務台夏子のレビュー一覧

  • ケイトが恐れるすべて

    Posted by ブクログ

    ミステリーよりもサイコホラー色が強い!

    登場人物それぞれの視点から事件を見ていく展開です
    本の半ばから、あれ?この人怪しい……??
    と、何となく感じますが、この本は犯人の異常さなどのホラー?要素を楽しむ形になってます

    犯人視点から書かれてる描写は本当に怖い……
    ゾクゾクとする感覚を味わえます
    おもしろかった!

    役者さんも読みやすく書いてくれているのも良い

    0
    2023年01月20日
  • アリスが語らないことは

    Posted by ブクログ

    オフィシャルなあらすじ以外、余計な情報を入れないで読んでください。作者の意図に身を任せて、流れるままに読み進めるのがいいと思います。作者が明らかに犯人が誰かを示してから後が結構長くて、ちょっと飽きちゃうんですが、ぐっと抑えて最後まで見届けてくださいね。

    0
    2022年12月17日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

    Posted by ブクログ

     1966年、1970年、1971年に出版された原著からセレクトして訳出されたデュ・モーリアの短編集。
     やはりこの作者の文体は濃く、なかなか巧みに書かれており、それを辿ってゆく読書体験は一種の「充足」である。このような「充足」を感じさせる文章といえば、久生十蘭を思い出す。それは単純なパロールの流れというよりも、よく寝られたコンポジションだ。
     そんな完成度の高いデュ・モーリア文学だが、本書のうち、巻頭の「いま見てはいけない」はオチが弱くて、そこに至るまでは秀逸なだけに惜しいような作品だった。
     最後の「第六の力」はSF小説。こんなものも書いたのかと驚いた。1編のSF短編として、ちゃんと水準に

    0
    2022年11月18日
  • そしてミランダを殺す

    ネタバレ

    面白かった

    既出のスワンソン氏邦訳本のなかでは一番楽しめた。

    俗な視点から
    氏の作品の特徴として感じることは、

    1)死人がやたらに多いこと。

    2)主人公・サブ主人公の女性が皆、美人でスレンダーもしくはスタイル抜群であること。
    (金髪率多し。昭和感のあるステレオタイプの美女。笑)

    3)いかなる理由があれ、殺人を犯した者を許さないこと。
    (デビュー作「時計仕掛けの恋人」を除く)

    今後の作品の翻訳が待たれる。



    #ダーク

    0
    2022年11月16日
  • ケイトが恐れるすべて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ピーター・スワンソン二作目。

    誰が本当のことを言っているか、本当に起こっていることは何か、語られていることは真実か。
    相変わらずこの作者の登場人物はみんな怪しい笑

    ぐいぐい引き寄せられる感じは前作「ミランダ…」の方が上か。後半の展開は面白かったが、序盤が退屈すぎて…少し残念。

    犯人のヤバさは前作を軽く超える。
    一緒に暮らすスリルが好きなサイコキラーとか、ド変態すぎてどうしたらいいのかわからない笑
    前作も今作も、呼吸するように人を殺める人物が多すぎる…外国こえー。

    最後は一見ハッピーエンドか?と思ったけど、よくよく考えると窓の向かいから生活を監視していたやつですよ、その人。

    0
    2022年11月02日
  • たとえ天が墜ちようとも

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後がちょっと走りすぎた印象。もっといい終わりかたはなかったのかなー
    ライラやジョー、ニキとマックス、ジェニとアレクサンダー、娘のエマどれでもいいので
    最後に出してほしかった
    ただ、序盤から終盤まで目が離せず、二転三転していく物語は圧巻だったし、同じものを二つの視点から見る物語は両者に理解が出来て読んでいて楽しかった

