橋爪大三郎のレビュー一覧

  • おどろきのウクライナ

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    ウクライナを直接論じてるわけではないのでタイトルはどうかなあと思います。中国を反社とする考えは面白かった。

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    2024年11月29日
  • 面白くて眠れなくなる江戸思想

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    朱子学、国学の思想家の生い立ちの紹介。儒学を金にならないながらも藤原惺窩、中江藤樹、熊沢蕃山らは武士だったり、在野だったりと追及してきた林羅山のように幕府お抱えになったのはごく一部であり、まさに有志。
    水戸光圀が、大日本史の編纂をおこない国学の元をつくり、契沖、賀茂真淵が、万葉集、古事記、特に、本居宣長が尊王論につながる国学の形をつくった。

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    2024年11月17日
  • 面白くて眠れなくなる江戸思想

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    本書は仏教、儒教、朱子学、古文学など一般以上の知識が無いと「面白い」とは言えないが、徳川光圀がツッパリでヤンキーだったこと、歴史を古代の歴史書(六国史等)を鵜呑みにせず正しく理解し「大日本史」を完成、子孫に残した偉業は素晴らしい。何故歴史に興味を持ち「大日本史」を作成し始めたのか、それは出会いである。明朝の遺臣王朝の血筋を保つ朱舜水とある。明の皇帝復興を目指した中で本物の儒学の理想を体現したことだ。本書に出る他の11人もノイローゼになったり、貧乏で苦労、悪いレッテルを貼られた人々だが、宗教、文学に目覚め著名な出版物を世間に多く出している。著作作品を遺すことへの思想家たちの志は素晴らしく、それが

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    2024年11月11日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    教養とは今まで人間が考えてきたことのすべてである。

    各カテゴリに関しての考え方の大枠を示してくれている。
    加えて、教養の身につけるステップを大まかに示しているので多少なりと学びはあった。

    少し違う観点だと
    巻末にアウトプットを推奨する記載があり、
    これについては勉強系の実用書全てに書かれているので真理なんだと。

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    2024年07月01日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    さまざまな宗教がどのように死を考えてきたか、そのエッセンスを提示し、自分の死を選択する手がかりをくれる。が、私としては、冒頭の本文。『だいたい死は、突然やってくるものなので』とか、『「このわたし」が死ぬことは、超経験的な事実である』とか、死をどのように見続けるかを深掘りしてほしかった。その深掘りが宗教なのかもしれないが、死は私と密接に繋がっていると引き受けること、不安を見続けることが、選択することよりも重要ではないか。どうも、この宗教はこう言っている、みたいな教科書的な進め方は、今の自分とは合わない様だ。

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    2024年06月26日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    教養をテーマに著者の考えが広く記されているが、読書至上主義的な部分などちょっとそのまま受け入れにくい印象でした。

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    2024年06月24日
  • ふしぎなキリスト教

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    ・話してる内容は抽象的で小難しいけど、対談形式だから文章が読みやすくて助かる。
    ・「キリスト教の〇〇って変じゃない?」っていう単純な疑問に回答してくれて、楽しく読み進められた。
    ・ユダヤ教からキリスト教への変遷とか、すっきりまとめてくれてありがたい。
    ・対談形式だから読みやすいけど、その分、どの部分が主観で、どの部分は引用なのかちょっと混乱した。
    ・なるほど!となる回答もあり、なんか腑に落ちないな〜となる回答もあり。そこも含めて、興味を持つきっかけをくれる楽しい本でした。

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    2024年06月19日
  • はじめての言語ゲーム

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    彼の苦悩と生き方に心惹かれた。ただ言語ゲーム論の活用方法はまだ未消化。いつかもう一度手に取る日かあれば良いなと思う。

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    2024年05月31日
  • はじめての構造主義

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    語り口は軽快でとっつきやすかったが、途中、数式を例えに思想を説明してくれるあたりから、分からなくなってしまった。まだまだ勉強しなくては!と思えたので◎

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    2024年04月07日
  • はじめての構造主義

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    アイデアは既存のアイデアの組み合わせでしか生まれないと本で読んだことがある。レヴィ=ストロースのアイデア(発見)も、言語学や数学など他の学問の組み合わせでできている。この本は、彼がどのようにそのアイデアを持つに至ったかをアイデアの元ネタから探れるようになっている。しかし、この本を読めば鮮やかなアイデアが浮かぶ訳ではない。むしろ、アイデアの元となるアイデアを深く理解して、内面化して、試行錯誤をしないと新しいアイデアは生まれないということを改めて認識させられる。

