務台夏子のレビュー一覧

  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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     1966年、1970年、1971年に出版された原著からセレクトして訳出されたデュ・モーリアの短編集。
     やはりこの作者の文体は濃く、なかなか巧みに書かれており、それを辿ってゆく読書体験は一種の「充足」である。このような「充足」を感じさせる文章といえば、久生十蘭を思い出す。それは単純なパロールの流れというよりも、よく寝られたコンポジションだ。
     そんな完成度の高いデュ・モーリア文学だが、本書のうち、巻頭の「いま見てはいけない」はオチが弱くて、そこに至るまでは秀逸なだけに惜しいような作品だった。
     最後の「第六の力」はSF小説。こんなものも書いたのかと驚いた。1編のSF短編として、ちゃんと水準に達していると思う。

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    2022年11月18日
  • そしてミランダを殺す

    ネタバレ

    面白かった

    既出のスワンソン氏邦訳本のなかでは一番楽しめた。

    俗な視点から
    氏の作品の特徴として感じることは、

    1)死人がやたらに多いこと。

    2)主人公・サブ主人公の女性が皆、美人でスレンダーもしくはスタイル抜群であること。
    (金髪率多し。昭和感のあるステレオタイプの美女。笑)

    3)いかなる理由があれ、殺人を犯した者を許さないこと。
    (デビュー作「時計仕掛けの恋人」を除く)

    今後の作品の翻訳が待たれる。



    #ダーク

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    2022年11月16日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ネタバレ

    ピーター・スワンソン二作目。

    誰が本当のことを言っているか、本当に起こっていることは何か、語られていることは真実か。
    相変わらずこの作者の登場人物はみんな怪しい笑

    ぐいぐい引き寄せられる感じは前作「ミランダ…」の方が上か。後半の展開は面白かったが、序盤が退屈すぎて…少し残念。

    犯人のヤバさは前作を軽く超える。
    一緒に暮らすスリルが好きなサイコキラーとか、ド変態すぎてどうしたらいいのかわからない笑
    前作も今作も、呼吸するように人を殺める人物が多すぎる…外国こえー。

    最後は一見ハッピーエンドか?と思ったけど、よくよく考えると窓の向かいから生活を監視していたやつですよ、その人。

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    2022年11月02日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    ネタバレ

    最後がちょっと走りすぎた印象。もっといい終わりかたはなかったのかなー
    ライラやジョー、ニキとマックス、ジェニとアレクサンダー、娘のエマどれでもいいので
    最後に出してほしかった
    ただ、序盤から終盤まで目が離せず、二転三転していく物語は圧巻だったし、同じものを二つの視点から見る物語は両者に理解が出来て読んでいて楽しかった

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    2022年10月29日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    アレン・エスケンスの邦訳2作目。
    「償いの雪が降る」では普通の大学生ジョーが事件に巻き込まれて行きましたが、それを助けてくれた刑事と弁護士が主役です。

    高級住宅街で事件が起きた。
    刑事マックス・ルパートは、被害者の夫プルイットを逮捕する。
    夫のほうは、ボーディ・サンデンに弁護を依頼。教授で弁護士でもあるボーディは、冤罪を巡ってジョーの力になってくれた人物であり、マックスの親友でもあるのだ。
    親友同士の対決…
    どちらも正義感が強く、ごまかしもしないが、譲りもしない。

    マックスは妻ジェニの交通事故死が解明されていないことをいまだに引きずっています。
    ボーディにも苦しみがある。
    「たとえ天が墜ちようとも」というタイトルは、「正義を為せ」と続く。

    1作目は長い時間をかけて熟成されたデビュー作で、若者の成長譚でもあるので、独特な厚みと細やかさがありました。
    2作目の雰囲気は、プロ同士の話。
    アメリカのミステリにある刑事もの弁護士ものの手堅いタイプという印象ですが、作者自身が25年もキャリアのある刑事弁護士だった裏打ちもあり、法廷の説得力がさすがです。

