務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マロリーシリーズ。
邸宅で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷には70歳の老婦人とその姪がいるだけだった。屋敷は、58年前に9人の人間が殺された場所で、老婦人は事件後行方不明になっていた当家の娘だった。
過去の事件が!! って思うのだけど、マロリーなので過去には興味ない。
相変わらずの割り切りっぷりで、姪と知り合いだったバトラーは不機嫌なのである。
とはいえ、結局は過去が今に追いついてきた、って感じでそれを無視はできないのだけど。つか、無視できないことに、今度はマロリーがいら立つという。
なんか、みな、ずっと不機嫌だったねww
にしても、結局は家族のゆがみによっても -
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人は闇を嫌う。恐れる。
闇の中に光があれば、それに向かって歩みだす。
光は希望で、光は正義だ。
人は光に近づき、そのまぶしさに目を細め、
そして穴に落ちる。
もっと端的にいえば、
ろうそくの明かりにひき寄せられ、
炎で羽を焦がしかけた蛾の気分、というか。
この前に読んだ同じ著者の作品「愛しい骨」も
子供の殺人事件を扱い、犯人を追うのは残された兄弟という似たような設定だが、
まったく展開も雰囲気も違う。
強烈な女性が登場するところは、どちらも共通しているが。
犯人の追及の過程もさることながら、
途中で子供たちの居場所がわかりかけた後の、
引き込まれ感はすごい。
そして、私は穴に落ちたわけだ -
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ネタバレ私たちには、天才を見ることができるのだろうか。
否。
太陽を見ようとした瞳が焼き払われてしまうように、
その光り輝く才能を見測ることはできない。
ただ、その放たれた光によって照らしだされた新しい世界を、
その恵みによって育てられた果実を、
享受するだけだ。
確かに、この作品はその光の一片であり、輝く果実だ。
長年行方不明だった少年の骨が、
その父親のもとに届きだすことによって始まる極上のミステリーであるとともに、
容疑者でもあり事件を追う帰ってきた兄、
判事だが夢遊病を発症した父、
異能者ともいえる家政婦と、
個性際立つ登場人物たちの過去と現在と未来がからみあう見事な人間ドラマであり、
心か -
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ヒッチコックの映画「レベッカ」の原作者として有名なデュモーリア。
「レベッカ」と双璧をなすといわれる作品です。
フィリップは、幼くして両親を失い、年の離れた従兄アンブローズに育てられます。
時代は19世紀。ひろびろとした荘園で、独身男ばかりの気楽な暮らし。
フィリップも成人した後、イタリア旅行に出かけたアンブローズはかの地で出会った女性レイチェルと結婚。
ほどなく病で世を去ります。
衝撃を受けたフィリップは、レイチェルを恨み、怪しむ。
訪ねてきたレイチェルを迎え撃とうという勢いでしたが、小柄でおとなしやかな美しいレイチェルに、あっという間に魅了されてしまいます。
微妙に態度を変えるレイチェ -
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2011年版このミス第一位(海外編)。
緩やかに時が進む小さなまちで、引退した判事の下に、
彼の失踪した息子の骨が、欠片になって帰ってくる・・・。
いったい誰が、何の目的でいまさら骨を送るのか。
そして、彼の失踪した原因は?兄(主人公)は真相解明に乗り出す。
幻想的な森を印象深くストーリーに組み込ませ、
小人のような家政婦ハンナが絶妙に物語の引き出し手となっています。
技巧に走るミステリとは一線を画し、ストーリーそのものに引き込まれます。
敢えて赤裸々に書くのではなく、曖昧さを効果的に使い、
上質の物語へ引き上げていく書き方がすばらしい。
自然ともう一度読み返したくなります。 -
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常識を持ち合わせないがそれなりに筋の通った特異な性格のマロリーを描くのが作者は本当に楽しそうですね。
ニューヨークに結集したマジシャン達はもともと第二次大戦中のフランスで関わりがあり、マラカイの妻ルイーザが当時、舞台の上で死んだ事情が今度の事件の大きな鍵となっていました。
さすがのマロリーも曲者揃いの老人達に振り回されがちですが、そのためにいぜんより感情がわかりやすいので、内に秘めた思いが時々かいま見えて切ない。周りの人間も皆そんなマロリーに惹かれていくのです…
姿の見えない妻が舞台にいるかのように演出しながらイリュージョンを続けている狂気の魔術師マラカイが何とも印象的。違う立場で長い戦後を生 -
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マロリーのシリーズ4作目。前作のラストで刑事の身分を捨て、ニューヨークから姿を消したキャシー・マロリーが実は故郷に帰っていた!
チャールズがたどり着いた田舎町にはマロリーそっくりの天使像が…それは17年前に謎のリンチ事件で惨殺された女医の墓。
亡き母そっくりに成長したマロリーが町に着いた途端に事態は動き始め、宗教団体の教祖が殺されて、よそ者のマロリーは黙秘したまま既に拘留の身。
しかし保安官はマロリーが子供の頃を知っているので、実はその身を案じていた。
6歳の時に全てを奪われた事件の真相を追って、どんな手段も辞さない決意のマロリー。
町で進行する奇妙な出来事の歯車が次第にかみ合い、幼いマロリー -
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ネタバレ今年はひと月に1冊は海外ミステリーを読むという目標を立てたものの、『ハウスメイド』のようにさくさくというわけには行かず。驚異の読みやすさだったそれと比べると、まずこれは字が小さい。果たしてどれぐらいの日数がかかるのかと心配していたら、なんちゅうことありませんでした(笑)。
第1部の最後では「マジ!?あんたが死ぬんかい!」と唖然とし、あとは寝る間も惜しんで読みたくなる。但し、気持ちの良い話ではなく。最初の殺人ではリリーに肩入れしたくなったけど、彼女も含めてどこか好きにはなれない登場人物ばかり。刑事もキモすぎてゾッとします。
最後の最後に苦笑い。嫌な感じがちょっと癖になりそう。 -
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アメリカの作家アレン・エスケンスの長篇ミステリ小説『あの夏が教えてくれた(原題:Nothing More Dangerous)』を読みました。
アレン・エスケンスの作品は2年前に読んだ『たとえ天が墜ちようとも』以来ですね。
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謎と友情、そして哀しみに、僕はこの夏を捧げた。
小さな町を揺るがす女性の失踪事件が、高校生のボーディの運命を変える――
『償いの雪が降る』の著者の青春ミステリ!
ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。
父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。
高校に馴染めず、友達は一人もいない。
静かすぎるその町で最近大事件が起きた。
町 -
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主人公となる3人の意図が複雑に絡みながら、殺人事件の真相を追い求めるサスペンスだ。
3部構成からなり、それぞれの編で3人の人物像がはっきりと綴られることになる。
⚫︎主人公の一人:マックス・ルパート刑事
住宅街の路地で女性の死体が発見され、検察官からの強い指示もあって犯人を追うことになる。
過去にマックスの妻は交通事故によってひき逃げされ、犯人は未だ捕まっていない。
しかも捜査は事実上未解決のまま撤収されている。
⚫︎主人公の一人:ボーディ・サンデン教授
過去には辣腕刑事専門弁護士として法律事務所を営んでいたが、弁護に努めた少年が獄中で無実を訴えて自死した出来事があり、自責の念でサンデン氏は弁