友井羊のレビュー一覧
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ネタバレスープしずく屋シリーズ第二弾。
主人公理恵が勤めるフリーペーパー編集部、
その編集長は前作でも出て来たが、結婚した後の義理の妹とのお話、
理恵の中学生時代の恋愛話、
ジビエと狩猟の話、
引きこもりの友人とスープ屋店主浅野の妻の事故死の話。
ほのぼのとまでは行かなくても、
悪意のないミステリーを描こうとしているのは感じるが、
日常の中にあるその謎は、
少し後味が悪いと言うか、苦いというか、美味しくない。
とくに最後の話で、
浅野の娘、露が、母親のことを調べてほしくない、
父親に母親の事故死の原因が自分だと思ってほしくないという理由で、
人のスマホを盗み見て、脅迫状を作って、履歴書の住所を利 -
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【収録作品】
第一話 ダイヤモンドは消えない
第二話 あなたにトムカーガイを
第三話 ビル清掃は誘惑だらけ
第四話 禁酒運転の証明方法
第一話 セレブのパーティで、ダイヤモンドが消えた謎。
第二話 理恵が通い始めた料理教室の講師の夫の不審な行動。
第三話 ビル清掃のアルバイトをしている女子大生マリア。担当場所に何度も現金が落ちているのはなぜか。
第四話 理恵の親友、澄佳の恋人である悟の浮気疑惑。飲酒していないことは証明できるのか。
謎自体はライトで、知識があればもちろん、なくても見当は付く。雰囲気を楽しむのが吉。
スープもパンもおいしそうで、こういうところで食事をしたい。 -
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あちゃ☆
アンソロジーにはよくあるけども、ほとんど読んだことがあった!
「ビブリオバトルの波乱」岡崎琢磨……珈琲店タレーランのシリーズ
「緋色の脳細胞」小西マサテル……『名探偵のままでいて』シリーズ
「知識と薬は使いよう」塔山郁……薬剤師毒島さんシリーズ
「ふくちゃんのダイエット奮闘記」友井羊……『スープ屋しずく』シリーズ
「暗い部屋で少年はひとり」 柊サナカ……谷中レトロカメラ店シリーズ
最後のカメラのお話だけ未読だった♪
タイトルは暗そうなイメージで、実際途中までそっち方向にミスリードされるけど、実は強く前向きな少年の姿と決意を表していた。小品ながら、佳品。読後感がよい。 -
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夜食をテーマにした6つの短編集
標野凪さんの「バター多めのチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
コレはかなりの元彼への未練たらたらストーリー
スクランブルエッグは無理矢理こじ付けた感がありました
冬森灯さんの「ひめくり小鍋」
終電を逃した為に初めて会った人とたとえ同じ女性でも行動を共にするか?それも深夜にお寺
たどり着いた店は合言葉が必要だったり占い要素もあったり、でも実際は新聞販売店と言う、いろんな要素満載の話しだった
友井羊さんの「深夜に二人で背脂ラーメンを」
自分が事故死した人の原因になったかもしれないと思った2人の話し
事故死ではなく真犯人がいるかのようなミステリータッチでドキ -
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シリーズ第七弾。
店主・麻野さんが作る日替わりスープが評判のスープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話&オマケの特別掌篇が収録されております。
ここ数巻、理恵のお仕事小説的な要素が増してきた感がある当シリーズ。
本作では、「朝活フェス」の運営に携わることになった理恵の奮闘と、その準備の過程且つ当日に起こったトラブルや謎を麻野さんが解決していく展開となっております。
・フェスの目玉出店店舗だった人気パン屋が急に出店を迷いだしたり(第一話「優柔不断なブーランジェリー」)
・同じくフェスの出店予定店舗のおにぎり屋の地主さんが飼っている鶏が消えてしまったり(第二話「鶏の鳴き声が消えた朝」)
・フ -
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シリーズ第六弾。
謎解きも得意な店主・麻野さんが作る、日替わりスープが評判のスープ屋〈しずく〉を巡る、連作ミステリ五話(プロローグ&エピローグ)が収録されております。
今回も、麻野さんが悩める人々を栄養たっぷりのスープで癒しつつ、持ち前の洞察力で様々な謎を見事に解決していく、安定の流れでございます。
個人的には、第四話「在宅勤務の苦い朝」が、謎解き的に面白かったかなと。
規子さんの感じた"苦み"の原因は私にも予想できましたが、ストーカーのくだりは意外な展開でした・・うーん、さすが麻野さん!
今回は叙述トリックのような仕掛けがあって、理恵と麻野さんの絡みに違和感というか