    ジョーの恋人ライラも仕事に関わっていて、成長したジョーの姿も垣間見せてくれます。
    こうした関係性が世界を膨らませていて、皆いい人たちばかりなために、嬉しさを倍加させてくれます。

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    2022年10月08日
  • クリスマスに少女は還る

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    知り合いなのにモンスターの正体知らないとか、犬の件の展開など、理解できない処もあるが、読ませるパワーはある。消えた少年たちを思い出した。

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    2022年08月29日
  • 償いの雪が降る

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    彼を応援したくなったとの声に同意の挙手を。
    私なら家族の問題だけでお手上げだったかも。
    そのことに悩み振り回されながらも、同時に事件解明への意思も徐々に固くしてゆく。
    蘇る苦い記憶。迫る死。ただの授業の課題だったはずなのに…。
    過去のくさびを持つカール、穢れを知らないようなジェレミー。それぞれそこいるだけで、周囲の空気の色合いが違って見えるような気がした。
    後半は、エキサイティングなシーンが畳み掛け盛り上げる。
    ジョーとカール、よくぞ出会ってくれたと思う。

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    2022年08月25日
  • 過ちの雨が止む

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    大学生だったジョー・タルバートがシリーズ第二作では若手の記者となって、一緒に暮らす彼女と弟を支える大人ぶりだが、思い込みの激しさと後先考えずに突っ込んでいくところは相変わらずで、消息を絶っていた父親にまつわる愛憎劇に巻き込まれる。ろくでなしだったと母から言い聞かされていた男がやっぱりそうだったんだと明らかにした息子に最後に贈られたものがなかなかのものだったというオチは素敵でした。

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    2022年07月22日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    『償いの雪が降る』に出てきた刑事と教授(弁護士)が主人公。
    読んでいなくてもまったく支障はないけど、彼らがどちらも信頼のおける人物で、いい友人同士ということがわかっているとより一層、その二人が対立しなければならない状況のつらさが浮き彫りになる。

    女性が殺害され、その夫が疑われる。なんとか犯行を証明しようとする担当刑事と、依頼人の無罪を証明しようとする弁護士、その両側からの視点で描かれる。
    どちらも正義のために力を尽くしているのがわかるだけに、片方に有利な事実が判明すればもう片方には不利ということになり、読んでいるこちらはとても複雑だ。ただ、どちらかというと弁護側に肩入れしたくなるかもしれない。
    刑事は数年前の妻の死を引きずっており、その危うさは本人も自覚していて、思い込みで間違った方向に舵を切ってしまうのではないか、という不安がつきまとう。違法に証拠をでっちあげるとは思わないけれど、どこか信用しきれない。
    一方、弁護士の方も過去に苦しめられているが、それはむしろ「絶対に罪のない人を有罪にしない」という信念を強固にしていて、有利に働いているように思う。

    リーガル・サスペンスが面白いのは、真相さえわかればいいわけではないところ。起訴して有罪にできるか、あるいは無罪にできるか。そこには政治的な思惑も絡んできて一筋縄ではいかない。
    どちらの主人公も人の道に反することはしないと信じられるので、その点ではストレスなく読むことができた。

    翻訳ではこれが2作目だが、実際はこの前にマックスの弟の事件が、そしてこの後にジェニの事件についての話もあるらしい。できれば刊行順に訳してほしかったなあ。
    ひとまず翻訳3作目を早く読みたい。こちらは『償い〜』と同じくジョーが主人公とのこと。

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    2022年07月19日
  • 過ちの雨が止む

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    AP通信の記者ジョー・タルボット。一度も会ったことのない父親が死んだらしいと聞いて、その街にやって来ると、トラブルの嵐。父親は殺された可能性大、彼の妻は自殺、娘は意識不明。遺産相続問題も絡んで・・・

