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キャシー・マロリー。ニューヨーク市警巡査部長。主にコンピュータ・ハッキングで発揮される天才的な頭脳と、張り込みや尾行ができないほどの鮮烈な美貌の持ち主。盗みと逃走に明け暮れ、孤独を友とした幼年時代ゆえに心に深い傷を持ち、感情を他人に見せることはない。彼女には善も悪もない。あるのは目的の遂行だけ。里親である刑事マーコヴィッツが捜査中に殺され、勝手に捜査を引き継いだ彼女は、裕福な老婦人ばかりを狙う連続殺人鬼を追いはじめる。怪しい霊媒、大魔術師の未亡人、自閉的なチェスの天才児……奇矯な人物の絡み合いに隠された真実は? ミステリ史上最もクールなヒロインの活躍を描くシリーズ第1弾!/解説=豊崎由美
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Posted by ブクログ
結局この世はカネと快楽なんだなぁ
「人生ってのは、ひどいもんだよな、キャシー?」
ニューヨーク市警キャシー・マロリーは、最低の生活から救い出してくれた養父マーゴヴィッツ刑事が死に、その事件の謎を単独で探る。
鍵となるのはグラマシー・パークに住む裕福な老婦人たちと怪しげな霊媒師
クールビューティーの代表マロリー刑事の第一作
前に読んだ『ルート66』に比べてややマッタリとしたペースで、ラスト50ページまではグズグズした。
主人公マロリーもまだどことなく人間的で幼く、これはこれで魅力的なのかも……。
「磨かれぬままの高貴、人目をあざむく義侠の勇者、汝の名はマロリー」
ここから始まる。
Posted by ブクログ
最新作「吊るされた女」がとても面白かったので、シリーズ一作目から読むことにした。ヒロインの刑事マロリーがほれぼれするくらいクールでカッコイイ。それ以上に、ストリートチルドレンだった彼女を引き取って育てたマーコヴィッツ夫妻との温かな絆が胸を打つ。
本作冒頭でそのルイ・マーコヴィッツは捜査中に殺されてしまうし、妻のヘレンもすでにこの世の人ではない。でも、第六作である「吊るされた女」でも、この養父母の存在感はとても大きい。協調性などかけらもなく、我が道を行くマロリーだが、犯罪捜査においては頭の中に常にルイがいて彼女を導き、無償の愛を注いでくれたヘレンの思い出が彼女を支えている。
マロリーは、ちょっとあり得ないほど極端な設定のヒロインだ。尾行が不可能なほどのずば抜けた美貌に、コンピュータを駆使する天才的な頭脳、悲惨な生い立ちから来る人間的な感情や倫理観の欠如などなど。しかし、マーコヴッツ夫妻をはじめとした周囲の人たちの造型がとてもうまく、マロリーの魅力を際だたせている。「ミステリ史上もっともクールなヒロイン」という評に納得。
本作には「壊れた人たち」が何人も登場する。それぞれにぞっとするものがある。そのインパクトが強くて、ミステリとしてのストーリーを見失いそうになるくらいだ。このバランスの危うさと、プロローグの意味がわかりにくいことから、ここは厳しく★三つ。でもこのシリーズは「買い」です。
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