橋爪大三郎のレビュー一覧

  • おどろきの中国

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    中国社会の構造と毛沢東のカリスマ性の秘密が面白い。
    「三国志演義」の思想から毛沢東のリーダーシップを読み解いていく。
    「三国志演義」では、皇帝は武力の強い者ではない。
    漢の皇祖劉邦は、武の天才項羽を、破るほどの武の達人だが、皇帝になると文民に徹し、文民皇帝として漢帝国400年の礎を作る。
    それは武の皇帝となった秦の始皇帝の帝国が15年で滅びたことを反面教師としているのだ。
    武で中華を征服したにも関わらず、武の痕跡を消し去って文を表に出すこと。
    それこそが「三国志演義」思想の指し示す皇帝の奥義なのだ。

    毛沢東が大躍進政策で失敗し、4000万人の餓死者を出した時、人民解放軍のトップで軍のエリート

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    2024年04月20日
  • はじめての構造主義

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    驚きの構造主義入門書。
    何度も読み返したが、その度に感動を新たにする、名著。
    「構造主義は終わった」とマスコミやアカデミズムが合唱するのに対して、そんなことは笑止千万、と一喝。長嶋茂雄よろしく「構造主義は永遠です!」と高らかに宣言してみせる。

    構造主義は、思想ではない。
    では、何か?
    構造主義は、方法論なのだ。
    だから、古びることはない。
    あるのは、構造主義以前と構造主義以後という方法論的時代区分だけだ。
    比較するとすれば、「ニュートン以前とニュートン以後」、アインシュタイン以前とアインシュタイン以後」と言った科学史の区分だろう。

    橋爪40歳、東工大の教授に就任する直前の作品。
    構造主義の

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    2024年04月20日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    言われてみれば確かにそうだが… 中高生を対象に書いてるようだが、
    大人が読んでも面白いし、大人こそ読んでみてほしい。

    ・物は共有できるとは限らないが、言葉は共有できる
    ・戦争で人を殺しても罪に問われない
    ・宗教はコンピューターのOSみたいなもの
    ・3前年前にインドのみで始まった制度は、よくできた制度なのか?


    いわれてみれば確かにそうだ!
    でも、
    なぜそうなのか?
    そうじゃなきゃならないのか??
    これこそ思い込みではないのか???
    を考えさせられる。

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    2026年03月15日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    知的好奇心で読む面白さがある一方、自分がいかに宗教とかけ離れた生活を送ってきたかと考えさせられた。色々な宗教についていくつか本を読み、少し理解はあると思ってはいるが、あくまで外側からの理解であって、ある宗教の内側に入ったことはないのだから。世界の大多数の人たちから見たら日本人は相当変な集団なのだろう。でもそこには共通の価値観が育まれ、行動様式を形成している、とした山本七平の「勤勉の哲学」を読んでみたいと思った。

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    2024年02月14日
  • 正しい本の読み方

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    ネタバレ

    まとめ
    ●黄色のハイライト | 位置: 932
    ちゃんと読んでとっても参考になったのは、『理科系の作文技術』(木下是雄、中公新書) です。

    ●黄色のハイライト | 位置: 1,460
    本を覚えるのではなく、本のことを覚える。これで十分です。  本のことを覚えるとは、誰が書いた、どんな名前の本で、だいたいどんなことが書いてあったか。よい本だったか、それとも大したことがなかったか、を覚える。  それ以上の詳しいことは、覚えなくてよい。だって、本に書いてあるんだから。知りたいことがあれば、また本を見ればよいのだから。

    ●黄色のハイライト | 位置: 1,556
    手許

    ●小学生は、記憶力がすぐ

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    2024年01月15日
  • 権力

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    権力は、よりよく統治や支配を考えるための仮設構成体である と「序」に定義らしいものが出てきたが、その後に古典理論、さらに旧約聖書が出てきたのには驚いた.経済と貨幣、法の支配、民主主義が続いたが、よく理解できなかった.権力に関連する社会主義、全体主義と西側世界の対決については、歴史的にも複雑な展開があったが、現在も継続中の問題だと思っている.もやっとした感じが残ったが、権力について考えることができたのは良かった.