    読むのに時間がかかったがそれだけの意味はあった。

    正義とか悪とか、愛とか嫌悪とか、人間のあれやこれやについて考えさせてくれる。

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    2022年07月10日
  • 過ちの雨が止む

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    前作「償いの雪が降る」に続きジョー・タルバートが主人公 劣悪な家庭環境から抜け出し 自閉症の弟をも助け出して 恋人も記者の職も得たジョーは 本作で 生まれる前に母を捨てた父親の死亡記事を見つける。その死は事件性があり 自分には腹違いの妹がいることを知ったジョーは一度も会ったことのない父が死んだ町に向かう。人は変われるか、人は変わらないのか 両方の例がここにある。本を読んで泣くことは求めてないが 戸棚のメープルシロップでちょっと泣いた。

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    2022年07月04日
  • 過ちの雨が止む

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    大学を卒業し、AP通信社の記者になったジョーは、ある日、自分と同姓同名の男の不審死を知らされる。死んだ男は、名前が同じだとしか知らない実父なのかもしれない――。凶行の疑いがあるというその事件に興味を抱いて、ジョーは現場の田舎町へ向かう。多数の人々から恨まれていた男の死の謎に挑むが……。

    「償いの雪が降る」の続編。
    「うちというのは場所じゃないこともある。それは人なんだ」ある登場人物の台詞が心に残る。

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    2022年06月20日
  • ケイトが恐れるすべて

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    気が付いたら怒涛の務台夏子さんヘビーローテーションだったw

    そして次はダフネ・デュ・モーリアの『鳥』なんて読んでみようかなと思ったりしてこれじゃあまるで「僕って結構海外ミステリを訳者さんで選んでるみたいなところあるじゃない?(知るか)だって重要じゃない?誰が訳してるかで物語の雰囲気って変わってくるし」みたいな鼻につくタイプの海外ミステリファンみたいだ

    もしフォローして下さってる人の中に海外ミステリを訳者さんで選んでる方がいらした場合はここまでのことは全て忘れて下さい(フォロー外さないで!)

    でも訳者さんが重要だというのは激しく同意したい
    鼻にはつくが同意したい

    同じ作家さんでも訳者さんが違うとやはりちょっと違うな〜と思う
    と同時に原書で読んだらどんな風に感じるのかなって思ったりもする
    思ったりもするが実現に向けて努力するようなことはしない
    ただぼんやりと思うだけ

    なりたかったなぁ『英語が話せる人へ』なんちて

    さて『ケイトが恐れるすべて』です

    いやぁ面白かった
    面白かったし良く出来てるなぁと思いました
    そして、そうか『ミランダ…』も推理小説として読んじゃったからいまいちに感じたんだなと思いました

    これ推理小説じゃないですね
    犯人は誰?みたいなスタンスで読む話じゃないですきっと
    不思議な違和感をケイトと一緒に恐怖し不安を募らせて行くのが正しい気がしました

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    2022年06月12日
  • ケイトが恐れるすべて

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    そしてミランダを殺す、読んだことある気がしたけど覚えていないまま本作を。犯人は早めの段階で勘づいてしまったけど、全体としてよくまとまっていて、さくさく読み進められた。

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    2022年05月21日
  • 過ちの雨が止む

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    自分と同じ名前の男が不審死。その男は実の父親なのか。記者をしているジョーは事件を調べに行く。謎解きミステリーの趣と家族の物語でもある。著者の他の作品もそうだけれど人の内面を静かに濃く描くのが上手い。だからミステリーということを忘れそうになるときがある。人と人との間にある微妙な揺らぎのようなものが感じれてそれがとても好み。

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    2022年05月15日
  • 修道女の薔薇

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    ネタバレ

    「キャシー・マロリー」シリーズ。

    おかえり、マロリー。
    感情移入が出来ないと思いながら読み続けてきたこのシリーズだが、
    冷徹で頑固で愛を受け入れないマロリーを、
    とうとう懐かしく思うまでになってきた。

    修道女とその甥である盲目の少年が姿を消す。
    少女時代のマロリーを知る神父が修道女の消息を探すよう、
    マロリーに頼みに来る。
    だが、残念ながら彼女の遺体は、市長の官邸の庭で発見される。
    他の三体の遺体と一緒に。

