橋爪大三郎のレビュー一覧

  • はじめての構造主義

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    はじめてじゃない人にも。
    ある意味では「はじめて」構造主義からポスト構造主義への流れはそう読めばいいのか、となる。ポストしゃあないのか。なるほど。

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    2025年07月22日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    キリスト教、イスラム、ヒンドゥー教、儒教について俯瞰するのに良い方。リベラルアーツかな。読んでおくと、翻訳物をら読む時に気持ちが分かりやすくなる。

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    2025年07月09日
  • ふしぎなキリスト教

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    これは宗教版の「銃・病原菌・鉄」ではないか!

    なぜ、中世以前まで栄えていたイスラム圏を圧倒してキリスト教圏が近代文化の覇権を握ることになったのか。
    いかに、私たち近代文化の思考の根底にキリスト教的な考えがあるか、がよくわかる。

    キリスト教は厳格な宗教法を持たなかったため、柔軟に法律を作る、変えることができ、民主主義、資本主義の発展につながった。

    解釈の余地があるということで、そこから自然科学や哲学が生まれ、科学技術の発展や産業革命に寄与した。
    あらかじめ、法則が決められていたら、考える必要もないのだ。「なぜだろう?」がどれだけ素晴らしい魔法の言葉かがよくわかる。

    さらに、人権についても

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    2025年06月17日
  • はじめての構造主義

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    数学や物理学の進歩が人々の思想にも影響している、という説明は明快で共感できるものだった。今後は背景にあったヨーロッパ的思想の推移を理解することで、構造主義の理解を深めていきたい。


    数理: ユークリッド空間におけるニュートン力学の成功が、理性による"(唯一の)真理"(↔︎啓示による真理)に依拠する時代を導いた。
    思想: カントの「純粋理性批判」における問題意識には、理性による真理が強まった社会背景が関わっている。(人間が各々持つ"真理"像の解釈)


    数理: ニュートン力学では説明できない現象が非ユークリッド空間で説明された(相対性理論, 量子力学

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    2025年05月06日
  • あぶない中国共産党(小学館新書)

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    中国共産党の成り立ちというか、毛沢東がでっち上げたものがどう変化しつつ現存しているかについてよくまとまっている対談であると思う。
    とくに、鄧小平に比べて過小評価されている江沢民時代の党の変貌について一目置いているところは新鮮だった。
    また、ナンバー2のいない「習近平超一強体制」における習近平に何かあったらどうなるのかリスクについて大きく扱っている。これも良い。
    しかし、何よりスゴいのは、ファシズムでさえ、地主と労働者と資本家がいるのに、中国では共産党がすべてを支配していて、地主も労働者も資本家も存在しないという点である。改めてタイプしていてもクラクラする。
    また、中国の超監視社会についてはよく

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    2025年04月30日
  • はじめての構造主義

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    非常に面白く読むことができた。レヴィ=ストロースの考え方を中心に、構造主義について様々な観点から理解できる。新たな世界の見方を教えてくれた。

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    2025年03月19日
  • 面白くて眠れなくなる江戸思想

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    明治維新の基盤は江戸時代にできていたよねと、そのバックボーンになった思想家たち12人を軽妙な語り口でわかりやすく解説する。江戸時代は今まで関心があまりなかったので、これはありがたい。
    朱子学の導入ということも思想家たちに影響を与えていると思うので、家康もいう存在のデカさも書かれてないけど感じた。
    徳川光圀、藤原惺窩、林羅山、中江藤樹、熊沢蕃山、契沖、伊藤仁斎、荻生徂徠、富永仲基、賀茂真淵、本居宣長、上田秋成の12人。
    光圀は家督と兄との関係がきっかけで儒学にのめり込んだ。朱子学を林羅山や朱舜水について学び、和歌なども学び、大日本史の編纂を始めた。尊王思想の原点となり明治維新を準備した。
    藤原惺

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    2025年01月07日
  • 火を吹く朝鮮半島

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    弾道ミサイル発射の度に警戒速報。日本政府の厳重抗議も空しい。おかしいだろ。このままではあかんやろ。そんな焦燥に答えてくれた。強権国家の政体についての洞察はさすがの社会学者だ。いま読むべき一冊だ。

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    2024年12月31日
  • 4行でわかる世界の文明

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    小室直樹先生の門下生・橋爪大三郎氏が、世界文明を大胆かつ超簡単にモデル化してしまった一冊。
    コンパクトで面白い内容でした。

    世界を、宗教をベースにした四つの文明(西欧キリスト教、イスラム、ヒンドゥー、中国儒教)に分類し、各文明における人々の行動様式を次のように4行でモデル化。
    ①まず、自己主張する。
    ②相手も、自己主張している。
    ③このままだと、紛争になる。
    ④○○○○なので、紛争が回避できる。
    ○○○○の部分に、例えばキリスト教なら「法律」というように、各文明の特徴を示すワードを入れることによって、宗教的な視点からそれぞれの行動様式を読み解いていきます。

    四つの文明もさることながら、日

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    2024年09月18日
  • ふしぎなキリスト教