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    2023年12月18日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    色々な本で読んでいる内容もあると思うが改めてまとめてもらって読みやすいし、整理が出来ていい。日本のビジネスマンが海外の人と話しをする際にこのくらい整理して知っておいた方が良いよという内容。日本は文明ではなく文化。文明は多様性を持った人に対して普遍的なものだが、日本はその多様性がないムラ社会。ムラ社会の弊害があるということ。そんな中で日本の文化をどう説明し理解してもらい営業に活かせるかという知恵を授けてくれている。でも何回か読んでどう相手に伝えるかは研究しないと出来ないな。仏教のヒンドゥーに対するカーストに対するカウンターとしての性格などは腹に落ちた。やはり橋爪さんの本は面白い。

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    2023年12月06日
  • ふしぎなキリスト教

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    キリスト教の成り立ち、ユダヤ教、イスラム教との関係性の大枠を理解するのにうってつけの良書だと思う。聖書という書物の不完全さ、様々な解釈の余地があることが、著者2人のやりとりから感じられ、その理解、解釈しようとする努力こそが、現代の西洋文明の礎になっていることが分かった。宗教なんて、キリスト教なんて、と思っていたが、自分が恩恵を受けている近代文明が、実はキリスト教があったからこそのものだったとは。面白かった。

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    2023年11月30日
  • はじめての構造主義

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     なんで読もうと思ったのか忘れてしまったが、構造主義について知りたかったのは確かだ。
     構造主義とはなにかといえば、変換を通して不変の構造を見つける方法だと言えるだろう。ただし、細かい部分は本書を読んで欲しい。
     参考図書にガードナーがピアジェとレヴィ・ストロースを並べた本が挙がっていた。ピアジェは子どもの発達を研究した心理学者だ。未開社会が文明社会に劣っていないのと同じく、子どもも大人に劣っていない。それを思うに、当時の西洋社会では権威の相対化とでも言える大きな流れがあったのだろう。他にもクライエント中心療法を研究したカウンセラーのロジャーズがいる。
     ここからは私事だが、現在、社会福祉の勉

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    2023年10月28日
  • 中国共産党帝国とウイグル

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    覚えておきたいこと。日本語はウラル・アルタイ語族でトルコと言語が同系統。
    深い影響を知らないところで大陸からうけているそのことを、大陸をもう少し身近に感じて、同胞という感覚を持って問題を考えていただければと思っている〔橋爪)
    日本も韓国もトルコと同じ連なりにあり繋がっていく。〔中田)

    中田さんの、おわりに、のところで
    カリフが納めるダール・アル=イスラーム イスラーム圏にムスリムは住むべきである。という下りが面白くて少し目から鱗である。その文章の最後は、
    ウイグルが移住すべきダール・アル=イスラームはどこにも存在しないのである。となっている。

    モンゴル人もチベット人もウイグル人も全て中華民

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    2023年10月08日
  • 一神教と戦争

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    キリスト教徒とイスラム教の社会や政治のあり方への影響を比較しつつ、「キリスト教がなぜ戦争に強いのか?」とか、それぞれの国での政治の仕組みや、これからの戦争や世界システムについて、議論する本。

    対談を本にしたものなので、スラスラと読めるかと思ったが、かなり濃縮度の高い議論で、二人の著者がそれぞれの考えを述べて、共通点を確認したり、対立したり。この議論についていくのは、わりと時間と体力を要した。

    スリリンな本であるが、でも辿り着くところは、まあそうかな〜というところかな。宗教が社会に影響を与えるのもわかるけど、なんでもそれで解釈できるわけでもないだろう〜と思ったりする。

