【感想・ネタバレ】償いの雪が降るのレビュー

あらすじ

母子家庭で育ったジョーは実家を出て念願の大学進学を果たす。授業で身近な年長者の伝記を書くことになり、祖父母も父親もいないため介護施設を訪れたところ、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、病気のため仮釈放され、施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとジョーのインタビューに応じる。話を聴き、裁判記録を読むうちにジョーは事件に疑問を抱くようになり、真相を探り始めるが……。バリー賞など三冠、エドガー賞最優秀新人賞最終候補となった衝撃のデビュー作!

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Posted by ブクログ

とても面白かった。30年数年前に起こった事件の謎を追うパートと、主人公が抱える家庭の問題や隣人との人間関係の進展を見守るパートが交互に続くのだけど、どちらも登場人物たちの罪の告白をきっかけとして、話が大きく進んでいく。最後の方は「間に合うのか?間に合わないのか?」とハラハラ。邦題のセンスがいいなあ。読み終わって、表紙を見なおしてそう思った。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

「告白」がテーマになっている作品と感じた。
あととあるキャラの「生きること」についての見解がかなり印象的で覚えておきたいと思った。
話の根底にある事件のその犯人はかなり胸糞悪いし主人公の周囲にもろくでもない大人が複数いるけれど、それを覆すくらい主人公と味方になるキャラが魅力的なので気持ちよく読めた。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネットで見かけて。

学校の課題で過去の殺人事件を調べ、
危険に身をさらしながら冤罪を晴らす。
比較的最近同じような設定の「自由研究には向かない殺人」を読んだので、
どうしても比べてしまった。
「自由研究」の方が、
主人公が高校生と若く、育った町で起こった殺人と身近で、
SNSを駆使すると新しく、謎解きとして意外なひねりもあって、
ぴりぴりする感じがして面白かったように思いながら読んでいた。

それに対して、この作品はアルコール依存症の母親と自閉症の弟を抱え、
祖父が水の事故で亡くなったのは自分のせいだと悔いており、
話を聞き始めた殺人犯は、
三十年以上刑務所暮らしのあげく末期がんで苦しんでいる、と現実的だ。
被害者の少女の日記に暗号が書かれていて、
それを解読することが真実への突破口となる、という展開は
現実的かもしれないがちょっと安直で残念。

主人公が閉じ込められた車のトランクから逃げ出し、
自力で山から下りていくところや、
恋人を人質に取られ犯人を駆け引きしながら助けに行くところが、
等身大ながら必死に頭をひねって難関を突破しているところが好感が持てた。

冤罪を晴らせたことを本人に伝えられたのも良かったし、
犯人逮捕の懸賞金を手に入れて、
無事大学生活を続けながら弟と一緒に暮らせるようになったという、
サクセスストーリーだったところも良かったのかも。
この作品も面白かった、ということで良いと思う。

そして、
「The Life We Bury」という原題とは全く異なっているが、
長年刑務所にいて雪を見ることのなかった殺人犯、いや被害者にとって
とても重要な意味を持つ「雪」にスポットをあてたこのタイトルは素晴らしい。

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2024年09月16日

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ネタバレ

21歳の大学生ジョー。伝記作成課題の対象にカールという余命わずな殺人犯(少女強姦殺人犯罪)を題材に。冤罪であることが分かってくるが、解決する意思の無いカール。真実を追うジョー。

自閉症の弟
無責任な母と暴力を振るう母の恋人
胸につっかえる祖父の死

カール
冤罪
ベトナム戦争での殺人と殺害
自殺の直前に逮捕されたこと

日記の解読
継父
真犯人

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2024年07月09日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良いバンドの1stアルバムを聴いたときみたいなワクワク感がある。
主人公が若くてガンガン行動するタイプゆえに粗い感触も味わえるんだけど、それはあくまで表面の手触りであって、中身はしっかりと密で巧く練られてる。
真犯人は?ジョーの家庭の問題と進路は?ロマンスの行方は?ジョー絶体絶命!っていうラインを追いかける“動”の波と、ジョーとカールの心が少しずつ近づいていく“静”の波が両側から打ち寄せて見事にクライマックスまでボールが運ばれていくその手腕。

続編あるんすか?あざァす!!

