務台夏子のレビュー一覧

  • 氷の天使

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    ネタバレ

    フロスト警部の後ろの広告が面白そうだったので。

    運が悪いというか、間が悪いというか、
    直前まで読んでいた
    パトリシア・コーンウェルの検死官シリーズの
    主人公の姪ルーシー・ファルネリとキャラクターがかぶりすぎ。

    すごい美人とか、スタイルが良いとか、
    善悪の基準があいまいだとか、
    ハッカーだとか、
    他人を寄せ付けない性格だとか。

    そのため、どうも比較してしまうというか、
    印象が悪くなってしまうというか。

    ただし、
    こちらの作品の方が、
    ミステリーとしてひねりがきいているし、
    表現がピリッとしている。

    今後の展開に期待か。

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    2015年04月21日
  • 死のオブジェ

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    ヒロインのマロリーが魅力的で、このシリーズが大好きです。
    本書はシリーズで最もミステリーらしい良い作品だと思います。

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    2014年04月30日
  • 愛おしい骨

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    ネタバレ

    20年ぶりに故郷に帰ってきたオーレン・ホッブス。20年前にオーレンと共に森に入った弟のジョシュアはそのまま行方不明に。ジュシュアの骨が帰ってくる。ジョシュアの骨以外に別人の骨も。否応なく捜査に関わることになったオーレン。オーレンのためにアリバイを証言した2人の女。オーレンと肉体関係にあったホテルの女主人イヴリン・ストラウブ、オーレンに恋するイザベル・ウィンストン。発見されたジョシュアの遺体と謎の女性の遺体。現場に残された黄色いレインコート。元警官のウィリアム・スワンの捜査。かつてスワンをはめたロス警察との裏取引を主導したイザベルの義父アディソン。保安官ケイブル・バビットと対立しながら捜査をする

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    2013年04月23日
  • 愛おしい骨

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    ネタバレ

    敬愛する杉江松恋氏の昨年のベストワンなので、読むことに。

    最初は文学的な香りのする文章に二の足を踏んだものの、
    徐々に暗示的な描写や台詞がたまらなく面白くて惹き込まれた。
    人物描写や人間関係が濃密に描かれているのがいい。

    この狭い田舎町にこんなに多くの奇人変人曲者達がいて、
    誰もが亡くなったジョシュに関係していて、
    誰もが異様な程怪しく、そして森に秘密が隠されているなんて、
    昔ハマった「ツインピークス」のよう。

    ひょっとしたらこれは「バ○ミス」(※)なのかと
    中盤を過ぎてもただひたすら疑念は増すばかり…。

    そんな感じで、後半までフーダニットを楽しめる。
    が、ラスト

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    2012年06月30日
  • 愛おしい骨

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    カルフォルニア州北西部にある広大な森に隣接した小さな町『コヴェントリー』。当時一七歳の『オーレン』は二つ下の弟『ジョシュア』と共に森へ行き、戻ってきたのは兄一人だった。
    二十年ぶりに呼びもどされたオーレンは、誰かが玄関先に死んだ弟の骨を一つづつ置いていくことを知る。彼を疑う保安官に協力を強要され調べ始めたオーレンと、次第に明かされる町の人々の秘密。
    二十年の時を超えて、止まっていた時間が再び動き出す。



    海外物はどうしても人物名が頭に入ってこない。しかも場面によって役職で書かれていたり、一つの省の中で視点が次々に入れ替わるので、何度人物紹介を見返したことか・・・。しかも事件との関連が見えて

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    2012年05月21日
  • レイチェル

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    レベッカほどじゃないけど面白かった。
    アンブローズの分身として育った青年の悲しい運命というか・・・。
    もし、あのまま最初の乳母に育てられてたら・・・っておもってしまう。
    レベッカみたいに、もうちょっと、お城での優雅な生活が描かれてたらよかったなー。主人公が男だからしょうがないか。ラストは大好き。よかった!

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    2012年03月30日
  • 愛おしい骨

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    ネタバレ

    2011年の「このミス」海外編1位の作品。
    20年前に死んだ弟の謎を解き明かすというミステリーだが、推理を楽しむというよりも「コヴェントリー」というカリフォルニアの小さな町に住む人々の複雑怪奇な人生を描くことが中心となっている。言うならば、デヴィッド・リンチのテレビドラマ「ツインピークス」のような作品である。

    悪くはないのだが、結構な数の登場人物を把握して、その独特な世界観にはまっていくまでがちょっとしんどく、半分くらいまでは、なかなかページが進まなかった。

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    2011年12月19日
  • 愛おしい骨

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    タイトルに惹かれて。
    ミステリーというより、家族(地域?)ドラマのミステリー仕立てという感じでした。
    あまりその辺にこだわりがないので、人物関係が絡み合って二転三転するのが面白かったです。
    脇役なんだけど、何を考えてるかわかるにつれ、父親に愛情が湧いてくる。
    あとハンナはほんといいキャラクターですね。

