務台夏子のレビュー一覧

  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    ネタバレ

    ずっと読みたかった「いま見てはいけない」。唯一無二の存在感のある作品だった。水面下で不吉なことが起こりつつある不安感。唐突の幕切れは鉛のような後味の悪さを残す。
    ホラーかと思っていたので、想像していたストーリーとは違ったが、ある意味これもスピリチュアルホラーか。

    そのほかの収録作品は、暗示的な内容が多くて少し難しかった。【鳥】のほうが娯楽小説として楽しめたが、「いま見てはいけない」ではモーリアの底知れぬ筆力を再確認できたので、読んでよかったと思う。

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    2024年08月29日
  • あの夏が教えてくれた

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    田舎町に暮らす少年ボーディ。その街で一人の女性が失踪する事件が起きる。そして近所に黒人一家が越してきて、その家には同い年の少年トーマスが。
    あらすじが難しい。失踪事件があり、トーマスとの友情譚があり、隣人ホークの過去話がいろいろと絡み合って・・・なかなかに興味深い。いや面白いんですけどね。黒人差別的なものがそこかしこにでてくる。白人至上主義の過激団体とか。そして差別的な人物はことごとく悲惨な末路をたどるわけで。なんだろうな、説教臭さみたいなものを感じてしまった。この手の差別問題とか、あと環境問題とかを物語に持ち出すとものすごくわかりやすく単純に善悪がはっきりするのであんまり好きじゃない。「面白

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    2024年08月15日
  • 8つの完璧な殺人

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    ネタバレ

    最初主人公は巻き込まれただけなのかとおもったけど、読み進めていくと…しれっと死に追いやってた。
    “チャーリー"の正体は意外だったけど、そっちの方がまだ人間らしいと思っちゃった。

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    2024年08月12日
  • 8つの完璧な殺人

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    ネタバレ

    元刑事が交換殺人を引き受け、そのことがきっかけになり、連続殺人事件を起こしてしまうという設定が腑に落ちるかどうか…。
    過去の8つの作品たちと、作中の殺人との接点や関連も残念ながら、いまひとつ読みとれなかった。

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    2024年07月30日
  • あの夏が教えてくれた

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    地方の保安官が自分の管轄区内で起きている集団による人種差別を放置し、みずからも助長するような言動で差別に反対する人々を苦しめている。C.J.ボックスのジョー・ピケットシリーズの初めに出て来る悪徳保安官もそうだったけど選挙でえらばれる公務員っていったん悪いほうに行くと歯止めが利かなくなるのかな?
    ミステリではなく追想の青春小説だった。

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    2024年07月28日
  • そしてミランダを殺す

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    前から気になっていたもの。男女4人の視点で語られる。(終盤は刑事視点も)ラストの手紙はあの罪がいずれさらされることになるという提示かな。破滅ということかしら。

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    2024年07月25日
  • 修道女の薔薇

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    ストーリーにスッキリ感がないのはどうしたものか
    キャラ通しのツーカーが多すぎてわかりにくい内容になってしまったのが残念

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    2024年07月21日
  • 8つの完璧な殺人

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    普段読んでいるミステリーとは異なる印象。
    ミステリー愛読者が執筆したミステリー、という説明がしっくりくる。
    ああこれリストに掲載された8作全てを読んでいたら、もっと面白かったかもしれないなあ。
    マルコムが語る各作品の説明や各事件に対する解釈もなかなか興味深い。
    そして迎えるあのラスト。
    とても良い。

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    2024年07月10日
  • アリスが語らないことは

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    ネタバレ

    「死体から始まらない本は、どうも信用できないんだよ」

    ミステリ小説好きなら、同感できる人が多いのではないでしょうか?
    人物紹介がダラダラ続いて、おまけの殺人事件ではなく、最初っから殺人事件!って分かるのが読みやすい。

    現在と過去を交互に描き、真相が理解できていく。

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    2024年06月21日
  • アリスが語らないことは