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

主人公の大学生のジョー・タルバートは、授業で身近な年長者の自伝を書くことになる。
身近に年長者がいないジョーは、介護施設を訪れ、末期癌患者のカール・アイヴァソンを紹介される。
カールは30数年前に少女暴行殺人の罪で服役していたが、病状が進み、仮釈放されて施設で最後の時を迎えようとしていた。
ジョーは断られるのを覚悟で、カールにこれまでの人生を語って欲しいと願い出る。
裁判でも自らの犯罪に全く弁解をしなかったカールは、なぜかジョーの申し出を受け入れ、臨終前の供述を語ることになる。
カールの話を聞き進むに従って、ジョーは事件に疑念を抱くようになり、真相を知るために行動を起こす。
果たして事件の真相にジョーは辿り着けるのか⋯

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2023年07月13日

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主人公のジョーは大学生で、アル中の母と自閉症の弟がいる。まったく親として機能しない母と、弟の世話、そして大学生活との板挟みで苦労しながらも、大学の課題として少女暴行殺人で有罪となったカールにインタビューをすることになる。カールと接していくうちに彼が無実ではないかと思い始めて・・・というストーリー。ベトナム帰還兵のトラウマ、それによるカール自身への仕打ちが判決を早め、末期がんとして横たわるカールの心中ははかりしれない。彼が犯人でなければ登場人物は少ないので、ある程度犯人は絞りこめる。犯人に驚きはなくても、いかにもアメリカらしい犯人の最後、主人公の救済があり、ドラマのような展開でおもしろく読めた。主人公は“平凡”という設定だが、土壇場でも適格に判断できる頭の良さ、ろくでもない男たちを撃退する運動神経、堂々と大人達とやり合う度胸の良さ、自分の利だけで流されない愛情深さは正にスーパーヒーロー。続編もあるとのことで楽しみ。

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2022年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公のジョーに感情移入出来て応援してしまう
弟もライラも良いキャラで事件解決までの流れも良かった
母親が面倒な人だったが、事件と関係ない面での話が本筋に嫌な絡み方をすることが無かったのも良かったし、サクサク進んだ。
事件自体がシンプルでもう少し何かあっても良かったが、それ以上に登場人物が魅力的で気にならなかった
続編が読みたい

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2022年10月25日

Posted by ブクログ

これ面白い!また凄い作品に出会いました。

大学の授業で身近な年長者の伝記を書くことになったジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最期の時を過ごしていた。話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始める。といった内容。

最初のうちは授業の課題をこなしたり、隣人ライラに恋をしたり、自閉症の弟ジェレミーの面倒を見たりと普通の大学生といった感じだが、ジョーの事件の真相に近づくにつれて運命を大きく変えていくことになる。

また、作中でライラが言った
「誰にでも背負うべき荷物はあるものでしょう」
の一言が印象的。
カールは少女暴行事件、ジョーは自閉症の弟とどうしようもない母親、そして祖父の死の真相、またライラも辛い過去の出来事。
登場人物みんなが何かしらの荷物を背負っている。

とにかく素晴らしい作品。是非読んでみて!

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2022年10月23日

Posted by ブクログ

理不尽な境遇の中、自分の人生を切り開こうと奮闘する主人公のタフさ、自閉症の弟を思う優しさ、応援したくなる。
最後の方はハラハラドキドキ!手に汗握る怒涛の展開!圧巻!

