務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
積読の中から1冊。いつかクリスマスシーズンに読もうと思っていたけど、結局、今。1999年初版との事。意外と古かった!
少女2人が誘拐され、行方が分からなくなってしまう事件。過去に双子の片割れを誘拐され殺された経験を持つ刑事ルージュが事件を追っていく。警察やFBIの連携の悪さにイライラしつつ(携帯電話もない時代だし余計に)、早く彼女たちを助けてあげてとハラハラしながら読んだ。一方で誘拐された少女たちグウェンとサディは、協力し困難に立ち向かう。
そして最後の最後でどんでん返し。あ〜これは思いもしなかった。クリスマスの奇跡だったのか。少しビターな結末でした。
中盤でルージュが事件を目撃したディヴィッ -
Posted by ブクログ
ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。高校に馴染めず、友達は一人もいない。静かすぎるその町で最近大事件が起きた。町最大の企業に勤める黒人女性が不審な失踪を遂げたのだ。捜査中の保安官が、ボーディが慕っている隣人のホークを訪ねてきた。女性はかつてホークの部下で、ふたりのあいだには噂があったという。思いがけない事件が、ボーディの日常に不穏な影を落とす――。現実に悩みながらも、少年は鮮やかに成長する。『償いの雪が降る』の著者による心震える青春ミステリ!
翻訳四作目。今回も良作。少年たちの一夏の冒険記かと思いきや、そうではありませんでした。 -
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Posted by ブクログ
ある日、出会った美女に殺人を持ちかけられたら?
しゃれたタイトルと、あらすじ紹介の2行目で想像したのと似たようなタッチの作品ではありましたが。
展開は予想外で、クール!
空港のバーで、テッドは知り合ったばかりの美女リリーに妻が浮気していると喋り、殺したいと口走ると、当然だと言われる。
妻の名はミランダ。
まさかと思いつつも、再会を約束する二人。
リリーというのが実は、普段は地味な勤めをしている目立たない女性。
テッドは企業家で大金持ち。
ミランダは美人だが気が強く、わがまま。
とはいえ、殺されるほどのことをしているかと言うと、そうでもない。
ただ、現実にも出会ったら、「嫌だな」と思うだろ -
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Posted by ブクログ
おもしろかった!
導入部から最後の一文まで、
緊迫感が途絶えることはなかった。
最近読んだミステリーの中では
群を抜くストーリー展開の素晴らしさ。
(ただし、少々アダルトな展開も多めなので、
ああ、また始まったかー、な所もなきにしもあらず)
タイトルの「そしてミランダを殺す」の通り、
最初はどんなふうにこの殺人が行われるのかという興味がメインだったのが、徐々に
登場する女性たちの頭脳戦にワクワク。
語られることのない結末までもが
なんとも言えない余韻を残した。
※全くの余談ですが、最後の方に出てくる弁護士の名前が「ステファニー・フリン」で、ポー&ティリーシリーズ大好きのわたしは -
Posted by ブクログ
苦労しながら大学を卒業したジョーは、AP通信社に記者として入社した。
上院議員のスキャンダルを記事にしたジョーは、議員から事実無根による名誉毀損で訴訟を起こされる。
会社からは法廷対策として情報源を明らかにするように要求されるが、秘密を守ると約束して情報を得たとの理由から明らかにすることは出来ないと、猪突猛進型のジョーはキッパリと断る。
職を失うかも知れない問題を抱えている時に、自分と同姓同名の男が殺されたとの情報を得る。
もしや会ったこともない実夫かも知れないとの興味が湧き、司法試験を直前に控えて勉強に励んでいるパートナーのライラに弟のジェレミーの世話を無理やり押し付け、殺人事件が起きた田舎 -
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Posted by ブクログ
ネタバレミランダやアリスより好きかも。ミランダはエンタメとしての面白さや話の完成度が高かったが、ダスティンは、ヘンとマシュー、時々マイラやリチャードで、いろんな視点で見られて面白かった。
リチャードの正体は、ミシェルの家に行こうとして行かなかったところで、もしかして実在していない?と思った。マイラは知ってたけど、黙殺してたんだろうな。
ヘンが信頼できない語り手ポジなのが面白い。ロイドよく付き合うな、結婚までするな、と思ったら浮気してた。その点、マシューが紳士的に見えるが、静かに狂ってる感じ。みんなちょっとずつ欠陥があって面白い。程度の差はひどくあるが。
これ映画化するなら、ヘンとリチャードの対決 -