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    ネタバレ

    おもしろかった。一神教の特徴や、キリスト教の疑問あれこれ、近代とキリスト教の関係などを、社会学的な視点から、橋爪先生と大澤先生が対談して分かりやすく説明してくれている。
    世界三大一神教のユダヤ教・キリスト教・イスラム教。どれも同じ神を信仰しているが、やっぱりキリスト教だけ特異だ。イエス・キリストという「神の子」の存在がやはり異色で、神の子が存在しながらそれでも一神教であるために三位一体というアクロバティックな学説を出して乗り切ろうとしている。ユダヤ教もイスラム教も預言者を通して神の言葉を聞き、その唯一の神の言葉を律法なりイスラム法なりとして守っていくことになるが、キリスト教は神の子が自らこの世

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    2024年08月28日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    死というアプローチから各宗教がどのような死生観を持っているか知ることができた。
    また、日本人の多くは無宗派と思っていたが実際はそうではなく何かしらの宗派に属している、またはミックスということなのかなと思われるし、それが歴史的な背景から始まったことを想像した

    日本では宗教というと少し扱いづらいイメージがあるが、かなり身近に感じられたのと始めて手に取った宗教の本としてはとても理解しやすかったと思う

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    2024年07月06日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    教養とは学問である。
    学問とは世界の仕組みを明らかにするものである。
    それゆえに今抱えている問題は、先人たちの知恵の結集で解決できる可能性が高い。
    ただ全ての問いに答えがある訳ではなく、
    答えがない問いに自分のオリジナルアンサーを導き出すことができるのも先人たちの知恵が必要。
    知恵に共感するもよし、疑って自分の視点を持つも良し。
    教養が身につけばあらゆる角度でものごとを見ることができ、あらゆる立場の人とコミュニケーションができる。
    革命とは前提を疑問視し新しい概念を生み出した活動のことである。

    教養がある人は理性によって行動し0から1を生み出すこともできる。視野が広く、世界や人々との共存がで

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    2024年06月26日
  • おどろきのウクライナ

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    ウクライナ、ロシアのみならず中国、いわゆる西側諸国、中東、グローバルサウスに対する見方が非常に参考になった。

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    2024年05月10日
  • ふしぎなキリスト教

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    キリスト教圏の人達の底に流れる考え方を分かりやすくかみ砕いて対談形式で読むことができる。
    キリスト教も仏教も儒教も実は神を殺しているという話や、日本人は神をたくさん置いていることで寧ろ神の力を殺いでいるという話など面白い話が盛りだくさんだ。
    法律の考え方で、ユダヤ教やイスラム教はかっちりと律法が固まっている一方、キリスト教は律法がなく、「神が世界を作りその後世界からいなくなった」という世界観だから人間が頂点として法律を作っても良いという価値観であるという所も面白い。

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    2024年04月29日
  • 世界史の分岐点 激変する新世界秩序の読み方

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    非常に面白かった。二人の対談形式で、経済、科学技術、軍事、文明について、過去の歴史を振り返りつつ、現状が語られている。今まで自分はなんと無知であったかを思い知らされる。危機感を持ちつつ、学び続けずにはいられない気持ちになる。巻末の文献リストも嬉しい。ぜひ読みたい。

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    2024年04月28日
  • ふしぎなキリスト教

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    現代社会を深く理解するには、キリスト教について知悉するのが一番。それに応えてくれる名著。
    キリスト教に造詣の深い橋爪氏に、大澤氏が鋭く、かつ、ピュアに問いを投げかける。二人の対談の場に居たかったなと思うくらい、楽しんで知的に会話している様子。これ一冊でキリスト教について広く深く知ることができる。本当に不思議なキリスト教だ。

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    2024年04月21日
  • はじめての構造主義

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    ソシュール「一般言語学講義」
    世界は言葉によって切り取られている。例えば、水や湯と日本語で表現されるものも英語ではWaterのみで表現されている。このように、世界から言葉を切り取って認識している(物質世界≠言葉)
    これを、言語の「恣意性」と呼ぶ

    言語システムを複雑化することで精神世界を複雑にすることができる。言葉が何を意味するかを発展させる

    音も、シニフィエもシニフィアンも対立によって規定されるわ

    交換のための交換が基本、それが特殊に変化して経済が現れるにすぎない

    真理は制度である。時代によって人が社会が勝手に決めるもの
    よって唯一の真理はなく、その時代、社会で制定される

    定理は公理

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    2024年03月02日
  • 政治の哲学 ──自由と幸福のための11講

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    政治哲学の勉強をしようと購入したら、いわゆる「公民科」で扱う内容を丁寧に取り上げていた。自分の本来の目的には合わなかったが、この本に書いてあることを公共で伝えられれば成功だろう。

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    2024年02月27日
  • ふしぎなキリスト教

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    この本を読んで、キリスト教の基本的理念と疑問、さらにはその教義が近代化にどのような影響を与えたか分かりやすく解説されている。僕自身キリスト教と関連のある生育環境にいたため、ずっと疑問を抱いたまま生活を送っていました。しかし著者たちによる複雑で難解なキリスト教の教義を社会学的に分析することで、キリスト教に対する自分のモヤモヤが明解になった(文章としてまとめるのは大変難しいが…)。

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    2024年02月24日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    一般的な宗教に関する「アレってなんで?」はだいたいこの一冊あればなんとかなりそう。
    読みやすいし、内容も分かりやすくまとまっている。
    文体も柔らかい感じ。中高生でも難なく読めると思う。
    自分は頭が良くないのでときどき読んで思い返したい。そんな本。

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    2024年02月17日