務台夏子のレビュー一覧

  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    前半の3作は終盤になるまで何とも言えない不穏な空気が漂い、話がどこへ向かうか分からないハラハラ感にページを捲る手が止められない。ただ予想外のオチは、イマイチなものもゾッとするものもあったけれど、総じて『鳥』の方が好み。

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    2015年12月11日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    五篇からなる短編集。

    「いま見てはいけない」
    映画「赤い影」の原作。
    幼い娘を亡くした夫婦がヴェネチアで老姉妹に会う。
    妻は、亡くなった娘さんがあなたのそばにいると言われ、悲しみに暮れていたところを救われるが、夫はそんなことを言う老女を胡散臭く思う。

    「真夜中になる前に」
    絵を描くことを趣味とする教師が、ギリシャに旅行に出かける。
    泊まったホテルでいかがわしい夫婦に出会う。

    「ボーダーライン」
    病床の父のもとに見舞いに行った娘の前で、突然父が亡くなった。
    娘は、父と最後に見ていたアルバムに写っていた旧友を訪ねることにする。

    「十字架の道」
    エルサレムのツアー引率をする予定の牧師が病に倒れたため、代理を務める牧師をはじめとして、旅行客たちに次々と起こるハプニング。

    「第六の力」
    知能障害のある少女を使い、白血病で死期の近い青年の生命エネルギーをコンピューターに取り込もうとする研究者の物語。

    翻訳が良くないのか、少し読みにくいがよく出来た短編だった。
    映画にもなった「いま見てはいけない」は、不思議な雰囲気が漂い面白い。
    是非、映画も観てみたいと思った。

    「十字架の道」では、様々なハプニングも去ることながら、登場人物が特徴があり面白い。残念なのは、司祭と牧師がごっちゃになっているとしか思えない残念な翻訳。

    「第六の力」は、揺れる心を描く作品が多い作家さんには少し異色な作品とも言える。サイエンスミステリーとでも言うのだろうか。

    何となく不思議だったり嫌な感じだったりする作品集。

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    2015年10月26日
  • レイチェル

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    ネタバレ

    ミステリ。イングランド。イタリア。遺言。毒。「ばっかだなぁ!見事に手玉に取られちゃってさぁもう」と思いながら読み進めて行くうち、むしろ思った通りの悪い人であってくれ、でないと救われない、という気持ちになっていった。怖かった。

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    2015年09月29日
  • クリスマスに少女は還る

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    2015.7.10.とにかく長くて読み終えるのに苦労した。それなのに、一回読んだだけではよくわからない。いつか、再読してからかな…。評価できるのは…。

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    2015年07月10日
  • 魔術師の夜 下

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    チャールズやライカ―との緊張関係も相変わらずで、
    楽しくない。
    コフィー警部補には憎まれ役でいてほしいのに、
    そこらへんも怪しいし。

    そして、いくら容疑者だといっても、
    お年寄りを脅しつけてばかりのマロリーにも
    ちょっと辟易。

    ああ、でも最初の方のネズミを撃った話は面白かった。

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    2015年04月21日
  • 魔術師の夜 上

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    ネタバレ

    いよいよチャールズ本領発揮の奇術師の話。
    老いた奇術師たちの昔話もあまり面白くないし、
    次々と繰り広げられるマジックもあまり面白くない。
    マジックを言葉で説明するのが難しいからか、
    私に想像力がないからか。

    (下巻に続く)

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    2015年04月21日
  • 愛おしい骨

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     うーん、私には余り合わなかった。
     いいな、と思う表現は度々あったのだけど、全体的に冗長に感じてしまった。
     時間を掛けて小出しに読んでしまった所為もあると思うが、徐々に謎が解明されていくとか、謎が謎を呼ぶとか、そういう感じではなく、延々と冒頭部分が続いて、後の数十ページにパラパラパラッと全てが唐突に明らかになった感じ。これならこんなに長い話にしなくても良かったんじゃないかと思ってしまった。
     正直、オーレンとイザベルの関係に関しては、どうでも良かった、というかむしろストーリーの邪魔に感じた。あの2人の関係をユーモラスと感じる人もいるだろうけど、私には「いい大人が馬鹿みたい」としか思えず。
     セアラとスワンが痛ましかった。

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    2014年04月24日
  • アマンダの影

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    シリーズの2作目らしい。初めての作家さんです。
    最初から読んだ方が感情移入できるらしい。
    中心になっているのは、アマンダ殺害の犯人探しなのだが
    亡くした妻への思いが強すぎて、その亡霊と共にステージに立つ
    伝説のマジシャンの話やら、超能力?でモノを飛ばす
    少年との話なんかも紛れ込ませ、怪しい雰囲気も漂わせている。
    一見関係ないような話なのだが、後半に向かうにつれ
    この話が絡み合ってくるのですよ。
    さすがに結末には驚きました。
    ストーリーだけを考えると、面白いんだけど読みにくい。
    やたらと比喩の表現が多くて、ストーリーの流れに乗れなかった。

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    2013年08月05日
  • 氷の天使

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    最新作「吊るされた女」がとても面白かったので、シリーズ一作目から読むことにした。ヒロインの刑事マロリーがほれぼれするくらいクールでカッコイイ。それ以上に、ストリートチルドレンだった彼女を引き取って育てたマーコヴィッツ夫妻との温かな絆が胸を打つ。