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

いや〜よかった〜!
主人公のジョー(大学生)がとにかく頑張るの!
身体ボロボロで(/ _ ; )
読んでるこっちも必死になる笑

事件とは関係無いけど弟のジェレミーが可愛い‼︎

ひまわりめろんさん☆5以上レビュー
ありがと〜\(//∇//)\

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

良い小説だった。
帯に書いてあった様に、読み進めるほどに心温まる。

自閉症の弟、ひとでなしの母親に関する記載が始めはちょっとくどいかな、と思えたけど良いアクセントなんだな。

良い作家に出会えた。他の作品も楽しみ。

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

すごく読みやすい海外ミステリーでした!とはいえ、ミステリーよりもサスペンス色が強め。30年以上も前に有罪が確定し、今は病気で死を待つばかりの人物の冤罪を立証しようとすると主人公の話。ハラハラする場面もあり、面白かったです。今作で登場した人物で、主人公でなかった人物が、次作め以降は主人公などで登場するようですので、今後世界観が広がっていきそうで、この作家、追っていきたい作家の1人になりました!

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2024年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カールもジョーもいい人やん。
こういうのを久しぶりに読むと、なんか安心する。
ミステリ読後の安心感というか、小さな希望はやっぱ必要じゃないだろうか。
ジョーのオカンは、なんとかせな、な。

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2023年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジョーの大学の課題は身近な誰かの伝記を書く事だが、彼には適当な身内がいないため介護施設で末期がん患者のカールを紹介される。
カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となり、今は死の直前なので仮出所が許され施設で過ごしている。
カールはインタビューを了解し過去を語りだす。

以下 ネタバレです。
設定から見てカールは冤罪で、ジョーがその冤罪を晴らすストーリーなのは最初っから分かります。

真犯人も特に意外性はなく、かなり早い段階で推測できます。
カールの語りの中に真犯人や冤罪の証拠が有るのかと思いましたが、そこもチョット違う。
また幾つか引っかかる部分の内の一つで、カールが30年前に裁判を急がせた背景がスッキリしませんでした。
と、面白くなかったかのような感想を書きましたが、全般的には登場人物が皆個性的でストーリー展開も早く大変楽しめました。

原題 “The life we bury” の直訳ではなく、邦題の「償いの雪が降る」は雰囲気が良く出ていると思います。

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2023年02月27日

Posted by ブクログ

彼を応援したくなったとの声に同意の挙手を。
私なら家族の問題だけでお手上げだったかも。
そのことに悩み振り回されながらも、同時に事件解明への意思も徐々に固くしてゆく。
蘇る苦い記憶。迫る死。ただの授業の課題だったはずなのに…。
過去のくさびを持つカール、穢れを知らないようなジェレミー。それぞれそこいるだけで、周囲の空気の色合いが違って見えるような気がした。
後半は、エキサイティングなシーンが畳み掛け盛り上げる。
ジョーとカール、よくぞ出会ってくれたと思う。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

アメリカの作家アレン・エスケンスの長篇ミステリ小説『償いの雪が降る(原題:The Life We Bury)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

-----story-------------
余命わずかな殺人者に、僕は雪を見せたかった。
バリー賞ほか3冠! 心揺さぶるミステリ

授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。
カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。
カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。
話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが……。
バリー賞など三冠の鮮烈なデビュー作! 
訳者あとがき=務台夏子
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2014年(平成26年)に刊行された著者デビュー作… ジョー・タルバートシリーズの第1作です。

母子家庭で育ったジョー・タルバートは実家を出て念願の大学進学を果たす… 授業で身近な年長者の伝記を書くことになり、祖父母も父親もいないため介護施設を訪れたところ、末期がん患者のカール・アイヴァソンを紹介される、、、

カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、病気のため仮釈放され、施設で最後の時を過ごしていた… カールは臨終の供述をしたいとジョーのインタビューに応じる。

カールやベトナム戦争での戦友ヴァージル・グレイの話を聴き、裁判記録や証拠写真を確認しているうちに事件に疑問を抱くようになったジョーは、常に問題を起こしている母親や自閉症の弟ジェレミーのトラブルを解決しつつ、アパートの隣人で美人女子大生のライラ・ナッシュとともに真相を探り始めるが…… 。

