あらすじ
キリスト教はウォール街の“強欲”をどう考える? イスラム教は平和のための宗教? ヒンドゥー教のカースト制は本質的に平等? 世界を読み解くには、宗教が最大の補助線になります。ヨーロッパ人もインド人も中国人も、当人たちは意識していなくても、長い歴史をへたキリスト教、ヒンドゥー教、儒教の発想や行動様式に支配されています。宗教を理解すれば、グローバル世界を読み解く最大の鍵が手に入る。新書の名著が文庫で登場!
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主な宗教を相対化
世界的に認知されている主な宗教を相対化して学べる書。各宗教の詳細な内実は、それぞれの研究書を読むことが出来るが、多岐にわたる宗教の成立基盤を比較して展望できる解説書というか、講義の文字起こし的な本です。
この内容が、全てにおいて客観的で正確なのかは、この本を読んだだけでは判断できないけれど、著者が宗教というものを眺めるための視線は、非常にクリアだと思います。
知って、納得する学びがいくつもありました。
Posted by ブクログ
宗教って何なのか、やっとこの本でつかめた気がした!
日本人として普通に育った私は、これまで「一神教」をどこかファンタジーで、心が狭くて、他責的で、胡散臭いように感じていた。でも、そうではなかった。一神教(特にキリスト教)は人間が自立した存在として暮らすための拠り所といえるもので、こちらの方がスタンダードなのだと感じた。うまく言えないけどこの感覚を得られたのは大きな収穫だったと思う。
本書を読んでから、興味を持ったので、宗教関係の本を数冊買った。
Posted by ブクログ
非常に学びの大きい一冊。新書版でありながら主要な世界の宗教の特徴を網羅的にカバー。
クエスチョンに応えるスタイルで展開する為、目次から振り返って内容を確認し易い点から一家に一冊をお勧めできる本。