務台夏子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「氷の天使」に始まるマロリーのシリーズ5作目。
ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリーは冷たい緑の目に金髪の美女。浮浪児として育った凄惨な過去のため、社会病質者とまで評価されたこともある特異な性格。
頭の良さはもっぱらハッカーとして生かされ、養父のマコーヴィッツ警部亡き後は、身近な人々には心配されています。
クールな態度に情熱を秘めたマロリーがカッコ良く、切れの良いきらきらした文章も相変わらずです。
マジックの大きな催しで、著名なマジシャンがニューヨークに集合!
幻のイリュージョンを復活させようとしたマジシャンが公衆の面前でクロスボウに貫かれて死亡。マジックの失敗だったのか?殺人と睨んだマロリーの孤軍奮闘が始まります。
周りの人間との衝突は何かと絶えないのですが…
マロリーの非公式の相棒チャールズは人の良い大男。チャールズの叔父のマックスが伝説的なマジシャンだったので、第一作からマジックの話は絡んでいましたが、今回は全体的にちりばめられていて、舞台効果のような大人っぽいムードを盛り上げています。
-
Posted by ブクログ
結局この世はカネと快楽なんだなぁ
「人生ってのは、ひどいもんだよな、キャシー?」
ニューヨーク市警キャシー・マロリーは、最低の生活から救い出してくれた養父マーゴヴィッツ刑事が死に、その事件の謎を単独で探る。
鍵となるのはグラマシー・パークに住む裕福な老婦人たちと怪しげな霊媒師
クールビューティーの代表マロリー刑事の第一作
前に読んだ『ルート66』に比べてややマッタリとしたペースで、ラスト50ページまではグズグズした。
主人公マロリーもまだどことなく人間的で幼く、これはこれで魅力的なのかも……。
「磨かれぬままの高貴、人目をあざむく義侠の勇者、汝の名はマロリー」
ここから始まる。 -
Posted by ブクログ
外国の翻訳の関係でなかなか難しいです。
また、キャラクターあるあるで誰が誰かと登場人物を見直していく作業が大変。
作品としては、主人公が脱出をはかる展開が良い。
個人的にはルージュに頑張って欲しかった。
驚愕と、それを凌ぐ感動!
『このミス』第1位作家の、衝撃の物語
クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した。州副知事の娘と、その親友でホラーマニアの問題児だ。誘拐か? 刑事ルージュにとって、これは悪夢の再開だった。十五年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女――双子の妹。だが、あのときの犯人はいまも刑務所の中だ。まさか……。そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れて言う。「わたしはあなたの過去を知っている」。一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、力を合わせて脱出のチャンスをうかがっていた……。一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻をきわめたプロットに唸る。では、新鋭が放つ超絶の問題作をどうぞ!
解説=萩原香
※紙書籍版とはカバー画像が異なります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレポストに入ったリストを受け取る。9人の名前。
それぞれの名前の人に送られる。
自分以外は知らない人。
それぞれの人の視点。
1人目の被害者。フランク・ホプキンズ。顔は濡れた砂のなかに没している。リストの人。
リストの生存者数がところどころ挟まれるのがいい。
キャロライン、イーサンからメールくる。リストを見て、自分を探したらしい。知らない人だった。
マシュー・ボウモント、銃殺される。リストの人。
アリスン、ジョナサン(リストに名前)の愛人。金をもらって、セックスしまくる。
アーサー・クルーズ、空のスーツケースから一酸化炭素が出てきて死亡。
殺し屋。
ジェシカ、罠にかかり、銃殺される。
ジェイ、棍棒で殴られ死亡。
イーサンとキャロライン、音楽関係のことで意気投合し、会うことに。
ジャック・ラドボー、フランク・ホプキンズと面識はないが12のとき、ホテルに泊まって、そこで会っていたかも。フランクはホテルのオーナー。
イーサン、キャロラインと飲む。
二人、死亡、
かつての事件、フェイの死亡による復讐?
ジャック・グラントがジャック・ラドボーと名乗ってい?彼の妹?
ジャック、エリックとマーガレットを撃ち殺す(ジャックの隣人夫婦)。
ジャック、フェイのことを考えながら、錠剤を飲んで死ぬ?
リスト、生存者0人?
