友井羊のレビュー一覧

  • 巌窟の王

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    ネタバレ

    冤罪という重々しいテーマ。
    私は2000年に生まれて、冤罪事件と聞くと
    袴田さんを思い出します。
    けれど、本作を読み終えて冤罪事件について調べてみるといくつか出てきて驚きました。
    本来あってはならないことが、1つではなく、2つ3つとでてくる。これはあくまで氷山の一角であり、本当は冤罪という濡れ衣を着せられた人がもっといたのかもしれないと容易に想像がつきます。
    嘘をついて相手に罪を着せる。その結果、相手が死刑と宣告されても何も思わないのだろうか。思わないはずはないのだろう、しかしそれでも自分を優先する姿勢に驚きました。図々しい、浅ましい。そんな言葉では言い表せないほど非道な行いだと思います。
    けれど本作では、そんな相手を岩田は許すという。「岩田は眩い光を放つ太陽だ。誰もが目を奪われ、心からの敬意を抱く。」そんな人物だったからこそ、永い永い時間を耐え、無罪を勝ち取ることができたのだろうと思う。強い人だ。
    それと同時に、罪を着せられていなかったら岩田はどんな人生を過ごしたのだろうか。ガラス職人として一生を過ごしたかもしれない。尺八を吹きながら穏やかな生活を送れたかもしれない。人生を取り戻すことは不可能だ。やはり冤罪なんてものは起こってはいけないと強く思いました。

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    2026年05月29日
  • お夜食には謎解きを 5品の美味しいアンソロジー

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    ネタバレ

    【結論】未読の作者は読んでから

    1話目★
    アンソロジーに載せる話がシリーズ物のメインキャラだと未読の身としては内容についていけない。この人なに?ってなった。
    しかも謎解きはしたけどその動機を教えてくれないの何故?
    2話目★★★
    好みの話。胸糞の悪いヤツがアクセントでいくつかの謎解きが進んで、最後まで読んでみればベースにあるのは愛弟子の事を思う師匠の優しさ。出来れば助かってもらっていつか弟子が受賞する姿を見て欲しい。読後の余韻が良い。
    3話目★★★★
    好みの話。管理人夫妻の赤いジャージの謎と住人の殺人事件の謎を運動嫌いなピザ配達員が解決する。
    未読の著者だけど読みやすかった。
    4話目★
    初めから終わりまで嫌ぁな感じ。
    嫌がらせを受ける理由もはっきり書かれず、最後もまた始まる嫌がらせ電話?で終わる嫌ぁな終わり方。
    5話目★★★★
    諸所の謎を解いてくれるスープ屋さん?の話。
    文ちゃんのお祖母様が格好いい。
    これはスープ屋さんの本編を読みたくなった!

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    2026年05月27日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    名取佐和子さんのドーナツ息子が特に今の私には響きました。
    私にも息子がいるのでこの先、親がこどもを思うようにこどもにも親を思う瞬間が物語の様に一瞬でもあると良いなという淡い期待をしてしまいました。
    一緒にいれる時間を大事にしないとと改めて思いました。

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    2026年05月17日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    「おやつ」をテーマにした6名の作家によるアンソロジー。

    手作りであろうと、出来合いのものであろうと、相手のためを思って食べ物を用意する行為が愛情そのものだと思った。

    クロテッドクリームをたっぷりのせたスコーンを食べたくなった。

    島本理央さんの作品は表現にドキッとするところがあったので、他の作品も読んでみたい。

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    2026年05月13日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    “美味しいおやつが食べたくなる”ようなものではなく、おやつを通して気持ちや人生の揺らぎを描いたアンソロジーだった。

    作中のおやつは、ただ甘いものではなく、それぞれの登場人物が踏ん張るための“小さな支え”や“カンフル剤”として描かれていた。

    自分らしく生きる道を見つけるきっかけになったり、本と一緒に孤独や空腹を埋める青春の思い出になったり、懐かしい味が安心へ繋がったり。

    特に4話目の子育ての話は、自分ではない誰かの人生に関わり続けることの大変さが強く伝わってきた。
    迷ったり悩んだりしながらも、その子自身を信じていくしかない。
    だからこそ、ほんの少し息をつける“おやつの時間”が必要なんだろうなと思った。
    複雑な感情を呼び起こすものだったとしても、それで踏ん張れるなら、その人にとって大切な支えなんだと思う。