面白かったー デビュー作とは思えないほどの秀作でしたね、、、

素人探偵として活躍する主人公のジョーが魅力的で共感できる人物に描かれているのが印象的… 大学に進学して実家を離れて、パブの用心棒のアルバイトで稼ぎながら一人暮らしをしているが、ギャンブルやアルコールに溺れがちで常にトラブルを起こす母親(毒親)や自閉症の弟のフォローが欠かせず、祖父の死に関わる心の傷を抱えているという設定に共感してしまうし、正義感と無鉄砲とも思える行動力でカールの冤罪を晴らそうとする姿をハラハラしながら、そして応援しながら読み進めました。

物語の展開もバランスが良いんですよね… 終盤に意外な犯人が判明するミステリ要素も愉しめますが、恋愛小説、青春小説、冒険譚、ヒューマンドラマとしての要素が絶妙なバランスで織り込んであり、これもなかなか良い感じ、、、

本シリーズは続篇が刊行されているので、是非是非読んでみたいですね。

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2022年06月09日

Posted by ブクログ

大学生のジョーは授業の課題として、伝記を書くことになった。身近に年長者がいないジョーは介護施設で元服役囚のカールを紹介される。カールは少女暴行殺人で有罪になり、癌で余命わずかのため釈放された。裁判の過程に疑問を持ったジョーは三十数年前の事件を調べ直し始める。

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2022年05月29日

Posted by ブクログ

良い作品です。丁寧に描かれています。
人物描写が良く、特に主人公には感情移入してしまいます。
展開は、まあ、ベタですが個人的には好きです。
終わり方がイマイチで、消化不良的後味ですね。最後の最後でタイトルに還る描写にして欲しかったな。
五十嵐貴久先生とか、太田愛先生ならきっと最後のフィニッシュにもっと神経使っただろうな。
たぶん、訳者の方が上手で、それに助けられていると感じました。

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2021年08月23日

Posted by ブクログ

面白かった。希望を感じさせつつもほろ苦いラストがいい。
序盤の30ページくらいはなかなか頁が進まなかったけど、裁判の資料を取り寄せたあたりからぐんぐん勢いがついてきて、そこからは一気に読んでしまった。
事件の真相はすぐに想像がつく(実際ほぼその通りだった)。だが本書の見所はそこではない。
何故そうなったのか?真相をいかに証明するか?その過程でこれでもかと発生するトラブルの数々…。
事件絡みを抜きにしても、主人公ジョーの人生は苦難の連続だ。時には逃げ出したり、見て見ぬふりをしながらも、少しずつ前進していく。

苦学生、死期がせまった人との交流、というのでなんとなく本多孝好の「MOMENT」を思い出した。

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2021年08月22日

Posted by ブクログ

先が読めてしまうストーリー展開で、多少物足りなさはあったが、楽しめた。
犯人はもちろん、主人公ジョーの母親など不愉快なキャラクターも多いが、悲惨な家庭環境にも関わらず強く優しく穏やかなジョーは魅力的。
自閉症の弟を守り続ける姿も心温まる。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ストーリーは面白くて一気に読んだ。
けど、住所バレてるのにライラとジェレミーを連れて家に戻ってくるのは解せない。

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・あらすじ
大学生のジョーは課題で身近な年長者の伝記を書くことになった。
祖父母、父親はおらず母親はアル中という家庭環境のため題材探しのために訪れた先の介護施設で14歳の少女の強姦殺人の罪で服役していたカールを紹介される。
カールは膵癌のため余命宣告を受けていた。
カールにインタビューをする中でカールが無実ではないかと疑いを抱いたジョーは独自に調査を開始する。

・感想
定番、王道な展開だった。
王道は嫌いじゃないけどもうちょっと何かが足りない。
面白くない訳ではないんだけど…キャラクターの味付けも事件も全部ありふれてる感じがした。
ミステリーというよりサスペンスかも。
サスペンスにしても起こる出来事が全部予定調和っていうか終始予測可能な範囲内で展開してた。

