務台夏子のレビュー一覧
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弁護士は辞めロースクールの教授をしているボーディ・サンデスに弁護の依頼が。旧知の弁護士ベン・プルイットが妻ジェネヴィエヴ殺害の嫌疑をかけられている。本人はシカゴにいてアリバイがあると主張するが、夜から朝までホテルにずっといたとは証明できない。しかし検察側も強引に起訴しようとする。被害者遺族は大金持ちで検事は次期判事になるための支援が欲しいのだ。また担当刑事マックスは妻を轢き逃げされ失意の日々。そこへ彼女を轢いた車の情報が入って来る・・息詰まる法廷戦術の行方は・・・
むむむ。これは面白かった。マックスの妻の件と本筋と繋がる様が素晴らしい。弁護士、刑事交互に事件を描写するのもいい。深夜に被告を目 -
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状況設定が凄い。前作『償いの雪が降る』では、若き大学生ジョー・タルバートの眼を通して、ヴェトナム戦争を引きずる余命幾ばくもない三十年前の殺人事件の容疑者の真実を探るという作業のさなか、ジョー自身やそのガールフレンドであるライラ・ナッシュを襲うハードな運命と歴史の闇が彼らに試練と経験を与えることになった。
前作でも登場の刑事マックス・ルパートと弁護士ボーディ・サンデンは、彼らがダブル主人公として実に印象深い活躍をする本作に限らず、その後のアレン・エスケンス作品にはおなじみのメンバーともどもそれぞれレギュラーやセミレギュラーとなって登場するらしい。本書では姿を見せない前作の主人公ジョーも、今 -
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マロリーのシリーズ、10作目。
ヒロインの過去に関わるため重要な「ルート66」に続く作品。
原作でもこの間は4年、間が空いています。
キャシー・マロリーはニューヨークの刑事。
完璧な美貌だが、特異な育ちのために普通の感情をほとんど理解しない変わり者で、天才ハッカーでもあります。
前作で幼い頃の謎が思いがけない展開を見せ、今後にどう影響するのか?と思われましたが。
前作を読んでいなくとも、差支えはありません。
ほとんど出てこないので…
届けも出さずに勝手に休暇を取った後に、何事もなかったように復帰しているという。
ペナルティとして雑務を押し付けられているが、淡々とこなしている。怒りも見せない様 -
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550頁。いつもなら二日ほどあれば読めるペースなのだが、6日かかった。これがキャロル・オコンネルに取り組むときのきっとぼくの平均的ペースである。スピーディに読み進めない。きっと作者もスピーディには書いていない。すごく丹念に凝りに凝ったレトリックを駆使して、本シリーズのヒロイン、キャシー・マロリーを描こうとする。木彫りに入れられる丹念な彫刻刀のような筆致で、肌理細かく。
それほどこだわりぬいた作風。この作家の個性。マロリーのさらにスーパーな個性。拾い親である亡き刑事ルイ・マーコヴィッツに育てられた孤独な孤児。天性のハッカーで、目的のために手段を択ばない冷徹さと頑強さ。
彼女と鉄壁の三連 -
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マロリーシリーズ。
上演中の芝居の脚本家が、上演中に殺される。その芝居は、ゴーストライターなる人物に勝手に脚本が書き換えられているといういわくつきのものだった。
役者は変人が多い。
が、それらを凌駕するマロリーなのである。
とはいえ、ちょっとまっとうに感じるのは、周りが変人ばかりなのか、それとも前作で自らのルーツがわかったからか、と、なんだか感慨深いのである。
氷の女王みたいな彼女だけど、誰もが心の奥底に小さな子供がいて、それは良心という形で表出するなんていう性善説を信じたくなったりするのである。
つか、養父養母に大事に育てられたということは、本当に大きなことなのだ。
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マロリーシリーズ。
前作で、がっつり職場放棄をやらかしたマロリーは署内で微妙な位置にいるのだけど、まぁ、そんな風に思っているのは周りだけで、本人はまったく気にしてないというか、いつも通りで毎度ながら強い。
唯一繊細なキャラ、チャールズは右往左往してるんだけどね。
それに対して、もう完全に開き直ったって感じなっているライカーがへんにいけてる。素敵オジサマになってるよww
森の中で袋に入れられて木につるされていた3人。
唯一の目撃者は、ウィリアムズ症候群の少女だった。
子供だろうが、まったく躊躇しないマロリーなので繊細なチャールズと対立するのだが、当の少女はマロリーにめっち -
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マロリーのシリーズ、9作目、後半。
古い手紙をたどりながら、ルート66をフォルクスワーゲンで走るキャシー・マロリー。
じつは、亡き父親が若い頃に書いたという手紙だった‥
ルート66では連続殺人事件が起きている。
行方不明の子供を持つ親たちのキャラバンが移動している最中で、地元警察やFBIも捜査に入り、マロリーも介入せざるを得なくなる。
マロリーを心配して追うライカーらも、これに加わることに。
型破りなマロリーだけど、意外と親切?なところもあったり。
二重三重に絡み合う事件ですが、広い空間をどんどん動いていく展開だからか、もつれた糸が解けていく快感があり、読後感が良かったせいか、物語は重苦 -
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マロリーが失踪して、彼女の部屋には女性の遺体があった。
相変わらずのクールビューティーっぷりで、周りをひっかきまわしまくってるマロリーですが、今回はちょっと違う。
なんか、ちょっと壊れてるというか、とりつかれている感じで、読んでるこっちがびびるよ。つか、他のキャラたちもビビってる感じがすごいあって、そのへんにものすごくシンクロしてしまう。
って、オコンネルはこの辺が上手いのかと、認識する。
主人公ではなく、いわばモブとして、物語と感情を同調させる術に長けているのだろう。
うん。過去作品を思い返すにそんな気がしてきた。
ともあれ他の追従を決して許さないマロリーは、暴走 -
Posted by ブクログ
マロリーが失踪して、彼女の部屋には女性の遺体があった。
相変わらずのクールビューティーっぷりで、周りをひっかきまわしまくってるマロリーですが、今回はちょっと違う。
なんか、ちょっと壊れてるというか、とりつかれている感じで、読んでるこっちがびびるよ。つか、他のキャラたちもビビってる感じがすごいあって、そのへんにものすごくシンクロしてしまう。
って、オコンネルはこの辺が上手いのかと、認識する。
主人公ではなく、いわばモブとして、物語と感情を同調させる術に長けているのだろう。
うん。過去作品を思い返すにそんな気がしてきた。
ともあれ他の追従を決して許さないマロリーは、暴走