友井羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ5作目
4つの連作短編
・子ども食堂とふさぎこむ少女の秘密
・揺れる香りは嘘をつかない
・夕焼けに消えた泥棒の謎
・非行少年の目的地
「しずく」の噂を聞いて訪れた青年の省吾は麻野さんのスープと問題解決の能力を頼り、自分も手伝っている子ども食堂への協力を依頼する
子ども食堂に来る子供や親の抱える問題とその解決
そして麻野さん自身の母親との確執の行方
今回のテーマは重い……
何かを抱え込んでいそうで非常に疲れ気味な女子中学生、シングルファザーの虐待疑惑、オカルト嫌いの父親の家に訪れた泥棒、赤ちゃんの妹の首に煙草を押し付けた男子中学生
そんな彼ら彼女らと深く関わっていた夕月逢子は、河原 -
購入済み
決して軽くない罪
実の父を訴える13歳の主人公。動物虐待を扱った作品。読むことを躊躇ってしまう表現の数々。物語が進むにつれ、心が悲鳴を上げてしまった。読後もイヤな気分が残るが、主人公を支えてくれる人たちがいることが救いとなった。
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購入済み
いいにおいが沁みます
スープ専門店が舞台。実際にこんなお店あったら行ってしまうだろうな。朝からスープって素敵すぎます。
何かありげな店主と娘さん。それを取り巻く人々との交流が興味深いです。ほんわか系と思いきや、その根本にあるものは、なかなか手強い。これからの展開が、とても興味深いです。 -
Posted by ブクログ
吃音の女の子が探偵役の、お菓子に関する日常ミステリ
読書会で紹介するために再読
お菓子作りの失敗の謎を探るんだけど、その理由には大抵の場合は人の悪意によるものだったりする
なのに、決して悪い気分になるわけでもない
その辺は探偵役の菓奈が断罪する事に葛藤を抱えているからかね
リスクを負わずに好き勝手に推理を披露してドヤ顔する輩よりははるかに好感が持てる
あと、料理は科学というのがよくわかる
なぜ膨らむのか、固まるのか、色がつくのかというのは科学的な理由があって
似たようなもので代用できたりできなかったり、ほんの少しの違いで結果が全く変わってしまう
おおざっぱでも何とかなる総菜と違って、特に -
Posted by ブクログ
窓やドアのつまみに糸を引っかけて、外から引き鍵をかける-単純で使い回されたミステリーのお約束のトリック。では、このトリックを使うと宣言してしまうのは?
5人の作家が同じトリックを使い、まったく別の物語を作り出す。
物語の中にはたくさんの密室トリックがあふれているけれど、現実の事件ではまず存在しない。手間がかかるし、成功する可能性も高くないだろう。読みながらそう思うことも多々あるし。
それを逆手に取った『似鳥鶏』の『このトリックの問題点』を始め、それぞれひねりが効いていて、とても面白かった。
一番気に入ったのが、突如部屋に出現した金の仏像と正体不明の彼女『彩瀬まる』の『神秘の彼女』。男子大学寮 -
Posted by ブクログ
吃音症でコミュニケーションの苦手な菓奈が探偵となってスイーツにまつわる謎を解いていく。
登場するスイーツは美味しそうだし、お菓子作りは科学実験と同じとする菓奈の考え方にも同感^^
お菓子に限らず料理もきっとそうなんだろうと思いつつ、菓奈のように材料ひとつの効力や違いを検証するってすごい!
どうしてだろうと疑問に思ったことを疑問のまま終わらせずにきちんと調べる、そういう姿勢はまねしたいなぁ。
この本を読んで初めて『吃音症』というのを知りました。
話したいのに話せない。人の反応が怖い。
傷つきたくないから何もしない。
日常にある軽いミステリー話の中に、心の弱さや葛藤もあって物語に引き込まれました -
Posted by ブクログ
「お仕事小説」でもあるが、隠された謎を
解き明かしていく成分が強いのでミステリに(^ ^
この作者は、本当に一作ずつ全然芸風が違う(^ ^;
しっとりしてたり、コミカルだったり、社会派だったり...
でも、ジャンルは違えど、きっちりとエンタメとして
クオリティとリーダビリティをキープしているのはさすが。
何故か横文字が多いな(^ ^;
巻末の解説にも書かれているが、舞台となっている
沖縄の文化や風俗、食べ物や方言についての説明が、
生き生きとしていてとても魅力的に見える。
しかも「布石」の置き方がうまい(解説より)ので、
文化の紹介の中にさり気なく伏線が紛れていて、
読み進む内に「やられた