務台夏子のレビュー一覧

  • 償いの雪が降る

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    ネタバレ

    カールもジョーもいい人やん。
    こういうのを久しぶりに読むと、なんか安心する。
    ミステリ読後の安心感というか、小さな希望はやっぱ必要じゃないだろうか。
    ジョーのオカンは、なんとかせな、な。

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    2023年06月05日
  • クリスマスに少女は還る

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    アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『クリスマスに少女は還る(原題:The Judas Child)』を読みました。
    アメリカのミステリ作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    ●「近藤史恵」氏推薦――「残酷さと優しさに心を揺さぶられるはず。」
    ●「浅倉卓弥」氏推薦――「直近の慟哭本です。ラストがこれなら、この厚さに付き合っても納得。」

    クリスマスも近いある日、2人の少女が失踪した。
    刑事「ルージュ」の悪夢が蘇る。
    15年前に殺された双子の妹。
    だが、犯人は今も刑務所の中だ。
    まさか? 
    一方、監禁された少女たちは奇妙な地下室に潜み、脱出の時をうかがっていた……。
    一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻なプロットに唸る。
    新鋭が放つ超絶の問題作!

    *第2位「本の雑誌」この10年の絶対おすすめ翻訳ミステリー・ベスト10(「霜月蒼」・「杉江松恋」・「千街晶之」選/2005年10月号)
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    1998年(平成10年)に刊行されたノンシリーズ物、、、

    『東西ミステリーベスト100』では、海外篇の58位にランクインしている作品… ミステリとしても愉しめ、クリスマスの奇蹟として感動できる作品でした。


    クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した… 州副知事の娘「グウェン・ハブル」と、その親友でホラーマニアの問題児「サディー・グリーン」だ、、、

    誘拐か? メイカーズ・ヴィレッジ署の警察官「ルージュ・ケンダル」にとって、これは悪夢の再開だった… 15年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女――双子の妹「スーザン」。

    だが、あのときの犯人で神父だった「ポール・マリー」はいまも刑務所の中… まさか……。

    そんなとき、顔に傷痕のある女「アリ・クレイ」が「ルージュ」の前に現れて言う… 「わたしはあなたの過去を知っている」、、、

    一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、力を合わせて脱出のチャンスをうかがっていた……。


    600ページを超える長篇で、登場人物が多いので万人向けではないかもしれませんが… 個人的には、とても愉しめた作品でした、、、

    捜査する側の立場(これも地域の警察署、州警察、FBIと入り乱れていますが… )からは警察小説として愉しめるし、捕らわれた少女たちの立場からは冒険小説として愉しめるるんですよね… 捜査側は「ルージュ」、捕らわれる側は「サディー」に、それぞれ感情移入して愉しみました。

    それにしても… ラスト数ページで物語の様相が一変しましたねー

    「サディー」のことにはホントに衝撃的! クリスマスの奇蹟、まさに"クリスマスに少女は還る"でしたね。

    この真実を知って、さらに「サディー」のことを好きになっちゃいました… メインのミステリ要素よりも、こっちの方が強く印象に残りましたね、面白かったです。



    以下、主な登場人物です。

    「グウェン・ハブル」
     聖ウルスラ学園の生徒

    「マーシャ」
     グウェンの母。ニューヨーク州副知事

    「ピーター」
     グウェンの父

    「サディー・グリーン」
     グウェンの親友

    「ベッカ」
     サディーの母

    「ハリー」
     サディーの父

    「デイヴィッド・ショア」
     聖ウルスラ学園の生徒

    「ルージュ・ケンダル」
     メイカーズ・ヴィレッジ署の警察官

    「スーザン」
     ルージュの双子の妹。故人

    「エレン」
     ルージュの母

    「ブラッドリー」
     ルージュの父。故人

    「チャーリー・クロフト」
     メイカーズ・ヴィレッジ署の署長

    「マージ・ジョナス」
     メイカーズ・ヴィレッジ署の職員

    「フィル・チャペル」
     警察官

    「ビリー・プア」
     警察官

    「ハワード・チェイニー」
     検察官

    「コステロ」
     州警察の警部

    「バディー・ソレル」
     州警察の捜査官

    「オズ・アルモ」
     私立探偵。もと州警察捜査官

    「アーニー・パイル」
     FBI特別捜査官

    「アリ・クレイ」
     法心理学者

    「モーティマー・クレイ」
     精神科医。アリの父

    「ドッド」
     クレイ家の執事

    「ウィリアム・ペニー」
     心臓外科医

    「マイルズ」
     ウィリアムの弟。医師

    「ポール・マリー」
     神父

    「ドミナ」
     神父。マリーの師

    「エリオット・カラザーズ」
     聖ウルスラ学園の園長

    「ミセス・ホフストラ」
     聖ウルスラ学園の寮母

    「ジェラルド・ベッカーマン」
     聖ウルスラ学園の教師

    「ジョン・スチューベン」
     犬の調教師

    「マーティン・フランド」
     霊能者

    「ジュリアン・ギャレット」
     ジャーナリスト

    「バーマン」
     上院議員

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    2023年06月02日
  • アリスが語らないことは

