務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きなケイト・モートンさんの最新作〜
2017年、アーキビストとして働くエロディが見つけた古い肩掛け鞄…
そこに入っていたスケッチブックに描かれていたのは、事故死した母親が幼い頃、寝る前に語り聞かせてくれていたお話の館そのものだった!
そして美しい女性の1枚の写真
彼女は一体誰なのか?
時代を行き来しながら物語が進むのは彼女の作品の魅力だが、今作はなかなか作品に入り込めなかった…
19世紀の芸術家たちの時代と現代の2017年を行き来するのに加え、時系列もバラバラ、そして登場人物の多さ…
さらにバーチウッド領主館という館自身の視点が語り手が加わり、もう大混乱…(笑)
これはどうなることか…
と思ったが、いつものようにそれぞれの時代の人物相関をメモしながら読み進める…
そして少しずつ散りばめられたパズルが埋まっていく…
さらに下巻に入ると次々に物語の核となる事件の真相が明かされていく
そして悲しい運命を突き付けられるのだ
なるほどそういうことだったのか!
さすが、ケイト・モートン!
しかし、その真相はあまりに辛かった
誰かの保身が誰かを傷つける
そしてそれが取り返しのつかないことになる
なかなか受け入れられず、読後もそれについて考え続けてしまった…
でもきっと歴史は誰かの沈黙の上に成り立っている
そしてその犠牲の上に今があるだ
エロディの未来も… -
Posted by ブクログ
主人公の青年ジョー・タルバート
彼の葛藤と実直さと無鉄砲さとありきたりな若者らしさに青春の輝きを感じる
飲んだくれのどうしようもない母親、そのどうしようもない交際相手、自閉症の弟、淡い恋心を抱く隣の彼女…
様々な重荷を背負う彼に人生の転機が訪れる
ヴェトナム戦争が変えたある男の人生、ジョーが心に沈めた祖父への後悔
彼らが葬り去ろうとしたものは何だったのか
三十年前の事件が繋ぐ二人の物語
前半はジョーの周囲のゴタゴタ、カールの重い回想
後半は謎が徐々に解け、スリリングな展開で緊張感が高まる
死にゆく男が最後に望んだ雪
ヴェトナムのクリスマスと監獄の中では見ることができなかった雪
ジョー・タルバートの傷と成長の物語
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Posted by ブクログ
ネタバレ3部構成の長編小説。
各部が各章に分かれており、1部では主人公リリーとテッドの目線が章ごとに入れ替わり、2部ではリリーとミランダ、3部ではリリーとキンボールに入れ替わり物語が進んでいく。
2部に入ったとたんにビックリさせられ、物語が進につれ想像通りではない展開で、最後はほっとしたはなから、驚かされる。
空港でたまたま知り合ったテッドからリリーは妻の浮気の話を聞かされ、テッドはリリーの助言により妻を殺害しようと計画を立てる。
2部の冒頭でリリーは偶然を装いテッドと知り合ったと思っていたが、テッドの妻ミランダを学生時代から恨んでいたことが分かり、テッドを婚約者として以前ミランダから紹介されていた事が分かる。
テッドは妻を殺害する前に反対に妻の浮気相手により殺されてしまう。
リリーはこの浮気相手を使ってミランダを殺害し、この浮気相手を自分の手で殺害する。
計画は上手くいったように見えたが、刑事のキンボールに疑われ、刑事をナイフで刺してしまい逮捕されるが、裁判で勝てそうな見込みになったところで、最後の最後に父親からの手紙の追伸で、死体を隠した井戸が取り壊されること知る。 -
Posted by ブクログ
ページをめくって目に飛び込んでくるのは、ある注意書きだ。
「この本は複数の本のネタバレをしています(意訳)」
作中にはアガサ・クリスティやハイスミス、あるいはA・A・ミルンなど、実在するクラシック・ミステリーの名作が実名でバンバン登場する。
それらのプロットを現代の事件にどう落とし込んでいるのか、というオマージュが本作の特徴だ。
私がネタバレリストの中で、知っているのはアガサ・クリスティだけだった。
だから気にせず読み出した。
しかし、途中で有名作品のとんでもないネタバレをくらい、衝撃の大きさに笑ってしまった。
めっちゃネタバレしてくるじゃん!!!
(注意書きに書いてあるのだから当たり前)
アガサ・クリスティ未読の方は注意が必要です。
ミステリーをたくさん読んできた人はもちろん、あまり詳しくない人でも楽しめる一冊。
おもしろかった! -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年はひと月に1冊は海外ミステリーを読むという目標を立てたものの、『ハウスメイド』のようにさくさくというわけには行かず。驚異の読みやすさだったそれと比べると、まずこれは字が小さい。果たしてどれぐらいの日数がかかるのかと心配していたら、なんちゅうことありませんでした(笑)。
第1部の最後では「マジ!?あんたが死ぬんかい!」と唖然とし、あとは寝る間も惜しんで読みたくなる。但し、気持ちの良い話ではなく。最初の殺人ではリリーに肩入れしたくなったけど、彼女も含めてどこか好きにはなれない登場人物ばかり。刑事もキモすぎてゾッとします。
最後の最後に苦笑い。嫌な感じがちょっと癖になりそう。