    著者のひとり中田さん

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    2023年09月27日
  • 権力

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    橋爪先生の集大成ともいえる著書。権力について深い考察がされている。知の巨人が権力をどのように定義づけたかや、そもそもそのような概念が登場した宗教的背景はなんだったかなど、縦横無尽に論じている。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームという概念についての説明が分かりやすく、目からウロコだった。
    後半からは社会はどうあるべきかなど、巷間ありがちな予定調和な展開になって正直序盤ほどのダイナミックさは感じなかった。それにより☆を1つ減らした。しかし、この著作が橋爪先生の大きな足跡となることは間違いない。

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    2023年08月21日
  • さんすうの本 ナンバーランドのふしぎな冒険

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    かけ算って?わり算ってなに?分数の約分通分って?
    そういうものとして暗記していたけれど、聞かれて答えられないのは悔しいので勉強のため。
    分かりやすい。

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    2023年08月06日
  • 中国共産党帝国とウイグル

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    知の巨人たちによる対談。中国共産党"帝国"の成り立ちやその性格、そして周辺との関係性がよくわかる。
    どうしても西洋的な価値観で考えてしまう我々日本人にとって新鮮でありつつ、分解すれば理解できる中華の思想。それは東的(共産主義的)なものもあれば、広く東アジア的価値観も通底しており、宗教・イデオロギーの対立で浮き彫りになるものもある。
    終盤で説明されていた近代の日本の動きも、長く東アジア中国文化圏で行われていた征服王朝の概念で整理すると納得がいった。
    そして後書きが非常に濃厚で、面白かった。

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    2023年08月02日
  • 核戦争、どうする日本? ──「ポスト国連の時代」が始まった

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    現代の戦争は核兵器の存在を大前提にしてその対応を考えるべきだが、何故か日本では所謂核アレルギーが蔓延っているためか、実質的な議論が出来ない状態にあることを、様々な事例から検証している.小生、現役時代、自衛隊の装備品の開発に携わっていたので、自衛隊や米軍の実態を垣間見てきたが、表立って核を取り上げる見解に触れたことはなかった.国連が国際平和の要となるべく作られたものの、今日の安全保障理事会の現状をみると、実質的に機能していない.NATOを拡大した形の西側同盟の創出を提案しているが、日本がその中でイニシアティブを取って活躍できるように、憲法を含めた国内体制の整備を検討する時期に来ていると痛感した.

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    2023年08月01日
  • トウ小平

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    毛沢東とか、習近平とか、鄧小平とか。
    名前は知ってても、どんなことをしたのかって実は知らない。。。

    歴史をトレースするのは大事なことだなあと読みながら感じました。

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    2023年07月13日
  • アメリカの教会~「キリスト教国家」の歴史と本質~

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    アメリカにおけるキリスト教/教会の歴史を知らずしてアメリカは理解できないということを前回の大統領選挙ウォッチで知りました…が、こちらは予備知識が無いと…いや多少あっても読み通すのはかなり骨が折れます。ただ、このようなかなり詳細な解説を日本語で読めるのは貴重ですね。

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    2023年05月10日
  • はじめての構造主義

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    わかりやすいけど、マルクス主義が何かを事前知識として入れとかなきゃいけない。いわゆる歴史(ヨーロッパ史)至上主義的なのに限界を感じて生まれたのが構造主義なのか。自文化を相対化し、異文化を深く理解する方法論。これに尽きるかなと。

    橋爪さんの本ははじめてだったけど、文体に可愛げのある正直さとユーモアのある表現が隠れていて、読んでいてクスッと笑えた。ポスト構造主義と構造主義の繋がりとか、すごく言葉を噛み砕いて説明してくれるからありがたい。

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    2023年05月06日
  • 4行でわかる世界の文明

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    わかりやすい。根本がわかる。日本もついでにわかる。意見が言えないのは、根本的にそうカスタマイズされているから仕方ないのである。

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    2023年05月03日
  • はじめての構造主義

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    初めて構造主義を知るにはとてもちょうどよかった。構造主義にも、構造主義以前の思想にも、構造主義よりあとの現代思想にも、自分なりの思想を作ることにも、興味を持てるようなつくりになっていた。

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    2023年04月15日