手紙。
海賊結社。フェイ、見習い。ピーターパン。儀式。干渉時にフェイを縛って突堤の底の秘密の洞穴に入れる。
妹、遺体で見つかった。あの8人の子供がやった。
60年前のこと。
息子や孫などを殺す。
生存者のリスト1人に戻る。
病院で目覚める。
FBI。
銃で撃たれたが一命を取り戻す。
ジェシカ。
そして誰もいなくなったとabc殺人事件は作中でも出ててきて、それらを混ぜたような作品ではあるが、これで終わりなの?と思ってしまった。自分がちゃんと理解できているかはあやしい。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ①登場人物の誰にも共感できない。主だった人物が大金持ちだったり、かなりの美女だったり、人殺しを何とも思わなかったりする。別世界の人々に見えて、親しみを持つことができなかった。だから第一部で妻に浮気されたとか子供の頃に性被害に遭ったとか、気持ちが入り込めず退屈だった。(加害者を殺して井戸に隠すくだりは刺激的だったけど)一方で、作者の他作品を読んである程度の信頼感を持っていたので、そのうちおもしろくなるだろうと我慢して読むことができた。
②2部以降、登場人物たちに抱く相容れなさ、いけ好かない思いがそのまま展開に反映されていく。好きになれない人たちは殺されるし、まともに見えてちょっとヤバいなと思えた人は痛い目を見るし、価値観が常人離れしつつも一応筋の通った行動を取っていたリリーも「さすがにやり過ぎでは」「今までのルールから外れたことをし始めた」と思った最終盤で相応の結末を迎える。人殺しをした人間が何の報いも受けず逃げ延び幸せになることはなく、作者は意図的に不愉快な人物像を描いており、きれいにオチをつけたように思えた。
③ブラッド殺しまでは、リリーは逃げ延びるのでは?と思っていた。なんならダークヒーローでも見ている感覚で応援もしてしまった。保身のために警官を刺し罰を受けずに釈放されそうな流れになって「あ、これはリリーもただでは済まないな」と気づいた。精神が不安定になっている父親が井戸に身を投げて井戸の秘密が暴かれるとか?と予想したけど、実際の理由は予想外だった。幸せになれそうな雰囲気のあったリリーの両親の今後を考えると、それは少し不憫に思えた。リリーの秘密がどうなるか容易に想像できるようにしつつ、手紙で締めくくるラストがオシャレだと思った。
-
Posted by ブクログ
ネタバレノンフィクションを何冊か読んでいるうちに、小説を読みたくなる時がたまにある。
ノンフィクションは、基本的に自分の教養やスキルを高めるために読むことが多い。
未来のために今読む感じ。
この小説は、今楽しみたいから(あるいは読み終えた時の「そういうことだったのか!」という快感)のために読みたいな、と手に取った。
9人のもとに、9つの名前が入ったリストが届く。
誰も、どの名前にも見覚えがない。そんな手紙が届く理由もわからない。
そのうちの1人が殺される。
名前のリストが警察の目に留まり、警察はその名前の人物をしらみつぶしに探し、見つけ、危険を知らせ、警備についたりする。
それでも、一人一人殺されていく。
彼らはなぜ名指しされたのか、なぜ殺されるのか。
9人の被害者それぞれに家族や同僚がいるわけで、カタカナ苦手…な自分には読むのが大変だった。
殺人は、興奮も凄惨もなく、淡々と、無駄なく果たされていく。
こちらも、「あー、死んだ」くらいしか感じられなかった。
犯人の娘や妹の亡くなり方は、痛ましく描かれていて、そこで「心動かし成分」は摂取したが、殺人のあっさり具合とのアンバランスがなんとも。
「くうー、騙されたー!」というほど、気持ちが入らなかったのが正直なところ。
でも、作中でアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」が言及され、対比しながら読めたのは面白かった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めて数ページで背筋がゾワゾワし落ち着かない気持ちになった。中心人物であるリリーは幼少期より絶えず親から、男性から性的な意識を匂わせられ、突きつけられ、晒されて生きている。それらから逃れようととった行為はむしろ清々しく「よくやった!」とさえ思えたが、彼女は見境をなくしてしまった。
途中までは傑作か!と思いつつ読んだが、序盤から気になっていた「他者の土地」がオチに使われていて、これだけ冷静でかしこい彼女がその点について懸念していなかったことのほうが不自然。
第三部で語り部として出てくる刑事の詩も気持ち悪すぎてこいつもなんだかなぁという感じ。
結論、リリーの親が諸悪の根源。
読み始めると止まらなくなる力があったが、ラストが残念だった。