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    2011年09月29日
  • 愛おしい骨

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    誰かが玄関先に死んだ弟の骨を置いていく、というシーンから始まるストーリー。過去の事件が暴かれることで田舎町の秘密が明らかになり、人々が再生していく。話的にはなんとなくカードの「死者の代弁者」を思い出した。アメリカの田舎町ってなんでこう閉塞的な雰囲気を醸し出してるんだろうなあ。まあ面白かった。

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    2011年08月21日
  • 愛おしい骨

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    それぞれの登場人物たちが過去を引きずりながら、生きている。しっかり現実を見据え、未来を考えているのは家政婦のハンナだけ。そのハンナから手紙をもらったオーレンが帰省するところから極上のミステリーが始まる。

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    2011年07月02日
  • 愛おしい骨

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    良質な小説ですが登場人物の名前がどうしても覚えられず、何度も名前の読み返しをしてしまいました。全体的に暗い雰囲気がある小説なので読み進むのが結構大変でした。

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    2011年06月28日
  • クリスマスに少女は還る

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    『愛おしい骨』がつまらなかったので、著者の別の作品をと思い、ネットの書き込みでも評価の高いこの本を読んでみた。確かにこっちのほうが数段面白い。

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    2017年08月15日
  • 愛おしい骨

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    相変わらず、犯人はどうでもいい。登場人物がよく書けているので、ミステリーにしては、ストーリーが良い。主人公とイザベルの恋愛は、ちょっとやり過ぎ。もっと早く仲直りするだろうな、普通。

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    2011年06月18日
  • 愛おしい骨

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    登場人物みんな弟の失踪にかかわる秘密を持っているそぶりで、ドキドキしながら読んだけど途中からドキドキし疲れた!
    どんでん返しとか叙述トリックとか、鮮やかなギミックのミステリーを読み慣れた若者には少々退屈かもしれないけど、なんともいえない味わいがあり私は好きだな

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    2011年02月08日
  • 魔術師の夜 上

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    「氷の天使」に始まるマロリーのシリーズ5作目。
    ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリーは冷たい緑の目に金髪の美女。浮浪児として育った凄惨な過去のため、社会病質者とまで評価されたこともある特異な性格。
    頭の良さはもっぱらハッカーとして生かされ、養父のマコーヴィッツ警部亡き後は、身近な人々には心配されています。
    クールな態度に情熱を秘めたマロリーがカッコ良く、切れの良いきらきらした文章も相変わらずです。

    マジックの大きな催しで、著名なマジシャンがニューヨークに集合!
    幻のイリュージョンを復活させようとしたマジシャンが公衆の面前でクロスボウに貫かれて死亡。マジックの失敗だったのか?殺人と睨ん

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    2009年10月07日
  • ケイトが恐れるすべて

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)まずまずですわい。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ケイトが幸せになれそうなエンディングはエエね。

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    2025年12月05日
  • そしてミランダを殺す

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    ネタバレ

    空港のバーで出会った女と妻の殺人の計画を立てるという話。
    全体的にジメジメしたような雰囲気でどこか不気味な感じがよかった。
    ミランダとフェイスが同一人物だと分かった時はかなり驚いた。
    終わり方が好き。

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    2025年12月03日
  • 9人はなぜ殺される

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    延々とリストに載った人たちの生活が語られ、ウンザリすることも。ミステリーとはいえないのでは? 謎解きもあっさりだし、犯人の捜査も皆無だし、主人公もいないし。

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    2025年12月02日
  • クリスマスに少女は還る

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    ネタバレ

    第二章(60ページ)まで読んで、もうやめようと思った。
    日本語訳が酷すぎるし、(そのせいで)話がよくわからず面白くない。
    文庫本で600ページ以上ある小説なので、時間の無駄は最小限にとどめたい。
    ってことでとりあえず、解説を読んで終わりにしようと決める。
    その解説に書いてあったことは、本書の読者評価が高いということと、監禁されたホラー映画好きな女の子が友達と窮地を脱出するために活躍する、という内容。悪くない。
    そして、再読開始。
    その後日本語訳もだんだんこなれてきて(第二章まで別人が訳してた?)、ホラー映画の騙しテクニックを駆使して少女たちが犯人を煙に巻く展開を心待ちにして読み進める。

    昔の

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    2025年11月30日
  • 9人はなぜ殺される

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    アメリカ各地の9人に自分の名を含む9つの名前だけが
    記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。
    だがその後、リストにあったホテル経営者の老人フランク・ホプキンズが溺死。
    その翌日、ランニング中のマシュー・ボウモントが射殺される。
    FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を進めていた。
    自分も死んだ二人と同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか?

    といったあらすじ。
    まさに『そして誰もいなくなった』の様な展開。
    各章の最後で9人のうちの誰かが殺されるという展開で進んでいくので
    毎章ごとに、あぁこの人が殺されてしまったのかという驚きがある。
    そう、それなりにミステリーの楽しさ

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    2025年11月17日