務台夏子のレビュー一覧
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ネタバレジョーの大学の課題は身近な誰かの伝記を書く事だが、彼には適当な身内がいないため介護施設で末期がん患者のカールを紹介される。
カールは30年前に少女暴行殺人で有罪となり、今は死の直前なので仮出所が許され施設で過ごしている。
カールはインタビューを了解し過去を語りだす。
以下 ネタバレです。
設定から見てカールは冤罪で、ジョーがその冤罪を晴らすストーリーなのは最初っから分かります。
真犯人も特に意外性はなく、かなり早い段階で推測できます。
カールの語りの中に真犯人や冤罪の証拠が有るのかと思いましたが、そこもチョット違う。
また幾つか引っかかる部分の内の一つで、カールが30年前に裁判を急がせた背 -
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ネタバレ面白かったが、ミステリーってよりもサスペンス。あらすじにもそう書かれていたが。
ハウダニットよりもホワイダニットが強い。
真相がわかったあたりで、これは『白夜行』や『ロリータ』だなと感じた。そしてアリス自身は『春にして君を離れ』だなと。
自分が信じたいものを信じて人を操ろうとするキャラクター。それでもジェイコブとの最期はせつなさがあって良かった。
ジェイコブの身勝手な献身は面白い。初体験とその後の経験と両親からの愛情を感じられないという境遇から形成されたところが面白かった。
献身さ具合は映画の「モールス」や「マジカル・ガール」を思い出す。
アリスの悪女っぷりは作者が男だという点や、ハリー -
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1966年、1970年、1971年に出版された原著からセレクトして訳出されたデュ・モーリアの短編集。
やはりこの作者の文体は濃く、なかなか巧みに書かれており、それを辿ってゆく読書体験は一種の「充足」である。このような「充足」を感じさせる文章といえば、久生十蘭を思い出す。それは単純なパロールの流れというよりも、よく寝られたコンポジションだ。
そんな完成度の高いデュ・モーリア文学だが、本書のうち、巻頭の「いま見てはいけない」はオチが弱くて、そこに至るまでは秀逸なだけに惜しいような作品だった。
最後の「第六の力」はSF小説。こんなものも書いたのかと驚いた。1編のSF短編として、ちゃんと水準に -
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ネタバレピーター・スワンソン二作目。
誰が本当のことを言っているか、本当に起こっていることは何か、語られていることは真実か。
相変わらずこの作者の登場人物はみんな怪しい笑
ぐいぐい引き寄せられる感じは前作「ミランダ…」の方が上か。後半の展開は面白かったが、序盤が退屈すぎて…少し残念。
犯人のヤバさは前作を軽く超える。
一緒に暮らすスリルが好きなサイコキラーとか、ド変態すぎてどうしたらいいのかわからない笑
前作も今作も、呼吸するように人を殺める人物が多すぎる…外国こえー。
最後は一見ハッピーエンドか?と思ったけど、よくよく考えると窓の向かいから生活を監視していたやつですよ、その人。 -
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アレン・エスケンスの邦訳2作目。
「償いの雪が降る」では普通の大学生ジョーが事件に巻き込まれて行きましたが、それを助けてくれた刑事と弁護士が主役です。
高級住宅街で事件が起きた。
刑事マックス・ルパートは、被害者の夫プルイットを逮捕する。
夫のほうは、ボーディ・サンデンに弁護を依頼。教授で弁護士でもあるボーディは、冤罪を巡ってジョーの力になってくれた人物であり、マックスの親友でもあるのだ。
親友同士の対決…
どちらも正義感が強く、ごまかしもしないが、譲りもしない。
マックスは妻ジェニの交通事故死が解明されていないことをいまだに引きずっています。
ボーディにも苦しみがある。
「たとえ天が墜ち -
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『償いの雪が降る』に出てきた刑事と教授(弁護士)が主人公。
読んでいなくてもまったく支障はないけど、彼らがどちらも信頼のおける人物で、いい友人同士ということがわかっているとより一層、その二人が対立しなければならない状況のつらさが浮き彫りになる。
女性が殺害され、その夫が疑われる。なんとか犯行を証明しようとする担当刑事と、依頼人の無罪を証明しようとする弁護士、その両側からの視点で描かれる。
どちらも正義のために力を尽くしているのがわかるだけに、片方に有利な事実が判明すればもう片方には不利ということになり、読んでいるこちらはとても複雑だ。ただ、どちらかというと弁護側に肩入れしたくなるかもしれない -
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気が付いたら怒涛の務台夏子さんヘビーローテーションだったw
そして次はダフネ・デュ・モーリアの『鳥』なんて読んでみようかなと思ったりしてこれじゃあまるで「僕って結構海外ミステリを訳者さんで選んでるみたいなところあるじゃない?(知るか)だって重要じゃない?誰が訳してるかで物語の雰囲気って変わってくるし」みたいな鼻につくタイプの海外ミステリファンみたいだ
もしフォローして下さってる人の中に海外ミステリを訳者さんで選んでる方がいらした場合はここまでのことは全て忘れて下さい(フォロー外さないで!)
でも訳者さんが重要だというのは激しく同意したい
鼻にはつくが同意したい
同じ作家さんでも訳者さん -
Posted by ブクログ
アメリカの作家アレン・エスケンスの長篇ミステリ小説『償いの雪が降る(原題:The Life We Bury)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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余命わずかな殺人者に、僕は雪を見せたかった。
バリー賞ほか3冠! 心揺さぶるミステリ
授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。
カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。
カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。
話を聴いてジョーは事件に