務台夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2026年25冊目】
母親を亡くしたメアリーは叔母のペイシェンス・マーリンの元に身を寄せるべく、ジャマイカ館を訪れた。だが、かつてのような明るさは鳴りをひそめ、叔母は見る影もなくやつれていた。叔父であるジョスの態度に反抗心を持ち、いつか叔母と共に館を出ることを決意するメアリーであったが、ある日館の秘密を知ってしまい――。
長かった。長かったです。その割にあんまり登場人物に感情移入ができなかったのが残念でした。ヒッチコック映画の原作になったということもあり、どんな不可解さがあるのかな〜と思ってましたが、とっても人間でした。ホラーやファンタジー要素は皆無です。ちょっとだけラブロマンスがありますが、「いや、チョロくないか…?」と心配になる感じでした。恋は盲目。
海外の小説っぽいテンポではありましたが、読みにくくはなかったです。ちょっと冗長な感じがしましたし、やっぱりな!と思う面もありました。終わりはまあ、良かったんじゃないでしょうか。これ、映画にするにしてもテンポが難しいんじゃなかったろうかと思わせられる感じでした。特に見ようかなとは思わない感じです。 -
Posted by ブクログ
何の関係性もない9人に、自分を含む9名の名前の入ったリストが送られてくる。
受け取った者たちが首を傾げていたところ、リストに名前があった1人が殺される。
続いてまた1人被害者が出るが、警察の必死の捜査にも関わらず、なぜ殺されるのか、リストにはどんな意味があるのかが皆目分からない。
捜査が行き詰まる中、警察による保護の目がありながら、被害者はどんどん増えていく・・・。
犯人とその動機がわかるまでのサスペンスで一気に読ませるが、謎自体は少々呆気なく、個人的には犯人の動機にも納得感が弱く、物足りなさが残った。
作品中アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」のネタに触れているが、ミステリーとしてはあっちが数段上。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第二章(60ページ)まで読んで、もうやめようと思った。
日本語訳が酷すぎるし、(そのせいで)話がよくわからず面白くない。
文庫本で600ページ以上ある小説なので、時間の無駄は最小限にとどめたい。
ってことでとりあえず、解説を読んで終わりにしようと決める。
その解説に書いてあったことは、本書の読者評価が高いということと、監禁されたホラー映画好きな女の子が友達と窮地を脱出するために活躍する、という内容。悪くない。
そして、再読開始。
その後日本語訳もだんだんこなれてきて(第二章まで別人が訳してた?)、ホラー映画の騙しテクニックを駆使して少女たちが犯人を煙に巻く展開を心待ちにして読み進める。
昔の少女誘拐事件で一卵性双生児の妹を亡くした少年は、いつしか地元の警察官となっていた。
そして、今回もよく似た誘拐事件が発生、警察官としての主人公の活躍と並行して、監禁された少女たちの戦いを、かなりリアルに描写してゆく。しかしそこに、奇跡は起こらない。あくまでも、現実の厳しい状況と悲しい結果のみ。とはいえ、一人だけ助かる事実がまた辛い。
少女たちの犯人を欺く八面六臂の活躍からの生還というストーリーを期待していたから、その悲しい結末に驚く。本作は現実離れした面白ストーリーよりも、リアリティ重視の人間模様を優先したミステリーとなっている。
2000年度「このミス」海外ミステリー部門第6位。 -
Posted by ブクログ
アメリカ各地の9人に自分の名を含む9つの名前だけが
記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。
だがその後、リストにあったホテル経営者の老人フランク・ホプキンズが溺死。
その翌日、ランニング中のマシュー・ボウモントが射殺される。
FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を進めていた。
自分も死んだ二人と同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか?
といったあらすじ。
まさに『そして誰もいなくなった』の様な展開。
各章の最後で9人のうちの誰かが殺されるという展開で進んでいくので
毎章ごとに、あぁこの人が殺されてしまったのかという驚きがある。
そう、それなりにミステリーの楽しさはあったのだが、
いかんせん、犯人とその動機には納得しづらいものがあった。
ピーター・スワンソン作品と言ったらといった具合に
今回も仕掛けとしてはバッチリな叙述トリックがあったはあったのだが。
うーん、物語という意味では消化不良かもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ有名な『そして誰もいなくなった』を、オマージュというか意識した作品。
どうしてミステリ好きは『そして誰もいなくなった』につい心惹かれてしまうのか…
ある日9人の元に送られてくる9人の名前のみが綴られたリスト。
そしてひとり、またひとりと殺害されるリストの人物。
孤島でもクローズドサークルでもないのに『そして誰もいなくなった』を感じられるストーリーはわくわくした。
『ABC殺人事件』にも触れていると注意書きがあったので、彼らの共通点は?犯人は?と作中のヒントを探したけど結論べつになかった笑
トリックとかも特段なにがあるわけでもなくて、別につまらなくはなかったんだけど、
ミステリー…なのか?という感じの…
ちょっと期待外れな一作だった。 -
Posted by ブクログ
因果応報。読み終えた瞬間、まさにその言葉を思い浮かべた。
大学生のハリーは、父親ビルの事故死を知らされる。
急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。
その後の調査で、父が海辺の遊歩道から転落する前、
何者かのよって父は頭を殴られていたということがわかる。
しかし、アリスは事件について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。
まず、怪しさしかない継母のアリス。
父の死の真相を探るハリーの現在と、10代のアリスの様相を描く過去。
その二つの時間軸が交互に展開されていく構成。
なかなか読み応えはあった。
次の展開がどうなるのかというワクワク感はありつつも、
テーマとしてなのか、またここでもかと思わせる設定が幾つか出てくる。
その辺のモヤモヤ感は最後まで拭いきれなかったかもしれない。
老いと若さ。見た目に現れる非情さ。
大きな年齢の差というものは愛だけで乗り越えられるのか。
はたまたそれを愛と呼ぶのか、フェチズムと呼ぶのか。
苦手な人はとことん苦手であろう内容でもあった。 -
Posted by ブクログ
全く前情報なしに買ってみた本作。
帯に「最低でも3回の驚愕を保証」とあるが、「え!?(大)」が1回、「え?(小)」が1回の計2回でした。
確かに面白いが、「恋愛サスペンス系(解説によれば犯罪小説)」「性的描写が多い」という自分の苦手要素がギッシリだったため、その点が面白さからマイナスされる、という印象。
特にこれまで古典小説ばかりを読みまくっていたこともあり、現代的な性的描写の多さとストレートさには辟易してしまった。
「セ○クス」「体位の描写」「股」「股間」「ペ○ス」「キ○タマ」「立たない」「胸が云々」「○慰」などが、最初から最後まで一定間隔でワードや描写として出てき続ける。
そういう描写書きたくて無理矢理本文に入れてるだろwと思うレベルで出てくるため、その点が残念。
個人的には「感情」や「人間関係」よりも「物」や「事実」を重視したきっちりサッパリした作品の方が好きなので、ピーター・スワンソン氏の作品が全て本作のような傾向なら次作以降は読まないかもなあ、と思ってしまった。
逆に、本作のような性的描写オンパレードな作品でなければ次作以降も読んでみたい。
というのも、話としては普通に面白かったので。