    本作冒頭でそのルイ・マーコヴィッツは捜査中に殺されてしまうし、妻のヘレンもすでにこの世の人ではない。でも、第六作である「吊るされた女」でも、この養父母の存在感はとても大きい。協調性などかけらもなく、我が道を行くマロリーだが、犯罪捜査においては頭の中に常にルイがいて彼女を導き、無償の愛を注いでくれたヘレンの思い出が彼女を支えている。

    マロリーは、ちょっとあり得ないほど極端な設定のヒロインだ。尾行が不可能なほどのずば抜けた美貌に、コンピュータを駆使する天才的な頭脳、悲惨な生い立ちから来る人間的な感情や倫理観の欠如などなど。しかし、マーコヴッツ夫妻をはじめとした周囲の人たちの造型がとてもうまく、マロリーの魅力を際だたせている。「ミステリ史上もっともクールなヒロイン」という評に納得。

    本作には「壊れた人たち」が何人も登場する。それぞれにぞっとするものがある。そのインパクトが強くて、ミステリとしてのストーリーを見失いそうになるくらいだ。このバランスの危うさと、プロローグの意味がわかりにくいことから、ここは厳しく★三つ。でもこのシリーズは「買い」です。

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    2012年09月20日
  • 愛おしい骨

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    家政婦ハンナの求めに応えて20年ぶりに故郷に戻ってきたオーレン。夜、戸口の外に骨がこつんと置かれていた。それはここのところずっと続いていると言う。どうもその骨は森で行方不明になって亡くなった弟のものらしい。
    そしてドアには内側から閉める3重の鍵が取り付けられていたり、家の車の鍵をハンナはなぜか戸棚の缶の中に閉まっておいたり。この家でいったい何が起きているのか。弟の死の真相はいったい?! 戸惑いを隠せない『10代の頃から熟女キラー』のオーレン! 

    序盤、それぞれの登場人物の行動の意味がよく分からないところが多くて、伏線だとしても回収されるときには覚えていないだろうな~と思ったのと、文章の人物の視点がホイホイ変わるのにしばらく慣れなかったのでモヤモヤしてあやうく積読行きになるところだった。
    けれど読み進めるほどに、味が増してくる。主人公オーレン含めて全員怪しくなってくる。そして全てが愛ゆえの行動なのだと分かってくる。(殺人は例外だけれど。)

    ひらひらワンピースを着た中年女性ポーク捜査官の狐の化かしあい、スーパー家政婦ハンナの活躍、ケイブル保安官とデイブ副保安官のダメダメっぷり、イザベルの怒りのもちの良さ…などなかなか面白かった。

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    2012年04月02日
  • 氷の天使

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    レビューを読んで安心。
    読みづらい作品だと声を大にして言おう。
    多分、作者が手探りしながら書いたからだと思う……。
    ただ、素敵なキャラクターと面白いストーリー展開。
    とりあえず、キャシー、はやくチャールズの手を取ってあげろよ。
    ラブ要素がもうちょっとあれば……。
    面白いのは事実。

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    2011年08月20日
  • 愛おしい骨

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    ミステリとしてがっちり構築されているのではなく、言い回しや展開などの語りの面白さが魅力の作品。その辺に詳しくないので、洒落た言葉や伏線を結構見逃したと思われるのが残念。

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    2011年07月31日
  • 愛おしい骨

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    オコンネルの最新作。ちょっと期待しすぎたかな?
    クセのある登場人物ばかりでその辺りはオコンネルらしいといった所かな。

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    2011年07月07日
  • 愛おしい骨

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    十七歳の兄と十五歳の弟。ふたりは森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのように保たれた家。誰かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつずつ置いてゆく。何が起きているのか。次第に明らかになる、町の人々の秘められた顔。迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。『クリスマスに少女は還る』の著者渾身の大作。

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    2011年05月24日
  • 愛おしい骨

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    読むのに時間をかけ過ぎてストーリーを追うのが大変だった。多彩な登場人物は魅力的です。映像化してほしいな、と思った。

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    2011年04月18日
  • 愛おしい骨

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    雰囲気は好き、でも腑に落ちないところもいくつかあります。他の作品は評価が高いので、著者を追っかけてみようと思います。

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    2011年10月11日
  • 愛おしい骨

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    ミステリというより、物語?
    確かに、愛の話だろうとは思うが・・・頷けない面もあるものの、読み応えがあり、面白い。
    多彩な登場人物ばかりだけれど、それぞれがきちんと描かれているところも感心する。しかし、主人公オーレンを好きになるには、今ひとつ何かが足りないような気がする。
    マロリーのほうが私は好み。翻訳再開して欲しい!

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    2011年02月18日
  • 愛おしい骨

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    「クリスマスに少女は還る」の衝撃が再現されるのかと思ったが…。謎めいた語りは魅力たっぷりで、我知らず先へ先へと誘われていく。でもついつい比べてしまうのでねえ。「クリスマス〜」は「あれを読む前の私に戻ってもう一度読みたい本」のひとつなので。

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    2011年09月06日
  • 愛おしい骨

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    街の人々の秘密が次から次へと暴かれていく前半はちょっと退屈だったけど、人間の狂気があばかれていく後半はおもしろかった。

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    2011年09月07日
  • クリスマスに少女は還る

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    少女監禁物のは最近色々とやばいな
    やや、反則じゃぁ!という犯人だったが、読みごこちが良かったので許そう。

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    2021年02月20日