務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
大学生のジョーは課題で身近な年長者の伝記を書くことになった。
祖父母、父親はおらず母親はアル中という家庭環境のため題材探しのために訪れた先の介護施設で14歳の少女の強姦殺人の罪で服役していたカールを紹介される。
カールは膵癌のため余命宣告を受けていた。
カールにインタビューをする中でカールが無実ではないかと疑いを抱いたジョーは独自に調査を開始する。
・感想
定番、王道な展開だった。
王道は嫌いじゃないけどもうちょっと何かが足りない。
面白くない訳ではないんだけど…キャラクターの味付けも事件も全部ありふれてる感じがした。
ミステリーというよりサスペンスかも。
サスペンスにしても起こる出来事が全部予定調和っていうか終始予測可能な範囲内で展開してた。
ボーディの子供時代である4作目を1番最初に読んだからボーディが出てきたの嬉しかった。 -
Posted by ブクログ
田舎町に暮らす少年ボーディ。その街で一人の女性が失踪する事件が起きる。そして近所に黒人一家が越してきて、その家には同い年の少年トーマスが。
あらすじが難しい。失踪事件があり、トーマスとの友情譚があり、隣人ホークの過去話がいろいろと絡み合って・・・なかなかに興味深い。いや面白いんですけどね。黒人差別的なものがそこかしこにでてくる。白人至上主義の過激団体とか。そして差別的な人物はことごとく悲惨な末路をたどるわけで。なんだろうな、説教臭さみたいなものを感じてしまった。この手の差別問題とか、あと環境問題とかを物語に持ち出すとものすごくわかりやすく単純に善悪がはっきりするのであんまり好きじゃない。「面白い」お話じゃなくて「正しい」お話をしないといけないみたいな窮屈さを感じる。特に最近の海外文学では。
いやまあそれを抜きにしても面白い話ではあったんですけどね。なんでもこの作品の主人公ボーディくんは別の作品では成長した姿でまた主人公を務めているんだそうで。機会があったら是非読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうーん。
ピーター・スワンソンを期待して読んだから星3つにしかならなかった…いや、作者をみなかったら買ってさえいなかったかも。
時系列ごとに読ませる物語構成はわかりやすく、ミランダの時のように主人公の深掘りがされて効いている。なんだけど、なんだろ、この、ハラハラ感のなさ。
過去と現在だけで舞台の転換が少ないせいなのか…と思ったけどあれだ。多分、全ての発端が現在ではなく過去に起因してるので、今の事件を起こすメインキャラが全員、老人だからだ。高齢者による殺人なのでこう言ったら失礼だけど見せ場に乏しく、よってちょっとうーん、という気分になってしまったのかも。あとはどうも、誰も本気で犯人探しをしてないように見えて、熱が感じられなかったのもそうかも。熱血刑事もいなければ真犯人を憎む遺族もいない。なんとなく淡々と事件があって、あらたいへん。死んじゃったわね。みたいに見えちゃって。
殺人経済的には優秀なんだろうけどすみません、フィクションないしはファンタジーとしての殺人事件を期待してしまった自分としてはなんだか刺激を受けられず、ちょっと期待はずれな気分になってしまった。 -
Posted by ブクログ
アレン・エスケンスじゃん!
新作じゃん!
すぐさま借りました
この作家さん大好きなんです
『償いの雪が降る』『たとえ天が堕ちようとも』『過ちの雨が止む』と、これまで三作品が訳されています
エスケンスの作品群は、作者自身はシリーズではないと語っているそうですが登場人物を通してつながっています
ある作品の主人公が他の作品では脇役として登場し、その作品に登場した人物がまた別の作品では主役を務めるといった形で主な登場人物たちは作品間で重なり合っている
そして、人々が困難な事態に真摯に向き合う姿に心を打たれるのがアレン・エスケンスの作品の魅力のひとつだろう
本作は『償いの雪が降る』『たとえ天が堕ちようとも』に登場したボーディ・サンデンの少年時代の物語である
元弁護士で、ロースクールの教授のボーディが成熟した大人ではなく、まだ十代の若者で非凡な経験を通じて成長する姿が描かれている
本作と他の作品を併せて読むことで、少年の頃のボーディと、後の成長した姿を並べてその思いを馳せることができるだろう
また、複数の作品が重なり合うことでさらに深い感動をもたらしてくれるでしょう!
今後の作品も楽しみです