    0
    2022年10月29日
  • たとえ天が墜ちようとも

    Posted by ブクログ

    アレン・エスケンスの邦訳2作目。
    「償いの雪が降る」では普通の大学生ジョーが事件に巻き込まれて行きましたが、それを助けてくれた刑事と弁護士が主役です。

    高級住宅街で事件が起きた。
    刑事マックス・ルパートは、被害者の夫プルイットを逮捕する。
    夫のほうは、ボーディ・サンデンに弁護を依頼。教授で弁護士でもあるボーディは、冤罪を巡ってジョーの力になってくれた人物であり、マックスの親友でもあるのだ。
    親友同士の対決…
    どちらも正義感が強く、ごまかしもしないが、譲りもしない。

    マックスは妻ジェニの交通事故死が解明されていないことをいまだに引きずっています。
    ボーディにも苦しみがある。
    「たとえ天が墜ち

    0
    2022年10月08日
  • たとえ天が墜ちようとも

    Posted by ブクログ

    初読み作家。筆者の元職業は刑事弁護士、して題名からすると、展開は概ね読めそうなだけに、同調理されるかが期待し、満足の行く展開だった。

    ボーディVsマックス、マックスVsベン、ベンVsボーディ
    何れとっても信頼がもととなる人間関係であった。
    刑事マックス、刑事弁護士ベン、元弁護士で、現在はロースクール教授のボーディが職においての立ち位置のあって各々の正義を貫こうとすると「誰かが嘘をついている」状況が見えてくる。前半、刑事の妻ジェニの交通事故死と未解決の真相に足元が揺らぐ心情が細かく描かれている‥そこへ加わる形で弁護士の妻殺害事件の操作が同時進行の形となって行く。

    主に心情がダイナミックに、或

    0
    2022年09月14日
  • クリスマスに少女は還る

    Posted by ブクログ

    知り合いなのにモンスターの正体知らないとか、犬の件の展開など、理解できない処もあるが、読ませるパワーはある。消えた少年たちを思い出した。

    0
    2022年08月29日
  • 償いの雪が降る

    Posted by ブクログ

    彼を応援したくなったとの声に同意の挙手を。
    私なら家族の問題だけでお手上げだったかも。
    そのことに悩み振り回されながらも、同時に事件解明への意思も徐々に固くしてゆく。
    蘇る苦い記憶。迫る死。ただの授業の課題だったはずなのに…。
    過去のくさびを持つカール、穢れを知らないようなジェレミー。それぞれそこいるだけで、周囲の空気の色合いが違って見えるような気がした。
    後半は、エキサイティングなシーンが畳み掛け盛り上げる。
    ジョーとカール、よくぞ出会ってくれたと思う。

    0
    2022年08月25日
  • 過ちの雨が止む

    Posted by ブクログ

    大学生だったジョー・タルバートがシリーズ第二作では若手の記者となって、一緒に暮らす彼女と弟を支える大人ぶりだが、思い込みの激しさと後先考えずに突っ込んでいくところは相変わらずで、消息を絶っていた父親にまつわる愛憎劇に巻き込まれる。ろくでなしだったと母から言い聞かされていた男がやっぱりそうだったんだと明らかにした息子に最後に贈られたものがなかなかのものだったというオチは素敵でした。

    0
    2022年07月22日
  • たとえ天が墜ちようとも

    Posted by ブクログ

    『償いの雪が降る』に出てきた刑事と教授(弁護士)が主人公。
    読んでいなくてもまったく支障はないけど、彼らがどちらも信頼のおける人物で、いい友人同士ということがわかっているとより一層、その二人が対立しなければならない状況のつらさが浮き彫りになる。

    女性が殺害され、その夫が疑われる。なんとか犯行を証明しようとする担当刑事と、依頼人の無罪を証明しようとする弁護士、その両側からの視点で描かれる。
    どちらも正義のために力を尽くしているのがわかるだけに、片方に有利な事実が判明すればもう片方には不利ということになり、読んでいるこちらはとても複雑だ。ただ、どちらかというと弁護側に肩入れしたくなるかもしれない

    0
    2022年07月19日
  • 過ちの雨が止む

    Posted by ブクログ

    AP通信の記者ジョー・タルボット。一度も会ったことのない父親が死んだらしいと聞いて、その街にやって来ると、トラブルの嵐。父親は殺された可能性大、彼の妻は自殺、娘は意識不明。遺産相続問題も絡んで・・・