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    ネタバレ

    うーん。

    ピーター・スワンソンを期待して読んだから星3つにしかならなかった…いや、作者をみなかったら買ってさえいなかったかも。

    時系列ごとに読ませる物語構成はわかりやすく、ミランダの時のように主人公の深掘りがされて効いている。なんだけど、なんだろ、この、ハラハラ感のなさ。

    過去と現在だけで舞台の転換が少ないせいなのか…と思ったけどあれだ。多分、全ての発端が現在ではなく過去に起因してるので、今の事件を起こすメインキャラが全員、老人だからだ。高齢者による殺人なのでこう言ったら失礼だけど見せ場に乏しく、よってちょっとうーん、という気分になってしまったのかも。あとはどうも、誰も本気で犯人探しをし

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    2024年06月09日
  • 8つの完璧な殺人

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    ミステリー専門書店の店主はお店のブログに(完璧なる殺人8選)という記事を書いた。そこFBIの捜査官が現れブログの記事に沿って殺人が行われていると言う。著者のミステリーへの愛情が溢れる作品でオマージュした殺害方法は元ネタを読んでみたくなるものばかりでした!

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    2024年05月19日
  • 8つの完璧な殺人

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    犯人が意外すぎて?地味すぎて?びっくりした。しっかり読んでなかったからか、全くノーマークだった。
    ストーリーは面白く、最後はやっぱりマルコムが、、、という流れで、面白かった。

    ミステリが好きなので実際にあるミステリーや、本の話が出てきて面白かった。
    8作品のうち、クリスティの作品しか読んでないので他の作品(特に見知らぬ乗客)も読んでみたいなと感じた。

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    2024年05月17日
  • アリスが語らないことは

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    この作家さんの3冊目だけど毎回、精神的に異常な方ばかり出てくる。
    流石にあきる(笑)
    思春期に熟女によって、仕込まれた奴がロリータになるのか?経験が無いからイマイチ分らんが・・
    毎度、この人があの人だったのワンパターンで、さして驚かなくなる(読んでる途中で気が付くよね)
    三冊ともミステリー初心者にはお勧めな作品です。

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    2024年05月05日
  • あの夏が教えてくれた

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    アレン・エスケンスじゃん!
    新作じゃん!

    すぐさま借りました
    この作家さん大好きなんです

    『償いの雪が降る』『たとえ天が堕ちようとも』『過ちの雨が止む』と、これまで三作品が訳されています

    エスケンスの作品群は、作者自身はシリーズではないと語っているそうですが登場人物を通してつながっています
    ある作品の主人公が他の作品では脇役として登場し、その作品に登場した人物がまた別の作品では主役を務めるといった形で主な登場人物たちは作品間で重なり合っている

    そして、人々が困難な事態に真摯に向き合う姿に心を打たれるのがアレン・エスケンスの作品の魅力のひとつだろう


    本作は『償いの雪が降る』『たとえ天

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    2024年04月28日
  • 原野の館

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    サスペンス小説、先が気になって
    どんどん読み進めてしまった。
    原野、開かれていない土地が舞台となっているのが、
    この小説のミソだと感じた。 

    映画も鑑賞したいと思った。

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    2024年04月28日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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    不条理、ホラーチックなものなど、様々なジャンルの短編集。
    表題作は、子供を失くした傷心の夫婦の旅行中に起こる不可思議な体験談。妻の方が行方不明になったかと思いきや…不思議な結末。

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    2024年04月21日
  • クリスマスに少女は還る

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    クリスマス目前に誘拐された少女達の物語。
    登場人物が多く理解が大変だが、少女達が懸命に戦う姿、助けたい大人達の奮闘、そして15年前の事件など、どれも続きが気になりスイスイ読めました。
    結末には驚愕と感動と喪失感…すごい小説でした。

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    2024年04月21日
  • 8つの完璧な殺人

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    このリストにまず賛否両論あると思う…
    そしていきなりABCを自由に解釈!
    などなど、ちょっとうーんと思うが
    まぁ面白く読んだ。

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    2024年04月15日
  • ケイトが恐れるすべて

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    想像したら怖いシーンも。でも文体自体は凄く読みやすかった。ケイトって弱いと思ってたら、最後読み終わった時には強いという真逆に。

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    2024年04月10日
  • 8つの完璧な殺人

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    全部読んでないので読んだ方が楽しめたのかな。でもミステリー読み慣れてないからか、最後のオチではー!なるほどと唸った。

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    2024年04月06日