務台夏子のレビュー一覧

  • 天使の帰郷

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    キャシー・マロリーシリーズやっと4弾まできた。
    マロリーがなぜマロリーなのかがわかる一作。

    しつこく書くと当シリーズはマロリーが嫌いだと読めない。
    わたしは許容範囲内。

    だんだん人間らしくなるなどという甘い期待はもたないほうがいい。
    そういうことを期待しないさせないのが著者との暗黙の了解じゃないかと思う。

    キャラが練れて独り立ちしだしている。

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    2018年11月21日
  • 生贄の木

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    物騒なタイトルで気が引けるが、警察ものやハードボイルドはこうなる。
    舞台はニューヨークはセントラルパーク。
    その公園の森の中で事件が起こる。宙吊り人間袋詰めが三つ発見される(うわ!)
    おまけに幼女誘拐も加わって・・・。

    セントラルパークはもちろん新宿御苑より広いんでしょうね。
    森がやたらと広く、木々がうっそうとしている描写があり、
    いかにもおぞましいことが起こりそうな・・・
    さすがにニューヨーク!って、知らないんだけど。

    そこに登場して活躍するのはキャシー・マロリー=ニューヨーク市警ソーホー署巡査部長。
    知らんかったけれど、これシリーズもので10作目、4半世紀も続いているとか。

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    2018年10月13日
  • ルート66 上

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    う~ん、なんだか情景が湧かない。翻訳のせいなのかこちらの想像力の問題なのかわからないけれども、何度も戻らないと内容が頭に入らず、なかなか読み進まない。 でも最後まで読む。 ルート66、是非行ってみたいねぇ。

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    2018年06月08日
  • 人形 デュ・モーリア傑作集

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    著者の意地悪い(シニカルな)視線の意識される作品群。濃淡さまざまに不穏の陰影で巧みに彩どられ、暗くぬかるんだ物語世界に浸ることができる。最もこの意地悪さは著者の人間(人間関係)への洞察力を示す(反映させた)ものである。
     牧師ホラウェイを主人公にした二篇『いざ、父なる神に』『天使ら、大天使らとともに』は要職に就く人間の欺瞞にみちたふるまいが的確に描き出されている好篇。ブラックユーモアの味わいの『性格の不一致』、語り口の亀裂から性格の歪(邪悪)が覗く『笠貝』(既読)、表題作『人形』は構成など大仰だけれどこれも好みの作。

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    2018年02月04日
  • 人形 デュ・モーリア傑作集

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    勝手にもっと時代がかった古い内容なのかと思っていたので(「レベッカ」「鳥」の原作者だから?)、なかなかに現代っぽい内容で面白かった。

    人の関係が破たんしていく様がなんともリアル。「ウィークエンド」「そして手紙は冷たくなった」とかヒェー分かる分かるって感じ。

    そして「笠貝」。
    いる。こういう人間。
    本人の一人称語りってところが上手いし怖い。

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    2017年10月15日
  • ウィンター家の少女

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    ネタバレ

    大邸宅で起こった大量殺人、そして行方不明になってしまった少女。
    残された幼い兄妹。
    長い年月の後に戻ってきた老女。
    そこにからんでくるアイスピックでの連続殺人。

    舞台設定も良いし、
    登場人物がみんな怪しく見えるところや、
    家から連れ出された少女と残された兄妹のそれぞれの誤解の過酷さも心を打つ。

    マロリーを見守るポーカーメンバーも良いんだけど、
    どうしてもマロリーの冷徹なキャラクターが受け入れられないのか、
    面白く感じられない。

    それにしても気になるのは、マロリーとチャールズの今後。
    正確に言えば、チャールズの今後だ。
    彼は変わってしまったのだろうか。

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    2017年03月16日
  • 人形 デュ・モーリア傑作集

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    ネタバレ

    ・ダフネ・デュ・モーリア「人形 デュ・モーリア傑作集」(創元推理文庫)の カバーには「幻の初期短篇傑作集」とある。「本書は近年になって発見された『人形』を含む14編を収めた初期短編集である。」(石井千湖「解説」327 頁)「人形」以外は知られた作品なのであらうか。基本的にはおもしろい作品集である。巻頭の「東風」はそんな中では例外であらう。ある時、人知れぬ島に異人がやつてきて島に波乱をもたらす。ありふれた物語である。しかも、物語は予想通りに進む。島の女と異人の一人ができてしまつて悲劇が起きる、正にこの通 りである。これを破綻のない物語とも言へようが、しかしまた、おもしろみに欠ける物語とも言へる。

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    2017年02月25日
  • 人形 デュ・モーリア傑作集

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    デュモーリアの名にアンテナが反応するようになった自分が面白い。

    『レベッカ』も『レイチェル』も、自分の中にストーリーが澱んで残っている良作。
    それに比べると、短編集であるからか、初期であるからか、ややパンチは薄めに感じる。

    「いざ、父なる神に」「天使ら、大天使らとともに」のジェイムズ・ホラウェイ牧師が秀逸。
    自分自身の教えの素晴らしさに、自分自身が酔いしれてゆき、結果、醜悪な結末をもたらしていることにさえ気付かない。
    彼がそうした罰を受けるのではなく、延々と勘違いの道を歩ませてゆくことの滑稽さ。

    「幸福の谷」のヒロインを突き落とすような白昼夢感も、すごい。
    夢から現実へ、現実から夢へ。

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    2017年01月29日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    ネタバレ

    短編集。冒頭では「普通」だった主人公が徐々に常軌を逸していく……というパターンが多かったような。設定としてはものすごいことが起きそうなのに、予想していたほどのことは起こらずに、終わってしまう(短編ですからね)。くるぞ、くるぞ、くるぞ……こーなーいー(もしくは「そこまでかー」)という感じで。でもこれがクセになりそうです。「第六の力」は長編で読んでみたいですね。

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    2016年05月02日
  • ウィンター家の少女

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    「氷の天使」マロリーは、「ミレニアム」のリスベットと並んで好きなヒロイン。オコンネルのクセのある作風も好み、ではあるんだけど…。うーん、これはどうかなあ。

    ちょっと思わせぶりが過ぎるというか、展開がもどかしくてイライラしてしまった。終盤の迫力はさすがだとは思うが、どうもスッキリしないものが残る。マロリーの「神通力」の描き方もちとオーバーでは?

