あらすじ
・本社は経営者と現場のみ、中間管理職はいよいよ消滅へ!
・学校の“学年生”は消滅?文科省のカリキュラムも見直し。
・移民受け入れ増&各国統一法で世界はフラット化する
“現代の知の達人”が近未来を大胆かつロジカルに予測!
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Posted by ブクログ
生成AIの台頭により、人類は革命的な転換期に立たされている。現在の国家管理による「一斉教育・効率重視」の学校システムに対しては、日本の未来を憂う悲観的な声も少なくない。しかし、この仕組みを安易に解体すれば済むという問題ではない。拙速なシステムの破壊は、子供たちにさらなる教育格差をもたらす危険を孕んでいるからだ。
教育において最も肝要なのは、すべての子どもに対して、土台となる基礎能力を公平に授けることにある。
生成AIというツールは、誰もが平等に、同じ時間だけ利用する権利を有している。しかし、「それを使いこなす能力」までが等しく保証されているわけではない。その結果、使いこなせる者は飛躍的に成長し、そうでない者は取り残されるという、深刻な二極化が生じる。この格差を埋めることこそが、現代における「学校教育という強制的な学びの場」が果たすべき、極めて重要な役割ではないだろうか。
本来、人は自分一人の力だけで学び続けることは困難である。自ら本を手に取り、高い向上心を持って突き進める一握りの人間だけが独走する社会は、誰もが幸福を享受できる世界とは言い難い。
教育の本質的なビジョンは、「すべての人が、教育を通じて幸せに生きられるようにすること」にあるはずだ。AI時代だからこそ、個々の向上心だけに委ねるのではなく、学校という場が格差を阻む壁となり、一人ひとりの幸福を支える基盤として機能することが強く求められている。
Posted by ブクログ
生成AIの登場は、文書による官僚主義があらゆる社会活動のベースとなっている現代において、自ら文書を生み出すツールが出現したということであり、大きな変革が訪れると著者は予測する。
軍では、これまでは平時と有時で体制を使い分けていたが、有時でも瞬時に文書作成と情報共有がなされるのであれば平時同様の意思決定が可能になるという変革が訪れる。
企業ではこれまで現場部門の省力化・効率化が進められ本社機能は非効率なままであったが、バーチャル管理職などのビジネスソフト導入により本社の情報整理と意思決定機能が省力化される。
教育では同い年が集められ学級単位で画一的に行われてきた授業が、個々人の理解度に応じた個別教育に変わり、同調圧力の根源となってきた学校教育の画一性がなくなり個性がより尊重される。
世界は、言語の壁が実質的になくなる。これに、著者が唱える世界共通ルールと世界共通IDの付与が実現すれば、誰でも住む場所を選べる自由で選択肢の多い社会が到来する。
生成AIによる変化を肯定的にとらえることには賛成だが、全体的にバラ色感満載で、バーチャル管理職はどうやって部下をモチベートするのか、リモート教育大前提であるが人とのコミュニケーションをどう育むのか、世界がフラットになる際に相対的に経済水準が下がる先進国側の不安にどう対処するのかなど、もう少し突っ込んで現実解を追求して欲しかったので、星3つ。
Posted by ブクログ
生成AIが組み込まれた日本社会はいかに変化するのか?
著者の考える近未来予想図
・会社は「経営者と現場」で回る!中間管理職は不要に
・教育現場で”学年制”が消滅、大学は文科省から解放へ
・移動の自由&世界共通法でフラットな国際社会が実現
人類が長く夢見た格差のない社会は実現するのか?
生成AIがビジネスを変えるように、教育、学校を変えるだろう、質の高い教育をすべて人に届けるのに有利な技術だ、という考え。
印象に残ったのは、現在無料のChatGPT、OpenAI2022年11月に公開、資金を提供しているのはマイクロソフト社、又、グーグルもメタも多額の費用をかけて大規模言語モデルの開発を急いでいる。
どうやって収益化をはかるか、数パターン紹介されていて、どのプランも10年内に投資した資金を回収するだろう。
なるほど!これからの動向、興味深いです。
装画を書き下ろされたのは、ヒグチユウコさん!