友井羊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝ごはんを外食することに、ちょっとした憧れがある。
いや、そもそもちゃんとした朝ごはんに憧れがある。
外食にしろ、家での朝ごはんにしろ、手をかけられた朝ごはんを食べる生活には余裕があるように感じる。
遺伝子レベルで夜型な私は、朝はまったく元気が出ない。
朝からちゃんとご飯を食べることで一日のエネルギーを補充する。
まさに、一日を元気に明るく過ごせそう。
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スープ屋しずくの朝営業はあまり知られていない。
偶然出会うか、口コミで知るしかない。
ランチとディナーは賑わうものの、朝はひっそり営業している。
そしてその店の店主・麻野は、バーテンダーのような佇まいで訪れる客を見守り、観察眼と経験から助言をし、「困った」を解決してくれる。
静かな中で美味しいスープご飯を食べられるなんて、なんて贅沢なんだろう。
人にはいろんな悩みがあって、そんな悩みも一旦横に置いて美味しいご飯を食べる。
それだけでは問題は解決しないけれど、心を寄せてくれる人がいて、話を聞いてくれることで、前を向ける。
ミステリーなんだけど、なんだかほっこりするお話。 -
Posted by ブクログ
学園の日常の謎のミステリーですね。
高校二年生の荏田夏希と落合結は同じクラスメイトで、調理部を専攻する。
自己主張と猪突猛進でいささか短絡的な行動に出る夏希。
反対に引っ込み思案で人見知りが激しい結。
かなり性格の違う二人が、調理部の部活動でコンビを組むことに、そして事件が巻き起こる。8話の短篇連作。
友井さんの作品は、人と違う何らかの障害を持つ人物が、それを自覚し乗り越えようと試行錯誤する物語を得意とされています。
夏希の場合は発達障害を、結は極度の人見知り。その他にも様々な障害を持つ人物が登場する。
なかなか認知されにく問題を根底に置いて、友井さんの思いも綴られています。
もちろん、調理部が舞台ですから、もうひとつのお得意の料理のレシピもしっかり楽しめます。
高校生の成長物語、友情物語、そしてきらめく青春物語も共感を持って読み進めました。
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Posted by ブクログ
一行目:どもーり、という単語が耳に入り心の中でおびえるけど、どうやら私のことではないらしくてホッとする。
スイーツに絡めた高校生青春ミステリは数多ある。
今回も主人公が吃音に悩む女子で、イケメン同級生とお菓子を作る…という設定だったから、あーコンプレックスのある私だったけど、みんなのおかげで前に進めたよ、みたいな流れなんだろうなぁと思っていた。
大筋では間違っちゃいない。
けど、スイーツはどれも美味しそうな描写で(これ大事)、吃音に関する知識もしっかり教えてくれるし、何より主人公が善人でないのが良い。
推理で時に相手を陰湿に追い詰め、いい気味だとも思う。ぽぽぽよんな子じゃくて、そこが逆によかった。
あと、作るお菓子も添加物の説明とかあって、現代的で実によろしい。通常は敢えて記述したがらない部分だと思うので。
おまけの「マカロンが待ちきれない」も秀逸。
次巻も読もう。