    読むのに時間がかかったがそれだけの意味はあった。

    正義とか悪とか、愛とか嫌悪とか、人間のあれやこれやについて考えさせてくれる。

    0
    2022年07月10日
  • 過ちの雨が止む

    Posted by ブクログ

    前作「償いの雪が降る」に続きジョー・タルバートが主人公 劣悪な家庭環境から抜け出し 自閉症の弟をも助け出して 恋人も記者の職も得たジョーは 本作で 生まれる前に母を捨てた父親の死亡記事を見つける。その死は事件性があり 自分には腹違いの妹がいることを知ったジョーは一度も会ったことのない父が死んだ町に向かう。人は変われるか、人は変わらないのか 両方の例がここにある。本を読んで泣くことは求めてないが 戸棚のメープルシロップでちょっと泣いた。

    0
    2022年07月04日
  • 過ちの雨が止む

    Posted by ブクログ

    大学を卒業し、AP通信社の記者になったジョーは、ある日、自分と同姓同名の男の不審死を知らされる。死んだ男は、名前が同じだとしか知らない実父なのかもしれない――。凶行の疑いがあるというその事件に興味を抱いて、ジョーは現場の田舎町へ向かう。多数の人々から恨まれていた男の死の謎に挑むが……。

    「償いの雪が降る」の続編。
    「うちというのは場所じゃないこともある。それは人なんだ」ある登場人物の台詞が心に残る。

    0
    2022年06月20日
  • ケイトが恐れるすべて

    Posted by ブクログ

    気が付いたら怒涛の務台夏子さんヘビーローテーションだったw

    そして次はダフネ・デュ・モーリアの『鳥』なんて読んでみようかなと思ったりしてこれじゃあまるで「僕って結構海外ミステリを訳者さんで選んでるみたいなところあるじゃない?(知るか)だって重要じゃない?誰が訳してるかで物語の雰囲気って変わってくるし」みたいな鼻につくタイプの海外ミステリファンみたいだ

    もしフォローして下さってる人の中に海外ミステリを訳者さんで選んでる方がいらした場合はここまでのことは全て忘れて下さい(フォロー外さないで!)

    でも訳者さんが重要だというのは激しく同意したい
    鼻にはつくが同意したい

    同じ作家さんでも訳者さん

    0
    2022年06月12日
  • 償いの雪が降る

    Posted by ブクログ

    アメリカの作家アレン・エスケンスの長篇ミステリ小説『償いの雪が降る(原題:The Life We Bury)』を読みました。
    ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    余命わずかな殺人者に、僕は雪を見せたかった。
    バリー賞ほか3冠! 心揺さぶるミステリ

    授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。
    カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。
    カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。
    話を聴いてジョーは事件に

    0
    2022年06月09日
  • 償いの雪が降る

    Posted by ブクログ

    大学生のジョーは授業の課題として、伝記を書くことになった。身近に年長者がいないジョーは介護施設で元服役囚のカールを紹介される。カールは少女暴行殺人で有罪になり、癌で余命わずかのため釈放された。裁判の過程に疑問を持ったジョーは三十数年前の事件を調べ直し始める。

    0
    2022年05月29日
  • ケイトが恐れるすべて

    Posted by ブクログ

    そしてミランダを殺す、読んだことある気がしたけど覚えていないまま本作を。犯人は早めの段階で勘づいてしまったけど、全体としてよくまとまっていて、さくさく読み進められた。

    0
    2022年05月21日
  • 過ちの雨が止む

    Posted by ブクログ

    自分と同じ名前の男が不審死。その男は実の父親なのか。記者をしているジョーは事件を調べに行く。謎解きミステリーの趣と家族の物語でもある。著者の他の作品もそうだけれど人の内面を静かに濃く描くのが上手い。だからミステリーということを忘れそうになるときがある。人と人との間にある微妙な揺らぎのようなものが感じれてそれがとても好み。

    0
    2022年05月15日