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    ネタバレ

    ピータースワンソンはこれで3作目。日常を変える出来事の描き方がスリリングで好き。過去と現在、継父継母との関わり、若い子への執着、今回の設定は好みが分かれそうだけれど、その時々の情景や思考をひたすら想像しながら読み進めるという、読書にしかできない味わいがある。

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    2023年05月13日
  • だからダスティンは死んだ

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    ネタバレ

    ☆4.2
    スワンソン大好き!と声高に叫びたくなる一冊。
    章ごとに視点となる人物を変えるいつものやり方で、ミステリ好きなら何度か遭遇したであろうトリックを披露してくれます。
    今まで邦訳されたスワンソンの小説(ミランダ、アリス、ケイト)の中ではややじれったさを残しましたが、やはり面白かった。
    やらかしつつも可哀想なロイドがツボでした。いいヤツではあるんだよね...

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    2023年05月07日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ネタバレ

    心配性の女、又従兄と部屋交換、引越し直後に隣人女死亡
    被害者との関係隠す又従兄、向かいの覗き趣味の男、近所うろつく怪しい男
    死体はんぶんこ、パラサイト

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    2023年05月06日
  • だからダスティンは死んだ

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    版画家のヘンリエッタが夫のロイドと引っ越した隣りには、同じような子どものいない夫婦が住んでいた。
    隣りのマシューとマイラ夫妻の家に招かれたとき、ヘンは、マシューの書斎に並ぶ収集物のなかにあるトロフィーをみて驚く。
    それは、二年半前に発生して未解決のままのダスティン・ミラー殺人事件で犯人が持ち去ったとされるものではないかと…。

    ゆるゆると進んでいく前半にもそれぞれの夫婦の心理的描写が絶妙である。
    もしかして…と思いながらもラストまで確信できない結末に引き込まれてしまった。
    心穏やかではいられない異質のサスペンスだった。

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    2023年05月02日
  • 過ちの雨が止む

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    自分の父親について知りたい!そんな生半可なストーリーではなくジョーを、取り巻く肉親や、恋人らを、巻き込み正義感だけで日夜葛藤する彼を応援しつつ読み進めました。後半に連れて展開していくストーリーは、読み応えあり!

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    2023年05月01日
  • だからダスティンは死んだ

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    ぞわぞわしながら読んだ。邦題より「Before She Knew Him」の原題がしっくり来るし内容そのまんま(苦笑)ハラハラするような男女の心の探り合いも含めてこの作者の作品はハズれない。

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    2023年04月17日
  • だからダスティンは死んだ

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    ヘンは隣家マシューの所に行くと殺された青年ダスティンのトロフィーがあった。マシューは殺人犯なのか?ヘンとマシューが交互に描かれる。殺人者と目撃者とその妻、夫を絡める複雑でシンプルな物語

    面白かった。登場人物が少ないのに、手に汗握る上質な心理サスペンスだった。いや、サイコサスペンスなのかも。

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    2023年04月08日
  • アリスが語らないことは

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    大学卒業を控えたハリーに父が亡くなった知らせが入る。
    散歩中に足を滑らせて転落した為だと聞かされたが、後日訪れた刑事から事件の可能性があると知らされる。
    父の後妻である若く美しいアリスは、何も語らない。
    大学に入ってからアリスと父の関係も詳しくわからなかった。
    その後、父と関わりのある女性も殺されて…。
    アリスの過去と現在が交互に物語は進んでいく。

    アリスの周りで起きた過去の死とそれを引き摺るかのように現れてくる義父の執念は怖い。

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    2023年04月07日
  • アリスが語らないことは

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    ネタバレ

    ピーター・スワンソンの3作目(東京創元文庫では3作目)。
    ミランダ、ケイトときてアリス。邦題はなんとなく統一感がある。

    正直、ケイトより面白いが、ミランダほどではない印象。犯人の衝撃感はそこまでなかったか。
    ただ、結末が気になるストーリー構成は見事。

    そしていつもどおり、今回も特殊な性癖の方々が多数。普通、あの子が好きだからその親と結婚しよう、とはならないでしょw
    その辺りのゾワっと感も魅力ではあるけど。。。

    絶妙に後味が悪く、絶妙に因果応報感があるラストが非常に良い。次はダスティンだ!