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    2024年03月24日
  • げんきな日本論

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    日本史を社会学から考察している。二人のかけあいが面白い。信長、江戸時代に国民国家の基礎ができたという点が印象に残った。

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    2024年03月12日
  • はじめての聖書

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    初めて読んだ聖書に関する本。入門書としては分かりやすかったが、一周だけでは理解が追いつかない。本書乃至同様の入門書をまた読んでみようと思う。

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    2023年12月19日
  • ふしぎなキリスト教

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    社会学的な観点から見たキリスト教については半分も理解できなかったが、それでも現代の西洋文化においていかにキリスト教の影響が大きいかは十分理解できた。

    もう少し知識をつけてから再読したい。

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    2023年12月14日
  • アメリカの教会~「キリスト教国家」の歴史と本質~

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    アメリカは世俗の政府と、無数の宗派の教会から成っている、いずれかの宗派に属する個人がそれぞれのやり方で神を信じ、契約による憲法の下でナショナリズムを発揮する、そのような構造を明らかにする本。宗派の説明は読み切れないため流し読み、最初と最後の部分だけを読んだ。

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    2023年12月03日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    世界はキリスト教、イスラム教、ヒンズー教、儒教文明で回っており、世界を理解する為には四大文明の人たちのものの見方、考え方を知る事は必須。
    70億分の1億人のマイナーな日本人の考え方では理解はできないと言う事を気づかせてくれた。

    特に一神教の神と日本人の神の概念の違いは同じ神と言う言葉にすべきではないほどの違い。一神教の神に取って人間は僕にすぎない。
    日本人にとっての神は自然の中でいわゆる想像を超えたすごいものを表す言葉。すごい風なら神風、すごい技なら神業など。その意味で神対応とか神ってるとかも正しい用法と。

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    2023年11月23日
  • 権力

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    社会学を、性・言語・権力とする、という目的の基に書かれた本である。最初は聖書、とくにユダヤの民の旧約聖書から説明している。憲法を権力で説明したところでは、理論的に少し危ういところもある。
     今までの権力論とは一風変わった論であるので、こうした論があってもいい、という考えで読むのがいいと思われる。

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    2023年11月20日
  • 教養としての聖書

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    著者が2014年に慶応丸の内シティキャンパスでおこなった6回の講義をもとにしている本です。『旧約聖書』の「創世記」「出エジプト記」「申命記」、『新訳聖書』の「マルコ福音書」「ローマ人への手紙」「ヨハネ黙示録」の六編をとりあげ、それぞれの内容をわかりやすいことばで解説しています。

    著者は独創的な社会学者として知られており、他の著書でも、宗教が現代の国際政治を動かす大きな要因となっていることを論じています。本書においても、そうした観点からの言及がときおり見られ、たとえば『旧約聖書』でモーセがヤハウェに抗議をおこなっているところに注目して、「相手が神でも議論するんですから、相手が人間なら、大統領だ

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    2023年09月28日
  • 日本のカルトと自民党 政教分離を問い直す

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    安倍総理の暗殺事件をきっかけに書かれた本。

    カルトに関する簡単な解説が最初にあって、生長の家→日本会議、統一教会について、その思想と教団の変遷を丁寧に解説した上で、それらが政治、特に自民党に入り込んでいったかを分析している。

    最後は、政教分離の考え方の基本を確認した上で、日本においてそこがほとんど理解されないことを指摘し、それを改めてろ理解した上で、投票しよう、制度を改革しようという話かな?

    生長の家と統一協会については、初めてちゃんとした解説を読んだ気がした。

    最後の政教分離のところでは、アメリカにおける政教分離が説明され、それとの比較において、日本の問題が指摘されるわけだが、この辺

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    2023年09月17日
  • 言語ゲームの練習問題

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    練習問題というか、言語ゲームの入り口を非常に丁寧に説明してくれている
    宇宙人は地球の言語を理解できるのか?という入り方は哲学的思考に慣れていない人にも想像しやすいのではないかと感じた

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    2023年08月02日
  • はじめての構造主義

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    カジュアルな文体で読みやすいが、意図的にやっているにしろ脱線が少し多いように感じた。
    構造主義への理解は深まったと思う。
    特に最後尾に記載されていた通り、思想は批判の積み上げなのだから、それ以前の思想も把握していないと完全に理解できないのに、日本においては、海外の最新の思想を「流行」として断片的に取り入れるモダニズムの延長が根付いているために、構造主義やマルクス主義といった思想について深く理解がなされない、というのは強く感じる点だった。

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    2023年07月25日