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ステージで凄惨な死を遂げたオリバー。彼を含め《マンハッタン・マジック・ホリデーズ》に集った四人のマジシャンは、マックス・キャンドルとともに、青春のひとときを過ごしていた……1940年、ドイツ軍占領下のパリで。マロリーが徐々に明るみに出していく彼らの秘められた過去。幻影としてマラカイの心に生き続けるルイーザの実像と、彼女の死の真相。だが、オリバーと彼の甥をとらえた死の罠は、マジックのステージで、次の犠牲者を待ち受けている。“失われたイリュージョン”のクロスボウの前で、絞首台で、鋭利な刃を持つ振り子の下で……。マロリーさえも翻弄する奸智に長けた犯人に、彼女の怒りは静かに燃え上がる!/解説=霜月蒼
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Posted by ブクログ
常識を持ち合わせないがそれなりに筋の通った特異な性格のマロリーを描くのが作者は本当に楽しそうですね。
ニューヨークに結集したマジシャン達はもともと第二次大戦中のフランスで関わりがあり、マラカイの妻ルイーザが当時、舞台の上で死んだ事情が今度の事件の大きな鍵となっていました。
さすがのマロリーも曲者揃いの老人達に振り回されがちですが、そのためにいぜんより感情がわかりやすいので、内に秘めた思いが時々かいま見えて切ない。周りの人間も皆そんなマロリーに惹かれていくのです…
姿の見えない妻が舞台にいるかのように演出しながらイリュージョンを続けている狂気の魔術師マラカイが何とも印象的。違う立場で長い戦後を生き抜いた老人達の決着、納得のいく落としどころでした。
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