あらすじ
キャシー・マロリー。ニューヨーク市警巡査部長。主にコンピュータ・ハッキングで発揮される天才的な頭脳と、張り込みや尾行ができないほどの鮮烈な美貌の持ち主。盗みと逃走に明け暮れ、孤独を友とした幼年時代ゆえに心に深い傷を持ち、感情を他人に見せることはない。彼女には善も悪もない。あるのは目的の遂行だけ。里親である刑事マーコヴィッツが捜査中に殺され、勝手に捜査を引き継いだ彼女は、裕福な老婦人ばかりを狙う連続殺人鬼を追いはじめる。怪しい霊媒、大魔術師の未亡人、自閉的なチェスの天才児……奇矯な人物の絡み合いに隠された真実は? ミステリ史上最もクールなヒロインの活躍を描くシリーズ第1弾!/解説=豊崎由美
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Posted by ブクログ
泥棒の心を持つ、美貌の刑事マロリー。彼女の保護者たち(マーコヴィッツの友人達)のマロリーに寄せる心がよい。チャールズ・バトラー(遅く生まれてきた騎士)も。
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「愛しい骨」「クリスマスの少女は還る」の作家さん。
『キャシー・マロニーシリーズ』の一冊目とのこと。
幸いにして一冊目だったので、これから機会があったら、シリーズ読み進めてゆきたいのですが。
冗長に過ぎる場面などあり、時間はかかってしまったけれど女性らしいきれいな表現(訳者の方のおかげもあって)楽しい読書体験でした。
主人公はもちろんだけど(美貌のハイレベルすぎるハッカーという設定)ほかの登場人物、過去の人物においてもある意味、魅力的な人々。
Posted by ブクログ
『ルート66』上下巻を買った後で、マロリーのシリーズが何冊もあることに気付き、1作目を古書で入手^^;
天才的な頭脳と鮮烈な美貌を持つ女刑事もの!
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フロスト警部の後ろの広告が面白そうだったので。
運が悪いというか、間が悪いというか、
直前まで読んでいた
パトリシア・コーンウェルの検死官シリーズの
主人公の姪ルーシー・ファルネリとキャラクターがかぶりすぎ。
すごい美人とか、スタイルが良いとか、
善悪の基準があいまいだとか、
ハッカーだとか、
他人を寄せ付けない性格だとか。
そのため、どうも比較してしまうというか、
印象が悪くなってしまうというか。
ただし、
こちらの作品の方が、
ミステリーとしてひねりがきいているし、
表現がピリッとしている。
今後の展開に期待か。
Posted by ブクログ
登場人物の多さと様々な事件の数々に読むのに少々苦労した。それでもスピーディーな展開は面白いし、結末がどうなるのか頁をめくった。
正直、この結末ならばここまで複雑にする必要はなかったのでは? と思いつつも映画でも観ているかのような雰囲気がとても良かった。ミステリではあるが、エンターテインメントの雑多さ、楽しさがある。
Posted by ブクログ
好きなタイプの主人公ですが、お話はまあまあかな…
悪くはないけど良くもない感じ…
ページターナーではあったのですが…
シリーズ3作目まで買ってあるので、少なくともそこまでは付き合います。主人公のその後が気になるので。
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処女作なので、どの作家でもそんな気がするのだが、ストーリーと文章が硬いような。もっと話を整理出来たら、リーダビィリテイーが高くなるきがした。基本的なところは面白かったんだが、
Posted by ブクログ
最新作「吊るされた女」がとても面白かったので、シリーズ一作目から読むことにした。ヒロインの刑事マロリーがほれぼれするくらいクールでカッコイイ。それ以上に、ストリートチルドレンだった彼女を引き取って育てたマーコヴィッツ夫妻との温かな絆が胸を打つ。
本作冒頭でそのルイ・マーコヴィッツは捜査中に殺されてしまうし、妻のヘレンもすでにこの世の人ではない。でも、第六作である「吊るされた女」でも、この養父母の存在感はとても大きい。協調性などかけらもなく、我が道を行くマロリーだが、犯罪捜査においては頭の中に常にルイがいて彼女を導き、無償の愛を注いでくれたヘレンの思い出が彼女を支えている。
マロリーは、ちょっとあり得ないほど極端な設定のヒロインだ。尾行が不可能なほどのずば抜けた美貌に、コンピュータを駆使する天才的な頭脳、悲惨な生い立ちから来る人間的な感情や倫理観の欠如などなど。しかし、マーコヴッツ夫妻をはじめとした周囲の人たちの造型がとてもうまく、マロリーの魅力を際だたせている。「ミステリ史上もっともクールなヒロイン」という評に納得。
本作には「壊れた人たち」が何人も登場する。それぞれにぞっとするものがある。そのインパクトが強くて、ミステリとしてのストーリーを見失いそうになるくらいだ。このバランスの危うさと、プロローグの意味がわかりにくいことから、ここは厳しく★三つ。でもこのシリーズは「買い」です。