橋爪大三郎のレビュー一覧
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ネタバレ大学での講義を元に描かれた本であるとのことで、わかりやすく書かれていた。著者も書いてあるように基本的なことを網羅的に描いている一冊であった。各宗教についての一般的な知識を得られ、誤解や偏見をなくすことができる、と思う。
宗教改革の詳しい背景や、インドで始まった仏教が中国で変容した形で伝わり、更に日本で変容していったところが詳細に書かれており、わかりやすかったし面白かった。「空」の概念が噛み砕かれて解説されており理解が深まった。
最後のまとめとして、マックス=ヴェーバーの記述を引用しているところを見ると、改めて宗教の事を考えさせるし、マックス=ヴェーバーがどれだけ偉大な学者なのかも再認 -
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扇情的なタイトル名はシリーズの名前でほかに数学、物理、化学など自然科学の各分野のシリーズがあるが、その社会科学版の初めのようだ。想定されている読者は中高生のようで、柔らかい文体である。難しいことを易しく説明することはとても大変なことである。その点、さすが斯界の第一人者の著作と言える。
本書は「資本主義」「私有財産」「家族」「宗教」「職業」など社会学のキーワードについて、項目別にまとめてある。大雑把な物言いだがそれぞれのワードに対する初心者向けのエッセイ集とも言えるだろう。初学者に読者対象を絞っているため分かりやすい。
術語の意味を説明するためには適切な比喩が大切だろう。本書ではたとえば「 -
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題は国家緊急権そのものなんだけど、立憲主義とはなんだって根本からのわかりやすい議論がありがたい本。
憲法は国民が政府に与えるもので、憲法を守るのは政府。その憲法以前に憲法制定権力があり、それは主権者のもので、政府がダメダメなら革命を起こす革命権がある。自然法の立場からは人間には固有の人権があり、それを守るために憲法があるが、公共の利益のために憲法違反をすることがある。それが国家緊急権。国家緊急権を発動すると憲法は停止でなく無視されることになるが、期限を定めないと民主主義が死ぬ。また、憲法に国家緊急権を定めるとそれが為政者に言い訳を与えて国家緊急権を発動しやすくしてしまうので、憲法に定めるべきで -
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ヴィトゲンシュタイン(この本の表記では「ヴィ」となっていました。一般的には「ウィ」のような気がします)の、伝記と、前期『論理哲学論考』 ・後期『哲学探究』 の哲学の解説が前半で、後半に「言語ゲーム」の応用が載っています。
とても良い、役に立つ、読んで損のない本だと思います。
★★★
「言語ゲーム:規則(ルール)に従った、人びとのふるまい」本書によると、言葉が通じる理由について、ヴィトゲンシュタイン前期では、世界(出来事の集まり)と言語(命題の集まり)は1対1対応しているからと考えていたそうです。
しかし、同じ言葉でも、石工がその助手に向かって「ブロック」と怒鳴れば、助手はブロッ -
購入済み
興味がある人は必読!
個人的には無宗教ですが、マイケルムーア監督の西洋社会への風刺をかいた映画を見てから、
西洋社会が政教分離できていないことに驚きと関心があったので、この本を購入。
そもそも興味がないと読まないジャンルだと思いますが、社会学、心理学的にキリスト教にせまっていて
興味のある人にとっては大変おもしろいとおもうので★5つにしました。
今の西洋に影響を与えた宗教の成り立ちを中心に書いてあり、
(第1部ユダヤ教、第2部キリストについて、第3部まとめ、な感じでした)
なぜキリスト教に人々が特にハマることになったか、など心理的な部分もフォーカスされています。
対談形式な -
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本書は、社会学を専門とし、
東京工業大学教授である著者が、
ドイツの哲学者ウィトゲンシュタインと
彼が提唱した言語ゲーム論について紹介する著作です。
著者は、ウィトゲンシュタインの生涯を振り返り、
その思想や言語ゲーム論の要点をコンパクトに解説。
その上で、後の哲学者への影響や相違点を指摘。
さらに、キリスト教、仏教、宣長などを例にとって、
言語ゲーム論の射程の広さを論じます。
言語ゲーム論に基づく『ゴドーを待ちながら』の分析
トルストイの『要約福音書』の重要性など、
どの記述も興味深いのですが、
個人的には、クリプキとの相違や
H・L・ -
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2ちゃんねるで誰かがすすめているのを見て、半信半疑で買ってみた本。
まだまだ法務のプロとは言えない私ですが、一応は大学で4年間法律を学んだ身です。法律とは何か?という問いに対する答えぐらいは、自分なりに持っていたつもりでした。
しかし、この本のレベルには全然達していませんでした。
特に、法を考えるにあたって前提となる「公共性」についての一節に学びを得ました。
「自分の幸せを犠牲にして「公」のために尽くす、その分だけ自分は不幸せになるけれども、それは仕方がない−そういう関係ではいやですから、誰だって公共性のことなんか関心を持たないし、考えない(後略)」
「自分が幸せになるために、相手を不幸 -
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教養を身につけるためには読書!
本の中にかけられている様々なバイアスを感じ取り、多様な価値観が存在することを知る。
文系理系で分け、自分の得意な分野だけの知識を深めるのではなく、広く興味を持ち手を伸ばす。
経済も政治も医療も、全ては繋がっているのだから。
教養を身につけるには・・・
同時代の大勢の人々に関心を持つこと。
理性と感情を切り離す。ネガティブな感情に自分の冷静な判断力を影響されないようにする。
教養とは、今まで生きてきた人間の考えてきた全てのこと。
それらが、社会に出て、答えのない問題に直面した時、最も役に立つ!
本がどんな切り口(視点から)で書かれているかを知ること!
他