橋爪大三郎のレビュー一覧
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めちゃめちゃ面白い。最初から最後までびんびんだった。キリスト教で疑問だったことが悉く語られている。キリスト教や聖書のおおまかな知識をつけてから読んでよかった。
著者2人の見識がすごいなあ。どれだけ深い知識があるのだろう。
でも、橋爪さんという人は学者でありながらクリスチャンであるようだが、教義が政治的な駆け引きに近いものによって決まるとか、イエスは歴史上ただの大工の息子であるとか信仰の立場から外れた発言がある一方、大澤さんという完全に信仰の立場にない人からの素朴な疑問に対する答えが???なこともあって。やっぱり信仰していると客観的になりきれないのか、、、?宗教を信仰する気持ちはさっぱり分からな -
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インタビューデータの質的分析は主観的にならざるを得ない.インフォーマントの語りも事実を語っているわけではなく主観に引きずられている.そのようなデータをどう分析すれば良いかと言う点で構造主義が関係してくる.というわけで,構造主義の超入門書を読んでいるが『はじめての構造主義』がとてもわかりやすい.
この本は数学や物理学と結びつけて「構造」を語っているのだが,客観的に存在する物体を見ている主観的な私(主体)との関係で世の中が見えていることを示していて,私(主体)の視点が異なれば客観的な世の中の見え方も変わること,その中で不変なのが構造であると言っている.ユークリッド幾何学で記述できる我々の世界と, -
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構造主義のこれ以上ない入門書。『寝ながら学べる構造主義』も読んだが断然こちらがオススメ。中高生のうちにこれを読んだ人が羨ましい。
第1部はレヴィ=ストロースの伝記とソシュール一般言語学の系譜。ここは他の本と大差ない内容だが、構造人類学の方法論の記述はかなり詳しい。本書は中高生向けに特別易しく書いてあるらしいが、橋爪大三郎の文章は本当に読みやすい。
そして本書の白眉は第2部、構造主義のルーツ。構造主義の入門書でよくあるのが、ヘーゲル→マルクス→サルトルの近代哲学の流れを概説した上で構造主義の革新性を説くもの。これも興味深いが、そもそも実存主義に至るまでの哲学の流れが非常に難解だし、ゴリゴリの -
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橋爪大三郎氏が、佐藤優の脱線しがちな対話の流れを何度も引き戻す。解説もそれぞれに得意分野があり、佐藤優を上回る知識や見解を披露できる橋爪大三郎は流石だ。分かりやすいし、面白い。技術論も踏まえた世界情勢について。
今の中国は大東亜共栄圏とよく似ている。グローバル経済は主権国家がたくさんあって、しかし経済は各国の法律のもとで活動するのがルール。法律は国ごとに違う。各国の法律を国際フォーマットに合わせなければならない。会計法、訴訟法、特許権とか知的財産権とか。現状これにそぐわない国はイスラム圏と中国。国際秩序のゲームチェンジャーになろうとしている中国を牽制すべく、こぞってウィグル問題で中国を非難し -
Posted by ブクログ
本当にこの本面白かった。
この前読んだシェリーケイガンの「死とはなにか」とどうしても方向性は似るんだけど、宗教の位置付けとかを宗教別に紐解いて行って、偏りは感じるものの…橋爪氏ってキリシタンだったっけ…仏教にバイアスが掛かってる印象を結構受けたかな。
兎に角色々な宗教観や宗教を取っ払った思想など網羅した上での死生観や日本の悪しき風習を濃縮してるような一冊だった。
この本読んで改めて覚り(悟り)の事を思うと、誤解を恐れずに言うと、「結局やってる事ってディープラーニングしてるんかな?なら結局LLMって悟りじゃん。」とかこの本の真意じゃない所で浅い思考してて読み進むのがえらく時間掛かってしまった… -
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アインシュタインだってエジソンだって、学校の成績は下から数えたほうが早かった。 学校の枠からはみ出して、いつも余計なことを考えていた。だから、世界を変えるような 理論や発明を生み出せたのですね。 学校の勉強がよくできるタイプの人は、「答えのある問題」の正解をすばやくみつける ことに慣れすぎているのかもしれない。学校ではほめられる。でもそういう能力は、「答 えのない問題」でいっぱいの実社会では、じつはあまり役に立ちません。上司からふられ た仕事を要領よく終わらせることはできるかもしれない。でも、斬新なアイデアを出すこ とは難しい。 そもそも世の中には、「答えのない問題」のほうが、ずっと多 -
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