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雪嵐の日、ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年ほど前、もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な殺人が登場する犯罪小説8作を選んで、ブログにリストを掲載していた。ミルン『赤い館の秘密』、クリスティ『ABC殺人事件』、ハイスミス『見知らぬ乗客』、アイルズ『殺意』……。捜査官によると、そのリストの“完璧な殺人”の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人は彼のリストに従って殺しているのか? 著者のミステリーへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちた傑作長編!/解説=千街晶之
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Posted by ブクログ
ページをめくって目に飛び込んでくるのは、ある注意書きだ。
「この本は複数の本のネタバレをしています(意訳)」
作中にはアガサ・クリスティやハイスミス、あるいはA・A・ミルンなど、実在するクラシック・ミステリーの名作が実名でバンバン登場する。
それらのプロットを現代の事件にどう落とし込んでいるのか、というオマージュが本作の特徴だ。
私がネタバレリストの中で、知っているのはアガサ・クリスティだけだった。
だから気にせず読み出した。
しかし、途中で有名作品のとんでもないネタバレをくらい、衝撃の大きさに笑ってしまった。
めっちゃネタバレしてくるじゃん!!!
(注意書きに書いてあるのだから当たり前)
アガサ・クリスティ未読の方は注意が必要です。
ミステリーをたくさん読んできた人はもちろん、あまり詳しくない人でも楽しめる一冊。
おもしろかった!
Posted by ブクログ
犯罪小説8編を「完璧な殺人」のリストとしてブログに書いた書店のマルコム。
ある日FBIの捜査員が訪ねてきて、リストの通りに殺人が起きていると言う。
果たして犯人は。
*
ステキな作家さんに出会ってしまった。
途中で、もしかするとこの展開は…と思ったけれど、そこからの二転三転は読めなかった。
思いもかけない展開で、最後は一気読み。
また、さまざまなミステリ作品への敬意が感じられるのも良かった。
文章もいい。
原作もそうなのだろうけど、訳者さんも良いのだろう。
スラスラと読めて、途中で読み返すこともなかった。
面白かった。
他の作品も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
ミステリー専門の書店を経営するマルコムの元に、FBIの女性捜査官グウェンが訪ねてくる。彼が昔ブログに載せた、完璧な殺人による犯罪小説のリストに基づき、本当の殺人が行われているのではないかというのだ。その小説は下記の8殺。おっと冊の変換が。。。
①A・A・ミルン「赤い館の秘密」
②アントニイ・バークリー「殺意」
③アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」
④ジェームス・ケイン「殺人保険」
⑤パトリシア・ハイスミス「見知らぬ乗客」
⑥ジョン・D・マクドナルド「溺殺者」
⑦アイラ・レヴィン「死の罠」
⑧ドナ・タート「シークレット・ヒストリー」
有名な作品ばかりなのだろうか。わたしは残念ながら2冊しか読んだことがない。
捜査官でありながら、どこか影があるように感じられるグウェンと、最愛の妻を自動車事故で失くし、未だ立ち直ることができないマルコム。
この二人がコンビを組んで、このリストに基づいて殺人を続ける犯人を追う。
ラストにハラハラする場面はあるものの、この話は概ね静かに淡々と進んでいく。常に薄暗く、なんとなく埃っぽい古い紙の湿った香りが漂ってくるようだ。
その根底にあるのは、マルコムの行き場のない哀しみだ。愛の遺産が眠る場所を心に抱えたまま、彼が選んだ最後の選択は、わたしが予想していたものだった。
余りにも寂し過ぎると思う。
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