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    2016年04月25日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    前半の3作は終盤になるまで何とも言えない不穏な空気が漂い、話がどこへ向かうか分からないハラハラ感にページを捲る手が止められない。ただ予想外のオチは、イマイチなものもゾッとするものもあったけれど、総じて『鳥』の方が好み。

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    2015年12月11日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    五篇からなる短編集。

    「いま見てはいけない」
    映画「赤い影」の原作。
    幼い娘を亡くした夫婦がヴェネチアで老姉妹に会う。
    妻は、亡くなった娘さんがあなたのそばにいると言われ、悲しみに暮れていたところを救われるが、夫はそんなことを言う老女を胡散臭く思う。

    「真夜中になる前に」
    絵を描くことを趣味とする教師が、ギリシャに旅行に出かける。
    泊まったホテルでいかがわしい夫婦に出会う。

    「ボーダーライン」
    病床の父のもとに見舞いに行った娘の前で、突然父が亡くなった。
    娘は、父と最後に見ていたアルバムに写っていた旧友を訪ねることにする。

    「十字架の道」
    エルサレムのツアー引率をする予定の牧師が病に倒

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    2015年10月26日
  • レイチェル

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    ネタバレ

    ミステリ。イングランド。イタリア。遺言。毒。「ばっかだなぁ!見事に手玉に取られちゃってさぁもう」と思いながら読み進めて行くうち、むしろ思った通りの悪い人であってくれ、でないと救われない、という気持ちになっていった。怖かった。

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    2015年09月29日
  • クリスマスに少女は還る

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    2015.7.10.とにかく長くて読み終えるのに苦労した。それなのに、一回読んだだけではよくわからない。いつか、再読してからかな…。評価できるのは…。

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    2015年07月10日
  • クリスマスに少女は還る

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    前半が退屈で読み始めは苦労した。
    脇役が誰が誰だか、て感じになって読み進めるたび戻ったり。。
    後半は夢中になって読めた。ラストは感動的。

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    2015年03月15日
  • 魔術師の夜 下

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    チャールズやライカ―との緊張関係も相変わらずで、
    楽しくない。
    コフィー警部補には憎まれ役でいてほしいのに、
    そこらへんも怪しいし。

    そして、いくら容疑者だといっても、
    お年寄りを脅しつけてばかりのマロリーにも
    ちょっと辟易。

    ああ、でも最初の方のネズミを撃った話は面白かった。

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    2015年04月21日
  • 魔術師の夜 上

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    ネタバレ

    いよいよチャールズ本領発揮の奇術師の話。
    老いた奇術師たちの昔話もあまり面白くないし、
    次々と繰り広げられるマジックもあまり面白くない。
    マジックを言葉で説明するのが難しいからか、
    私に想像力がないからか。

    (下巻に続く)

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    2015年04月21日
  • 愛おしい骨

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     うーん、私には余り合わなかった。
     いいな、と思う表現は度々あったのだけど、全体的に冗長に感じてしまった。
     時間を掛けて小出しに読んでしまった所為もあると思うが、徐々に謎が解明されていくとか、謎が謎を呼ぶとか、そういう感じではなく、延々と冒頭部分が続いて、後の数十ページにパラパラパラッと全てが唐突に明らかになった感じ。これならこんなに長い話にしなくても良かったんじゃないかと思ってしまった。
     正直、オーレンとイザベルの関係に関しては、どうでも良かった、というかむしろストーリーの邪魔に感じた。あの2人の関係をユーモラスと感じる人もいるだろうけど、私には「いい大人が馬鹿みたい」としか思えず。

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    2014年04月24日
  • アマンダの影

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    シリーズの2作目らしい。初めての作家さんです。
    最初から読んだ方が感情移入できるらしい。
    中心になっているのは、アマンダ殺害の犯人探しなのだが
    亡くした妻への思いが強すぎて、その亡霊と共にステージに立つ
    伝説のマジシャンの話やら、超能力?でモノを飛ばす
    少年との話なんかも紛れ込ませ、怪しい雰囲気も漂わせている。
    一見関係ないような話なのだが、後半に向かうにつれ
    この話が絡み合ってくるのですよ。
    さすがに結末には驚きました。
    ストーリーだけを考えると、面白いんだけど読みにくい。
    やたらと比喩の表現が多くて、ストーリーの流れに乗れなかった。

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    2013年08月05日
  • 氷の天使

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    最新作「吊るされた女」がとても面白かったので、シリーズ一作目から読むことにした。ヒロインの刑事マロリーがほれぼれするくらいクールでカッコイイ。それ以上に、ストリートチルドレンだった彼女を引き取って育てたマーコヴィッツ夫妻との温かな絆が胸を打つ。

    本作冒頭でそのルイ・マーコヴィッツは捜査中に殺されてしまうし、妻のヘレンもすでにこの世の人ではない。でも、第六作である「吊るされた女」でも、この養父母の存在感はとても大きい。協調性などかけらもなく、我が道を行くマロリーだが、犯罪捜査においては頭の中に常にルイがいて彼女を導き、無償の愛を注いでくれたヘレンの思い出が彼女を支えている。

    マロリーは、ちょ

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    2012年09月20日