務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのミス経由で手に取った
古典ミステリをなぞった8つの短編集かと思いきや長編だったのだが、読み始めてすぐにアクロイドが察せられた
作品タイトルと共にネタバレ注意とは書かれているが、やはり未読の方は有名どころは先に読んだ方が良いと思う
特にクリスティの2作品はこの本を読むより貴重な読書体験が得られる、はず
5/8を読んでいる自分は、残り50%のフーダニットは楽しめたが、やや強引なストーリー展開のために8つのネタバレは釣り合わないので星3
著者のミステリ愛はよーく分かるが、オマージュというには敬意が感じられないかなあ
交換殺人を計画しておいて猫を持ち帰るかねw
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初から犯人がわかっている、いわゆる「古畑任三郎」方式の倒叙ミステリー。このジャンルはいつか触れたいと思っていたのですが、たまたま手に取った本書がその方式でした。
タイトルからミランダが殺されることはわかっているものの、第一部の終わり、そして第二部の始まりは衝撃でしたね〜。ただ、予想するストーリーとは尽く異なる方向に進み、最後の最後まで安心できませんでした。最後もね……あれはジ・エンドといっていいでしょう。
犯人がわかっているのに何を楽しむのか最初はわからなかったのですが、なるほど犯人の思考回路はこうなっているのか!と新鮮な感覚でした。
それでも、読み進める中でやはり待ち望まれたのは警察( -
Posted by ブクログ
ロンドンに住むケイトは、又従兄のアメリカのボストンに住むコービンと、半年間、それぞれのアパートを交換し暮らすことになる
しかし、ケイトがコービンのアパートに到着した翌日、隣室の女性の死体が発見される…
ケイトは彼女の死にコービンが関係しているのではないかと疑い始めるが…
複数視点で物語は進み、その度に新しい事実が判明するが、見え方も違っていく…
しかし何よりも、登場人物が誰とて信用できず、読者は常に不安を感じる…
しかしそれがこの作品の面白さ!
そしてちょいちょい登場する猫のサンダースがいい仕事をしている…(笑)
でも謎解きとしては消化不良な感じかな…
なので帯にある『真相が明かされた瞬間 -
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Posted by ブクログ
海外の翻訳作品に登場する人の名前が最近覚えにくく、面白さが半減してしまうこともありました。しかし、この作品は登場人物が少ないのがありがたかったです。
過去と現在が入り交じった2部構成で描かれていますが、登場人物の現在を知るためには、過去が重要であり、展開をより面白くしていました。
原題は「All the Beautiful Lies」直訳すると「すべての美しい噓」ということになり、これはアリスの本質を指しているようです。日本語訳はその本質を題名で推測させないためだったように感じました。
最近は日本のミステリー、サスペンスも上質になり、海外に引けを取らない作品が数多くあります。それでもその -
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Posted by ブクログ
★3の下。
空港で知り合った男女の殺人計画。その行く末と真実は。
タイトルが印象的。
原題はThe Kind Worth Killing
英語知らんから意味わからん。
「そして」でも
「ついに」でも
「やっと」でも
「とうとう」でも可。
「それから」なら不可。
目的はあくまでもミランダであり、しかし時間の経過はあるもののそれほどの執念もない。
結局「そして」でいいのか(笑)
キャラクターはわりと好き。
長く感じるけど終盤は良い。
ラストも。
少し古い感はあるが皮肉っぽい切れ味があって好感が持てる。
昔のオーソン・ウェルズ劇場なんかを思い出したな。
いや、懐かしい~。オープニングが怖 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
大学生のジョーは課題で身近な年長者の伝記を書くことになった。
祖父母、父親はおらず母親はアル中という家庭環境のため題材探しのために訪れた先の介護施設で14歳の少女の強姦殺人の罪で服役していたカールを紹介される。
カールは膵癌のため余命宣告を受けていた。
カールにインタビューをする中でカールが無実ではないかと疑いを抱いたジョーは独自に調査を開始する。
・感想
定番、王道な展開だった。
王道は嫌いじゃないけどもうちょっと何かが足りない。
面白くない訳ではないんだけど…キャラクターの味付けも事件も全部ありふれてる感じがした。
ミステリーというよりサスペンスかも。
サスペンスにしても起こ -