    マロリーの独善的な捜査は相変わらずで、
    枢機卿が来ていると嘘をついて、
    告解室で修道院長の事情聴取(?)をしたりしていた。

    それゆえ、少女の頃、相棒のライカ―を脅した後に、
    仲直りの贈り物としてデスクにピーナッツの袋を置いた、
    という話がかわいらしく思えたくらいだ。

    一人息子を亡くした母親が、
    犯人に囚われている少年を助けるために、
    自分の息子の墓を暴かないといけないと判っていながら、
    少年を助けるよう、マロリーに叫ぶ場面は印象的だった。

    ようやく、なじんできたと思ったのに、
    この後の作品は現在のところ書かれていないらしい。
    残念。

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    2022年04月05日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ネタバレ

    こういうミステリーとサスペンス両方の側面を持つ小説大好き。出てくる登場人物次から次へとヤバいやつばっかで草。それぞれの視点から物語が紡がれていきストーリーが進んでいくのも◎メンタル抉られそうなくらいシリアスでサイコパス。先の展開がどうなるのか気になりすごく楽しくあっという間に読み終わってしまった…
    この作家さんは初見でしたが他の作品も評価が高いので読んで見ようと思う。

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    2022年01月20日
  • ゴーストライター

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    タイトルに惹かれて購入。
    シリーズ初読なうえに登場人物が多く、何度も前に戻りつつ名前を確認しながら読んだ。
    作中劇や事件の異常さに面喰らう場面も度々あったが、劇場の舞台裏の様子も細かく描かれており興味深かった。
    独特な筆致で、マロリーをはじめ取り巻く人々の個性が際立っており、面白い作品。
    訳者あとがきにある既刊も読んでみよう。
    長編ばかりなので、覚悟して臨みたい。

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    2021年09月28日
  • 原野の館

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    イギリスのポドミン・ムーアという荒野の街道にポツンと立つジャマイカ館(実在していた旅館)。そこに巣くう荒くれ男たちに立ち向かう勇敢な女性メアリーの冒険物語。
    彼女は母が亡くなったことで叔母ペイシェンスが住むジャマイカ館に身を寄せるが、建物は寂れ果てていた。夫であるジョスは荒くれ者の大男、叔母は昔の面影はなくやつれ、いつも怯えていた。そして、夜になると集まる不審な男たち、不気味な物音、酔っぱらっては異様に怖がるジョス。
    うら若き女性なら普通は、怯え縮こまるところだが、メアリーはジョスに立ち向かったり、彼と他の男たちとのつながりを暴こうとする。ジョスの跡を追って原野をさまよったり、命の危機にも遭遇する。
    ジョスの弟でこれもまっとうな人間でないジェム、原野で道に迷ったメアリーを救うがどこか冷たい印象のあるフランシス牧師。この二人もメアリーに絡む重要人物だ。邪悪な人間に果敢に立ち向かうメアリーだが、正義感よりも好奇心、冒険心がまさり、この二人に抱く彼女の気持ち、態度が非常に危なっかしい。一見、矛盾を感じてしまう彼女の揺れ動く心を読み解くのもこの小説の醍醐味か。
    ヒッチコックが1939年に映画化しただけあって、ミステリーやサスペンスだけでなく、歪んだ心理が招く恐怖も加味されており面白かった。

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    2021年09月02日
  • 償いの雪が降る

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    良い作品です。丁寧に描かれています。
    人物描写が良く、特に主人公には感情移入してしまいます。
    展開は、まあ、ベタですが個人的には好きです。
    終わり方がイマイチで、消化不良的後味ですね。最後の最後でタイトルに還る描写にして欲しかったな。
    五十嵐貴久先生とか、太田愛先生ならきっと最後のフィニッシュにもっと神経使っただろうな。
    たぶん、訳者の方が上手で、それに助けられていると感じました。
    ー

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    2021年08月23日