務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
田舎町に暮らす少年ボーディ。その街で一人の女性が失踪する事件が起きる。そして近所に黒人一家が越してきて、その家には同い年の少年トーマスが。
あらすじが難しい。失踪事件があり、トーマスとの友情譚があり、隣人ホークの過去話がいろいろと絡み合って・・・なかなかに興味深い。いや面白いんですけどね。黒人差別的なものがそこかしこにでてくる。白人至上主義の過激団体とか。そして差別的な人物はことごとく悲惨な末路をたどるわけで。なんだろうな、説教臭さみたいなものを感じてしまった。この手の差別問題とか、あと環境問題とかを物語に持ち出すとものすごくわかりやすく単純に善悪がはっきりするのであんまり好きじゃない。「面白 -
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Posted by ブクログ
ネタバレうーん。
ピーター・スワンソンを期待して読んだから星3つにしかならなかった…いや、作者をみなかったら買ってさえいなかったかも。
時系列ごとに読ませる物語構成はわかりやすく、ミランダの時のように主人公の深掘りがされて効いている。なんだけど、なんだろ、この、ハラハラ感のなさ。
過去と現在だけで舞台の転換が少ないせいなのか…と思ったけどあれだ。多分、全ての発端が現在ではなく過去に起因してるので、今の事件を起こすメインキャラが全員、老人だからだ。高齢者による殺人なのでこう言ったら失礼だけど見せ場に乏しく、よってちょっとうーん、という気分になってしまったのかも。あとはどうも、誰も本気で犯人探しをし -
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Posted by ブクログ
アレン・エスケンスじゃん!
新作じゃん!
すぐさま借りました
この作家さん大好きなんです
『償いの雪が降る』『たとえ天が堕ちようとも』『過ちの雨が止む』と、これまで三作品が訳されています
エスケンスの作品群は、作者自身はシリーズではないと語っているそうですが登場人物を通してつながっています
ある作品の主人公が他の作品では脇役として登場し、その作品に登場した人物がまた別の作品では主役を務めるといった形で主な登場人物たちは作品間で重なり合っている
そして、人々が困難な事態に真摯に向き合う姿に心を打たれるのがアレン・エスケンスの作品の魅力のひとつだろう
本作は『償いの雪が降る』『たとえ天 -
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