【感想・ネタバレ】ウィンター家の少女のレビュー

あらすじ

ウィンター邸で男が殺された。男は保釈中の殺人犯で、裁縫用の鋏で胸を刺されていた。屋敷にいたのは70歳の老婦人と、小柄な聖書マニアの姪だけ。どちらかが侵入者を正当防衛で殺したのか? だが老婦人ネッダは58年前、この屋敷で9人の人間が殺された“ウィンター邸の大虐殺”以来行方不明になっていた女性だった。ネッダは当時12歳。果たして彼女が事件の犯人だったのか? 今までいったいどこにいたのか? 今回の事件との関わりは? 謎が謎を呼ぶ迷宮のような事件に、完璧な美貌の天才ハッカー、ニューヨーク市警のマロリーが挑む。/解説=若林踏

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Posted by ブクログ

 マロリーシリーズ。

 邸宅で保釈中の殺人犯が殺された。屋敷には70歳の老婦人とその姪がいるだけだった。屋敷は、58年前に9人の人間が殺された場所で、老婦人は事件後行方不明になっていた当家の娘だった。

 過去の事件が!! って思うのだけど、マロリーなので過去には興味ない。
 相変わらずの割り切りっぷりで、姪と知り合いだったバトラーは不機嫌なのである。
 とはいえ、結局は過去が今に追いついてきた、って感じでそれを無視はできないのだけど。つか、無視できないことに、今度はマロリーがいら立つという。

 なんか、みな、ずっと不機嫌だったねww

 にしても、結局は家族のゆがみによってもたらされた悲劇で、ゆがんでいることがわかっていてもただすことができない、ゆがんで倒れていく様を見ていることしかできない、というのは悲しい。
 ま、それが人間として生きていくということであるといえば、そうなんだけどね。

 相変わらずの面白さのマロリーシリーズでした。

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2016年08月16日

Posted by ブクログ

マロリーシリーズ第8かな?
チャールズは相変わらず残念だけど、オルテガおばちゃんが掃除以上に活躍するのがイイ
ネッダは残って欲しいキャラだった。。。

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2018年06月22日

Posted by ブクログ

マロリーのシリーズ、8作目。
とある屋敷内で起きた事件と、58年前にそこで起きた怪事件を捜査するマロリー。

キャシー・マロリーはニューヨーク市警に所属するが、天才ハッカーでかなり自由な立場というか、普通の人の手には負えないユニークなキャラ。
完璧な美貌だが本人は自覚していないという。
兄のような存在の相棒ライカーと、署には内緒でやっている仕事のパートナーのチャールズに心配されつつ、突き進んでいきます。

由緒あるウィンター邸に、保釈中の犯罪者が侵入?
邸内には、70歳の老婦人と小柄な姪しかいなかった。
58年前、9人もの犠牲が出た大事件は未解決のまま。
老婦人は以来行方不明だったネッダで、事件のときは12歳の少女だった‥
今度の事件とどんな繋がりがあるのか、ないのか。
誰も解決出来なかった事件に取り組んだマロリーが、ついには一刀両断するのか?
構築力のあるストーリーと、スタイリッシュな描写で~強引に読ませます(笑)

チャールズは、姪の方のビッティと顔見知り。
子供の頃に天才だった者同士なのだ。
マロリーを崇拝するチャールズは一歩踏み出したらしいが、感情を持たないとまで言われるマロリーに対して、これが危険水域だったかも?という。
幼いころの悲惨な経験から、ほとんど表情を変えないマロリー。
けれども、ぜんぜん感情がないってわけではもちろんないので、さてどうなるでしょうね?
実は優しいと言うほど甘くはないけど、彼女なりの潔さとちょいツンデレがあるんですよ(笑)

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2018年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大邸宅で起こった大量殺人、そして行方不明になってしまった少女。
残された幼い兄妹。
長い年月の後に戻ってきた老女。
そこにからんでくるアイスピックでの連続殺人。

舞台設定も良いし、
登場人物がみんな怪しく見えるところや、
家から連れ出された少女と残された兄妹のそれぞれの誤解の過酷さも心を打つ。

マロリーを見守るポーカーメンバーも良いんだけど、
どうしてもマロリーの冷徹なキャラクターが受け入れられないのか、
面白く感じられない。

それにしても気になるのは、マロリーとチャールズの今後。
正確に言えば、チャールズの今後だ。
彼は変わってしまったのだろうか。

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2017年03月16日

Posted by ブクログ

「氷の天使」マロリーは、「ミレニアム」のリスベットと並んで好きなヒロイン。オコンネルのクセのある作風も好み、ではあるんだけど…。うーん、これはどうかなあ。

ちょっと思わせぶりが過ぎるというか、展開がもどかしくてイライラしてしまった。終盤の迫力はさすがだとは思うが、どうもスッキリしないものが残る。マロリーの「神通力」の描き方もちとオーバーでは?

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2016年04月25日

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