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    2023年03月25日
  • アリスが語らないことは

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    「だからダスティンは死んだ」を読んだ時にも感じた読んでる間にずっとある不気味さがクセになる。自分にとってはアブノーマルに思えることも何故かわかるような気がするのもこの作品の面白さ。お金をもらっても65歳になりたくないでしょう?というアリスの言葉がすごく心に刺さった。

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    2023年03月13日
  • だからダスティンは死んだ

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    面白く読めた。だけど、ちょっと帯が煽り過ぎなような気がする…。けど読後感は悪くなかっだ。

    驚きがある中でもしっかりした背景とエピソードで、それだけじゃない読後感を残してくれるピーター・スワンソン。好き。
    ミステリー好き、本好きなのがところどころから伝わってくる。

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    2023年03月06日
  • 償いの雪が降る

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    ネタバレ

    ジョーの大学の課題は身近な誰かの伝記を書く事だが、彼には適当な身内がいないため介護施設で末期がん患者のカールを紹介される。
    カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となり、今は死の直前なので仮出所が許され施設で過ごしている。
    カールはインタビューを了解し過去を語りだす。

    以下 ネタバレです。
    設定から見てカールは冤罪で、ジョーがその冤罪を晴らすストーリーなのは最初っから分かります。

    真犯人も特に意外性はなく、かなり早い段階で推測できます。
    カールの語りの中に真犯人や冤罪の証拠が有るのかと思いましたが、そこもチョット違う。
    また幾つか引っかかる部分の内の一つで、カールが30年前に裁判を急がせた背景がスッキリしませんでした。
    と、面白くなかったかのような感想を書きましたが、全般的には登場人物が皆個性的でストーリー展開も早く大変楽しめました。

    原題 “The life we bury” の直訳ではなく、邦題の「償いの雪が降る」は雰囲気が良く出ていると思います。

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    2023年02月27日
  • アリスが語らないことは

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    「そしてミランダ…」と同じくらい面白かった
    次へ次へ読み進めたくなって2日で読み終わった
    「ケイト…」のような尻すぼみ感もない

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    2023年02月03日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ミステリーよりもサイコホラー色が強い!

    登場人物それぞれの視点から事件を見ていく展開です
    本の半ばから、あれ?この人怪しい……??
    と、何となく感じますが、この本は犯人の異常さなどのホラー?要素を楽しむ形になってます

    犯人視点から書かれてる描写は本当に怖い……
    ゾクゾクとする感覚を味わえます
    おもしろかった!

    役者さんも読みやすく書いてくれているのも良い

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    2023年01月20日
  • いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集

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     1966年、1970年、1971年に出版された原著からセレクトして訳出されたデュ・モーリアの短編集。
     やはりこの作者の文体は濃く、なかなか巧みに書かれており、それを辿ってゆく読書体験は一種の「充足」である。このような「充足」を感じさせる文章といえば、久生十蘭を思い出す。それは単純なパロールの流れというよりも、よく寝られたコンポジションだ。
     そんな完成度の高いデュ・モーリア文学だが、本書のうち、巻頭の「いま見てはいけない」はオチが弱くて、そこに至るまでは秀逸なだけに惜しいような作品だった。
     最後の「第六の力」はSF小説。こんなものも書いたのかと驚いた。1編のSF短編として、ちゃんと水準に達していると思う。

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    2022年11月18日
  • そしてミランダを殺す

    ネタバレ

    面白かった

    既出のスワンソン氏邦訳本のなかでは一番楽しめた。

    俗な視点から
    氏の作品の特徴として感じることは、

    1)死人がやたらに多いこと。

    2)主人公・サブ主人公の女性が皆、美人でスレンダーもしくはスタイル抜群であること。
    (金髪率多し。昭和感のあるステレオタイプの美女。笑)

    3)いかなる理由があれ、殺人を犯した者を許さないこと。
    (デビュー作「時計仕掛けの恋人」を除く)

    今後の作品の翻訳が待たれる。



    #ダーク

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    2022年11月16日
  • ケイトが恐れるすべて

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    ネタバレ

    ピーター・スワンソン二作目。

    誰が本当のことを言っているか、本当に起こっていることは何か、語られていることは真実か。
    相変わらずこの作者の登場人物はみんな怪しい笑

    ぐいぐい引き寄せられる感じは前作「ミランダ…」の方が上か。後半の展開は面白かったが、序盤が退屈すぎて…少し残念。

    犯人のヤバさは前作を軽く超える。
    一緒に暮らすスリルが好きなサイコキラーとか、ド変態すぎてどうしたらいいのかわからない笑
    前作も今作も、呼吸するように人を殺める人物が多すぎる…外国こえー。

    最後は一見ハッピーエンドか?と思ったけど、よくよく考えると窓の向かいから生活を監視していたやつですよ、その人。

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    2022年11月02日
  • たとえ天が墜ちようとも

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    ネタバレ

    最後がちょっと走りすぎた印象。もっといい終わりかたはなかったのかなー
    ライラやジョー、ニキとマックス、ジェニとアレクサンダー、娘のエマどれでもいいので
    最後に出してほしかった
    ただ、序盤から終盤まで目が離せず、二転三転していく物語は圧巻だったし、同じものを二つの視点から見る物語は両者に理解が出来て読んでいて楽しかった

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    2022年10月29日