務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ピーター・スワンソン、3作目。
ミランダ、ケイト、アリスと来ましたね。
大学生のハリーは、父が急死したという知らせで、帰宅します。
転落死だが、慣れた道なのに?という疑惑も…
父と再婚した若い継母アリスは美しいが、どことなく不自然な気配も感じられるのだった。
視点を変えて、過去と現在が交錯します。
想像の上を行く展開が、じわじわと迫るサスペンス。怖いわ~。
この構成、滑らかな繋がり、作者の頭の切れには、感心します。
作風や主人公のタイプは、変化つけて来てますね。どれが一番面白かったか?この時点では迷いました。ミランダは読みやすいけど、ケイトの方が好み。完成度ではアリス?
5作読んだ時点で、4作目が一番面白かったです☆ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
ご同情申し上げます。っていうぐらいに変な男を引き寄せ、事件に巻き込まれるケイト。
『ケイトが恐れるすべて』そう、まさしく外の世界の全てを恐れているケイト。
「これはわたしのせいなんです。彼らはわたしに寄ってくる。異常者はみんな。私は磁石みたいなものなの。」
嫉妬深く、狂気的な元彼はクレアを暗いクローゼットに閉じ込め、ライフルで自分の頭を吹き飛ばして自殺する。又従兄弟は殺人犯かも?の展開の中、どうやら又従兄弟の友達はサイコパス。クレアの新しい彼氏は覗き魔。
私は不幸を呼ぶ、、、と、生まれてからずっと不安障害に悩まされ続け、心理的にも身体的にも追い詰められていく事件が、距離と時間の巧妙な筋立ての中で、複雑に絡み合ってストーリーが展開されていく。
うらすじに「想像を絶する衝撃作!」とあるが、ほんと最高!!
ミステリ、スリラー、サスペンスの大ファンであるスワンソンの作品の設定や場面に、彼の愛読書が顔を出すのもスワンソン作品の魅力だ。
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Posted by ブクログ
ネタバレネットで見かけて。
学校の課題で過去の殺人事件を調べ、
危険に身をさらしながら冤罪を晴らす。
比較的最近同じような設定の「自由研究には向かない殺人」を読んだので、
どうしても比べてしまった。
「自由研究」の方が、
主人公が高校生と若く、育った町で起こった殺人と身近で、
SNSを駆使すると新しく、謎解きとして意外なひねりもあって、
ぴりぴりする感じがして面白かったように思いながら読んでいた。
それに対して、この作品はアルコール依存症の母親と自閉症の弟を抱え、
祖父が水の事故で亡くなったのは自分のせいだと悔いており、
話を聞き始めた殺人犯は、
三十年以上刑務所暮らしのあげく末期がんで苦しんでいる、と現実的だ。
被害者の少女の日記に暗号が書かれていて、
それを解読することが真実への突破口となる、という展開は
現実的かもしれないがちょっと安直で残念。
主人公が閉じ込められた車のトランクから逃げ出し、
自力で山から下りていくところや、
恋人を人質に取られ犯人を駆け引きしながら助けに行くところが、
等身大ながら必死に頭をひねって難関を突破しているところが好感が持てた。
冤罪を晴らせたことを本人に伝えられたのも良かったし、
犯人逮捕の懸賞金を手に入れて、
無事大学生活を続けながら弟と一緒に暮らせるようになったという、
サクセスストーリーだったところも良かったのかも。
この作品も面白かった、ということで良いと思う。
そして、
「The Life We Bury」という原題とは全く異なっているが、
長年刑務所にいて雪を見ることのなかった殺人犯、いや被害者にとって
とても重要な意味を持つ「雪」にスポットをあてたこのタイトルは素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうわー、この本もすっごく良かった。エスケンスの本は、4冊出ているが同じ世界線の中で、共通の登場人物が交差していく物語になっている。これまで3冊読んだがどれも面白い。一つひとつの物語が完結しているので、どこから読んでもいいが、出版順がおすすめ。まあ私は1作目の続きが待ちきれず1➔3➔2だったけど、それでも問題なかったが。またまた素敵なタイトルはラテン語で続きがあり、「たとえ天が堕ちようとも、正義を貫きとおす」というもので、本作の深い主題と結びついている。エスケンスは刑事弁護士のキャリアがあり、私も長年法務部門を担い予備知識があるが、本作はリーガルミステリとしても極めて秀逸な構成で抜け漏れがなく、米国の陪審員裁判を中心とした刑事裁制度が正確かつ有効に描きこまれている。エスケンスの作品は全部大絶賛で、出たら必ず買うことを決定ずみ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「償いの雪が降る」の続編。すごく良かった。ページターナー要素が多いのと日本人好みの切なさポイント満載の面白さと書いたが、それにも増しての続編、面白くないわけがない。前作の終わりからの直接の物語でなく、数年後、主人公がAP通信の記者になってる頃の話だが、主人公を巡る問題は何も変わっていない。さらに複雑な問題が巻き起こり、悪戦苦闘する物語が展開し、同時並行で静かに救済が進む。3作目は別の視点で書かれ、そのうち翻訳されると思うけど、読める人は2作連続で読んで欲しい。これ絶対面白いやつなので、つべこべ言わずに読めってのに久しぶりに出会った。