橋爪大三郎のレビュー一覧
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キリスト教を通じて西洋社会の成り立ちを理解することが、現代を知る上で重要になる、という前提のもと、
•多神教と一神教の神様の違い
•イエスとは何者なのか
•科学技術や哲学との関連
•権力とキリスト教の距離について
などなど、様々な切り口からキリスト教について議論が進められていく。
対話形式なので読み易く、智の巨人たちのあそびみたいな空気を感じられて面白かったです。
同じ一神教でも、聖書を読み解く視点や見解に多様性があるキリスト教と、ムハンマドがほぼ直接神の言葉を受け取ることから聖典に多様性や多義性は入りようがないイスラム教という違いがある。
ただ、キリスト教社会が寛容かと言われればそう -
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ネタバレ橋爪さんはアカデミックながら柔軟に思考を展開できる人。佐藤さんは時々ぎょっとすることを言うので、話は割り引くようにしているが、タブーのない思考実験をする人だと思う。そんな二人の対談集。橋爪さんがテーマをまとめ、佐藤さんが捕捉していく感じで、経済・科学技術・軍事・文明という4つの切り口から大きく変わろうとしている時代の局面をとらえている。
経済ではアメリカ一強時代が終わり、中国が激しく追い上げている。脱炭素・量子コンピュータ・核融合といったテクノロジーの世界では激しいつばぜり合いや合従連衡が起こっているが、それはこれらの新技術を押さえることが次世代の覇権を握るのに大きく利するからだ。米中対立は -
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Podcast、Spotifyなどに「COTEN RADIO」という番組があり、この中の「老いと死の歴史」の参考文献として紹介されたものです。
一神教、インド、中国、仏教、日本などの宗教観を元に、それぞれの死生観がどうなのかが描かれています。死後は、「復活する」、「輪廻する」、「そのまま何もない」、「黄泉の国に行く」など様々ですが、著者は、結局これらを参考に、「自分で決めなさい」と結論づけています。これを読んでも、自分としては、田坂広志氏の「死は存在しない」の考えに同意なのですが、決めることで「新しい自分になる」という著者の見解には少なからず賛同しました。
仏教では「世俗の葬儀などに関 -
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中国社会の構造と毛沢東のカリスマ性の秘密が面白い。
「三国志演義」の思想から毛沢東のリーダーシップを読み解いていく。
「三国志演義」では、皇帝は武力の強い者ではない。
漢の皇祖劉邦は、武の天才項羽を、破るほどの武の達人だが、皇帝になると文民に徹し、文民皇帝として漢帝国400年の礎を作る。
それは武の皇帝となった秦の始皇帝の帝国が15年で滅びたことを反面教師としているのだ。
武で中華を征服したにも関わらず、武の痕跡を消し去って文を表に出すこと。
それこそが「三国志演義」思想の指し示す皇帝の奥義なのだ。
毛沢東が大躍進政策で失敗し、4000万人の餓死者を出した時、人民解放軍のトップで軍のエリート -
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驚きの構造主義入門書。
何度も読み返したが、その度に感動を新たにする、名著。
「構造主義は終わった」とマスコミやアカデミズムが合唱するのに対して、そんなことは笑止千万、と一喝。長嶋茂雄よろしく「構造主義は永遠です!」と高らかに宣言してみせる。
構造主義は、思想ではない。
では、何か?
構造主義は、方法論なのだ。
だから、古びることはない。
あるのは、構造主義以前と構造主義以後という方法論的時代区分だけだ。
比較するとすれば、「ニュートン以前とニュートン以後」、アインシュタイン以前とアインシュタイン以後」と言った科学史の区分だろう。
橋爪40歳、東工大の教授に就任する直前の作品。
構造主義の -
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ネタバレまとめ
●黄色のハイライト | 位置: 932
ちゃんと読んでとっても参考になったのは、『理科系の作文技術』(木下是雄、中公新書) です。
●黄色のハイライト | 位置: 1,460
本を覚えるのではなく、本のことを覚える。これで十分です。 本のことを覚えるとは、誰が書いた、どんな名前の本で、だいたいどんなことが書いてあったか。よい本だったか、それとも大したことがなかったか、を覚える。 それ以上の詳しいことは、覚えなくてよい。だって、本に書いてあるんだから。知りたいことがあれば、また本を見ればよいのだから。
●黄色のハイライト | 位置: 1,556
手許
●小学生は、記憶力がすぐ