務台夏子のレビュー一覧
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アメリカの作家アレン・エスケンスの長篇ミステリ小説『償いの雪が降る(原題:The Life We Bury)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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余命わずかな殺人者に、僕は雪を見せたかった。
バリー賞ほか3冠! 心揺さぶるミステリ
授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。
カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。
カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。
話を聴いてジョーは事件に -
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ネタバレ「キャシー・マロリー」シリーズ。
おかえり、マロリー。
感情移入が出来ないと思いながら読み続けてきたこのシリーズだが、
冷徹で頑固で愛を受け入れないマロリーを、
とうとう懐かしく思うまでになってきた。
修道女とその甥である盲目の少年が姿を消す。
少女時代のマロリーを知る神父が修道女の消息を探すよう、
マロリーに頼みに来る。
だが、残念ながら彼女の遺体は、市長の官邸の庭で発見される。
他の三体の遺体と一緒に。
マロリーの独善的な捜査は相変わらずで、
枢機卿が来ていると嘘をついて、
告解室で修道院長の事情聴取(?)をしたりしていた。
それゆえ、少女の頃、相棒のライカ―を脅した後に、
仲直り -
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イギリスのポドミン・ムーアという荒野の街道にポツンと立つジャマイカ館(実在していた旅館)。そこに巣くう荒くれ男たちに立ち向かう勇敢な女性メアリーの冒険物語。
彼女は母が亡くなったことで叔母ペイシェンスが住むジャマイカ館に身を寄せるが、建物は寂れ果てていた。夫であるジョスは荒くれ者の大男、叔母は昔の面影はなくやつれ、いつも怯えていた。そして、夜になると集まる不審な男たち、不気味な物音、酔っぱらっては異様に怖がるジョス。
うら若き女性なら普通は、怯え縮こまるところだが、メアリーはジョスに立ち向かったり、彼と他の男たちとのつながりを暴こうとする。ジョスの跡を追って原野をさまよったり、命の危機にも遭遇 -
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面白かった。希望を感じさせつつもほろ苦いラストがいい。
序盤の30ページくらいはなかなか頁が進まなかったけど、裁判の資料を取り寄せたあたりからぐんぐん勢いがついてきて、そこからは一気に読んでしまった。
事件の真相はすぐに想像がつく(実際ほぼその通りだった)。だが本書の見所はそこではない。
何故そうなったのか?真相をいかに証明するか?その過程でこれでもかと発生するトラブルの数々…。
事件絡みを抜きにしても、主人公ジョーの人生は苦難の連続だ。時には逃げ出したり、見て見ぬふりをしながらも、少しずつ前進していく。
苦学生、死期がせまった人との交流、というのでなんとなく本多孝好の「MOMENT」を思い -
Posted by ブクログ
クリスマスストーリーが好きだ。クリスマスに起こる小さな奇跡で暖かい気分にさせてくれる話だ。この小説は少女誘拐事件を追うサスペンス警察小説なのだが同時にクリスマスストーリーである。クリスマス直前に10歳の2人の少女が消えた。政治家の娘グウェンと親友の問題児サディ。15年前双子の妹が誘拐されクリスマスの朝に殺害されていた刑事のルージュ。彼の前に現れた顔に傷のある女、法心理学者のアリは何故か犯行のパターンに拘る。一方囚われ怪我をしたグウェンはサディに励まされ力を合わせて脱出のチャンスを伺う。2人は助かるのか?犯人は誰か?事件を通して苦しみ、翻弄され、あがき、闘う人たちの贖罪のドラマが平行する。ハラハ
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