ボーディの子供時代である4作目を1番最初に読んだからボーディが出てきたの嬉しかった。

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2024年09月13日

Posted by ブクログ

余命幾許もない元受刑者の老人と知り合った青年が約30年前の殺人事件の真相を追う縦軸に、躁鬱病の母親と自閉症の弟を抱える彼の家族問題、アパートの隣に住む女子大生とのロマンスという横軸が絡み合う豊潤なミステリー小説。海外ミステリーを読み慣れていれば中盤で真犯人の予想がつくだろうし、その後の展開も決して目新しくはない。しかしながら、不完全なヒーロー像を体現する主人公・ジョーの奮闘ぶりや爽快感溢れるラストシーンといい、実直かつ熱量のある作風が魅力的だ。ジョーが主人公の正式続編があるようなので、そちらも読むつもり。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

大学生のジョーが、末期癌患者カールの冤罪を晴らすべく、事件の真相に迫る。前半は、ジョーの複雑な家庭環境やカールの半生が語られる。後半は、緊迫感に満ちた、犯人との格闘が綴られる。ハラハラする展開であるが、読後感は良い。自閉症の弟ジェレミーも愛らしい。

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2023年10月06日

Posted by ブクログ

ミステリというよりもスリラー色が強い。謎解きあり、サスペンスあり、人間ドラマもきちんと盛り上がりと読者を楽しませてくれる。ただ、この手の小説はあちこちに溢れていて展開が読めてしまうのが難点(こういうタイプの小説に意外性を求めるのはお門違いかもしれないが)である。ストーリーテリングはしっかりしており、佳作といったところだろうか。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

む。なんか皆さんの評価が高い。むむ。自閉症の弟の面倒を見ながら学生をやっている主人公。課題で老人にインタビュー取材。老人ホームに行ってみる。職員に紹介された人物は、無職の罪で裁かれ、病気であと数ヶ月の命だった。まあ色々あって、この主人公が隣に住む好きな女性と協力してなんと、老人の無実を証明してしまう。。。。もーごめん。途中からなんかひいてしまって、「ありえんやろ」しか感情が浮かんでこず。ちょっとサクサク展開しすぎて、もうちょっと困難が途中にあれば面白かったかも。

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2023年07月28日

Posted by ブクログ

ジャケット、タイトルの素敵さから購入。
面白かったです。
アレン・エスケンスさんの日本デビュー作。
主人公のジョーは、毒親、自閉症の弟をもち、大学の学費を払うにもなかなか払えないという苦境にある。
それでも勤労しながら大学に通っている最中、レポートを書くため、老人介護施設で入所者にインタビューをすることになった。そこで出会ったのは、かつて少女を斬殺して有罪となった凶悪犯カール。
さて、どうなるのかといった…

非常に重たい出だしから始まるも、最後はとても印象的なラストを迎える。
少しハッピーエンドすぎるんじゃないかなあ、という。

それにしても
『The Life We Bury』の邦題が『償いの雪が降る』、これは意訳しすぎですよね笑
 

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2023年01月18日

Posted by ブクログ

真っ直ぐなキャラはまずまずだが、単独行動でピンチってのが繰り返されるとストレスになる。あと、家焼けばDNA消滅ってところには疑問。
次作はどうか?

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2022年06月19日

Posted by ブクログ

魅力的な大学生と老人 - アレン・エスケンス「償いの雪が降る」 ★★★☆☆

登場人物たちが皆魅力的です。カールは大学生らしくハツラツとしていて好感が持てるし、隣人のライラを口説こうとする様はリアリティがあります。
暗号解読に協力した、自閉症の弟ジェレミーもいいやつかもしれない。
なお、日本人には暗号を解くことは不可能だということをご了承ください。
ミステリーとしては驚きが少なかったのですが、本題以外のストーリーの入れ込みも匠です。

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2023年10月27日

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