売されたようです。以前スープ屋しずくのコミカライズはちょっとだけ読んだことがあって、原作も読みたいなぁと思っているのですが、シリーズものにはなかなか手を出しづらく、今に至ります…。
こちらの作品はコージーミステリーの連作短編集でした。料理が苦手なせいで彼氏にフラれた大学生の理央と、著名な料理研究家・大河弘子の曾孫である翔吾の二人が、100歳で亡くなった弘子の人生を辿ります。
2020年の理央と翔吾から始まり、2004年、1985年、1965年、1947年と時代が遡っていくのですが、その時代ごとにちょっとした事件が起こります。その事件がその時代ごとの世相にマッチしていて、しかも過去へ遡っていくごとに伏線も回収されていき、最後は胸の奥がじんわりほっこり。
タイトルにもある通り、毎回おいしそうな料理が出てきて、特にポテトサラダが食べたくなりました。
装画は日下明さん、雰囲気があってとっても素敵です。
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友井さんは「僕はお父さんを訴えます」がとても印象に残っていて気になる作家さんだったので、この話も読んでみたかった。
料理研究家×ミステリー。
伏線回収がお見事で面白かった。
100歳までご存命だった高名な料理研究家の大河弘子さんの生涯がすごい。
ラストは、えーそんな偶然あるのか?と驚く。
関わりはかなり深い。
曾孫の翔吾くんと理央の出会いも運命というか必然だったのかと思う。良いカップル。
潰さないポテトサラダとか、せん切りのポテトサラダとか、美味しそう。食べたくなる。
小麦粉を買い取って作ったコンビーフのサンドイッチも、すごく美味しそう。