    5話目では、選択することの難しさが描かれていたけれど、周りの雑音や不安があっても、自分が本当にやりたいことを素直に選びたいし、きっと選べるんだと思えた。
    海外児童文学のエピソードと一緒に語られるおやつも素敵で、ただ「美味しそう」だけでは終わらない余韻があった。

    まっすぐな道だけが正解じゃなくて、遠回りでも、自分の目指す場所へ向かおうとしているなら、それはちゃんと人生と向き合っていることなんだと思わせてくれる作品たち。
    帯にあったようにおやつはまさに“今日を乗り切る力をくれる”ものだった。

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    2026年05月10日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    トリックのネタバレから始まるのは面白い設定だった。こう言うのもありですね~。冒頭で似鳥さんも言っているけどボーナストラックが一番豪華。と言うより僕は島田荘司さん以外は読んだことがない作家さんたちだった。トリックは固定されているけどそれぞれの使い方は面白い。島田荘司の作品は京都時代の御手洗の話で相棒が石岡君でないのが残念。

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    2026年05月10日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ

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    前回の終わり方で、今作に期待をし過ぎてしまったようで、最後も思ってた以上にスッキリしないなあと。次作に期待。

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    2026年05月09日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    なんだかんだ言っても不倫なんてろくな
    もんじゃない、何で不倫をするんだろうと
    思っていたんですが、スリルや刺激を求める
    ためなんて言われたら勝手にしてくれと
    作品の趣旨と違う感想を持った島本理生さんの
    「楽園の代わりのカッサータ」。
    受けた恩というか優しさって相手が
    思っている以上に大きなものだし
    その優しさを自然とできる彼・・・素敵だ
    と思った織守きょうやさんの
    「ファースト・アンド・オンリー」。
    両親を亡くした悲しみから救い出してくれた
    瀬戸内の島でいっしょに暮らす叔父との
    素敵な時間とジャムに心ひかれた友井羊さんの
    「春とマーマレード」。アイドルって見た目の
    華やかさとは裏腹に大変な職業だと思った
    畑野智美さんの「アンパッサン」。
    子供ってなんだかんだ言ってもその子の
    ペースで大人になっていくそして親は
    成長した子供のことも認識するけどまだまだ
    心配が尽きないって感じた伝わった
    名取佐和子さんの「ドーナツ息子」。
    有りがちなが言葉だけど、「何かをするのに
    早いも遅いもない。ただ、始めるだけさ」
    がほんとにそうだよねと心に刺さった
    伊吹有喜さんの「ストロベリーの歌」。
    どの話も面白かったけど、個人的には
    「ファースト・アンド・オンリー」と
    「ドーナツ息子」が面白かったかな。

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    2026年05月08日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    ご褒美シリーズを読むのは2作目。
    美味しいおやつを大切な人と食べるひと時は幸せ。悲しいことをちょっと忘れられたり、元気をもらえたり…
    お気に入りは友井羊さんの「春とマーマレード」。物語自体も良かったし、マーマレードって柑橘類のどれを使うかで味が変わるんだと知って試してみたくなった。手作りマーマレードが美味しそう。
    そして、伊吹有喜さんの「ストロベリーの歌」は「なでしこ物語」シリーズのスピンオフだった。まさかここで読めると思っていなかったので、びっくり。

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    2026年05月06日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    『ファースト・アンド・オンリー』『春とマーマレード』『ストロベリーの歌』が印象に残った。
    題名と中の小説の印象が違うけどやるせない昼下がりに未来への希望を持たせるということか。

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    2026年04月30日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 想いを伝えるシチュー

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    挙動不審な夫には無くしたものがあった?彼氏が結婚式を延期したのは話を聞かないから?
    ホームパーティでジャガイモが変色したのは、恋のライバルの嫉妬?
    妻を愛しすぎて、妻亡き後は忘れるのが大変…
    引きこもりが社会復帰するための第一歩は料理?

    しずくさんの思いの凄さをしり、それでも麻野との関係を少しずつ進めていく理恵。
    二人の関係が変わる時は来るのかな?

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    2026年04月23日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 今日を迎えるためのポタージュ

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    新婚上司の隠し事とそのせいで浮気を疑われる事件。
    ジビエ好きな子が狩猟に興味を持つ話に、中学の時のシチューが固まってた話。引きこもりの青年はしずくさんの事故死がきっかけだったりと4篇。
    ほんわかのほほんと、スープのように暖かな話。

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    2026年04月20日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 巡る季節のミネストローネ

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    変化こそ面白さと苦痛を引き込む醍醐味である。シリーズものだとどことなく曖昧になりがちな線引きをどこで引くか。そのことを思い出した作品。

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    2026年04月19日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    織守きょうやの「ファースト・アンド・オンリー」好きです。このくらいの恋愛が素敵です。これ以外は普通のお話でした。

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    2026年04月19日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    「ファースト・アンド・オンリー」が良かった。なでし子物語のスピンオフ「ストロベリーの歌」に出会えてラッキー!

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    2026年04月14日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    八木沢里志狙いでこの本を取った。最後の三作はよかったが、全体的にピンとこなかった。作家が集まる短編集って企画難しいんだろうなぁと思った。

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    2026年04月14日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    落ち込んだ気持ちにおやつがご褒美となる、そんな6人の作家さんのアンソロジー。
    おやつっていいよね!と思わされる。
    淡々とした同級生と踊り場で食べるおやつの話、
    両親を亡くした中学生の女の子がマーマレードジャムに癒される話がとても良かった!

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    2026年04月10日
  • やるせない昼下がりのご褒美

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    みんな何かを抱えて生きている。
    どうしようもないけれど…悩んだりしながらも生活していくわけで、それでもいつの間にか状況は変化していくのだと。
    そのときのご褒美は、きっといつまでも心に残るものなのかもしれない。
    どの作品も作家の特徴がよく出ている。

    「楽園の代わりのカッサータ」島本理生〜妻子ある相手と伊豆の山奥のホテルで。

    「ファースト・アンド・オンリー」織守きょうや〜忘れられない同級生と屋上前の踊り場でお弁当。

    「春とマーマレード」友井羊〜果樹が生い茂る瀬戸内海の島で叔父と。

    「アンパッサン」畑野智美〜卒業するメンバーと取り組む最後の仕事で。

    「ドーナツ息子」名取佐和子〜幼い日の息子との思い出が詰まったドーナツショップで。

    「ストロベリーの歌」伊吹有喜〜憧れの女性たちとのイチゴ尽くしのピクニックで。


    なかでも「ファースト・アンド・オンリー」の言葉少ないけど思いやりのある関くんが良かった。


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    2026年04月08日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 大人の小休止と鎌倉野菜のポトフ

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    伊予は、仕事の無理が生じて会社の上司に話をする。上司が理解を示し3ヶ月休むこととなった。自宅を出て鎌倉(今はいない)の祖母の家で暮らす。メンタリークリニックの医師にかかり、順調に生活もでき、まずまずの休みを乗り切ることが出来た、鎌倉にいてもスープや雫のスープで心と体を癒すこともでき、またキッチンカーのシェフとも交流が出来,少しずついろんな人と話をする機会が増える。祖母の家の片付けをし、ワインが出て事件が起こり、それも丸く収まりいよいよ仕事復帰の時が来る。このたびは鎌倉で休養する事が多く、周りの人たちもあまり無理をしないように頑張って欲しいと思った。

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    2026年03月22日
  • スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

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    日常ミステリー。
    何よりもスープが美味しそう❗️
    謎解きは、わかりやすいから展開も読めるけど、食事を大切にしたい私にはとても温まる良い話ばかりでした。

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    2026年03月21日