橋爪大三郎のレビュー一覧

  • アメリカ

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     アメリカについての理解について、日本はズレているのではないか?それは何故なのか?という事をアメリカの成り立ちから、宗教的な背景まで含めた対談本。

     昨今、各地において民主主義の試みが上手くいってない事が気になっていた。それが民主主義(アメリカ)の方が特殊な為かもしれないと、本書を読んで改めて思う。

     一種の世俗化したキリスト教が背景にあって、初めて機能するのではないか?そのキリスト教もプロテスタント系統でないとしっくりこないのでは。

     アメリカの特殊性と、それがグローバル化によってスタンダード化した事への考察の一助になる本。

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    2019年05月19日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    「社会学を学ぶと、無駄なコスト(努力)を払わずに済むようになる」⬇︎

    ①"世の中の動き"を客観的に知る
    ②"世の中の動き"に合致した選択ができるようになる
    ③自分のやりたいことがしやすくなる

    この①が楽しくなる本です。

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    2019年04月14日
  • アメリカ

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    アメリカ合衆国は物理的な距離が遠い国にもかかわらず、日本国内あっては存在が水や空気のように当たり前の存在である。だから、DA PUMPがUSAを熱唱していることについて、誰も違和感を覚えない。しかし本書は日本が普段意識しないアメリカ像を啓蒙している。

    日本人は宗教心の深化と世俗法の発展は背反することのように捉えがちだ。しかし、個人の信仰と他者の信仰の緊張関係があればこそ、仲裁者としての世俗法が重視される。自己にとっての信仰心は、他者の視点で社会化されると良心と呼ばれるものである。

    経済的成功者の寄付行為について、本書では宗教的な脅迫観念の裏返しだというが、意味がよくわからない。ウェーバーの

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    2018年12月29日
  • げんきな日本論

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    ・日本の歴史を多角的に分析。歴史的にみて天皇制が無くなるかもしれないタイミングはいくつかあったが亡くならなかった理由など非常に興味深い。このような解釈もあるんだね。視野が広がる

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    2018年10月09日
  • おどろきの中国

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    非常に興味深く読んだ.今年読んだ新書では一番面白かったかな.とても冷静な議論で中国を論じている.「そもそも国家なのか?」という問いの立て方は秀逸.自分なりの考えを持って読むことを薦める.

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    2018年10月09日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    息子が今年(来年)受験で、社会学部を志望している
    ということで。
    社会学というタイトルであり、著者が橋爪氏ということで
    読もうと思いました。
    社会学というか、哲学というか。非常にアカデミックで
    面白かったです。
    こんなことを学ぶのはとても面白そうだし、
    実学とは少し違う気がしますが、そんなことは
    大学の時に関係ないと思うので。
    非常に有用でうらやましいと思います。
    最後の幸福についてはぜひ読んでほしいと思います。

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    2018年10月08日
  • だめだし日本語論

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    タイトルにあるほど『だめだし』はされていないが、やはり橋本氏と橋爪氏の日本語に対するスタンスの違いが際立つ対談になっている。どちらが正しいというものでもないだろうが、自分としては橋本氏の『複雑なものは複雑なまま理解すべき』というスタンスの方に共感する。

    この対談で何か結論めいたものを期待する向きにとっては期待外れに終わるが、日本語の成り立ちにまつわる雑多な知識、トリビアを学ぶ目的には持ってこいである。大いに楽しめた。特に日本語は音が基本の話し言葉と、漢文をベースにした書き言葉が2重螺旋のように絡み合いながら発展してきたとの解説には目から鱗が落ちた。

    それにしても橋本氏は頭の回転が速いだけで

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    2018年05月09日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    世界の宗教を広く理解したい方にお勧めの書籍。橋爪さんは非常に分かりやすく書いてくれるので読みやすいです。

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    2017年12月15日
  • おどろきの中国

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     中国観が大きく変わったきっかけとなる1冊。もっと勉強せねばと強く思う。
     3人の鼎談というスタイルがよかったのか、複雑な課題に対して、複眼でとらえることができる点が本書の良いところ。何か妙な主張ばかりする、すぐパクる、という良いイメージがない国だったが、少し改めて、歴史観とともに共生を目指したい。自国(の首脳部)が結局何も考えられていない、という点が何とも切ない。相当の議論を重ねているのは間違いないが、結果がなぜか、えっという場合が多いのが残念。本書でこれも中国との関連で捉えている点が面白い。

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    2017年04月24日
  • 教養としての聖書

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    ビジネスパーソン必読、、、かはわからないが、相当雑学が増えて良かった。しかも読みやすい。読み終わってからだいぶたってしまったので、忘れてしまって感想が書けない。パウロが素晴らしかったんだっけ。最終的に洗脳されそうになった。

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    2017年02月27日
  • 教養としての聖書

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    人によっては色々文句はあるかもしれないが、それでもわかりやすい聖書の成り立ちを解説してくれた良書である。

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    2016年09月11日
  • ほんとうの法華経

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    教条的にならず、精神を汲み取り、テキストを解釈していく。対談、それも和やかなものでなく、鋭く切り込み、応答する形のため、図らずもテキストの読みが深くなっている。ちょくちょく日蓮の言葉に及ぶが、彼がいかに法華経、釈迦の精神を深く汲み取っていたか、興味深く読めた。

    テキストがにごるというか、後の時代から見ると、至らない部分があるのは、今の時代、同性愛を宗教がどう扱うか戸惑っている状態から類推できる。

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    2016年06月11日
  • 日本逆植民地計画

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    201605/
    経済の専門家は、データやモデルをいじくるばかりで、未来を語ることを忘れている。政治のプロは、将来のビジョンを語るパワーを失っている。人びとは、ソーシャルメディアのじょうほうの洪水に溺れている。データや情報は、過去に何が起こったかを教えるだけの、足かせになっている。専門知識は、これまでのパターンに思考を閉じ込める、思考停止の言い訳になっている。誰もが、自分の目で未来を見ることをができるのを忘れている。いま必要なのは、これからこうしたい、こうすべきだ、という構想である。提案である。勇気である。/
    アップルのスティーブ・ジョブスが、マーケティングなんか、私は関心ないとのべた。マーケテ

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    2016年05月05日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    確かにとても面白い。なかなか言葉にできない社会の仕組みを、とても平易な言葉で表現している。すらすら読み進めることもできるし、きちんと読もうとするとそれなりに深さも感じられる。社会には仕組みがある、ということを身の内に取り込んでいるような体験ができる。
    巻末の読書案内も含めて「現代日本に生きる一市民として」の社会学で、色んなひとに触れてもらいたい内容。

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    2016年01月28日
  • 教養としての聖書

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    ユダヤ教、キリスト教の成り立ちを理解するのに役立つ好書です。聖書に触れるたびに、これを信じるという感覚が信じられない思いがします。特にヨハネ黙示録は、壮大な終末の描写で、物語としては面白いですね。確かに映画の世界です。

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    2015年05月16日
  • おどろきの中国

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    中国はすぐ隣にあり、歴史的にも深いつながりがあるのに、実の姿をほとんど知らないし、謎に思う側面が多い。でもこの本を読んで、おぼろげながらも全体が見えた気になった。
    そもそも中国とは国家なのか。二千年以上前に統一され、トップが変わってもあれだけ広い土地と国民が、漢字の表記は一緒でも発音は様々というのに、長く国家という認識をもっているのは外からは不思議なことに見える。だがこれが中国の人々には不思議ではないことを理解しないと、中国がわからない。政治的統一を第一に考えること、中華思想や幇、儒教の考え方を知らなければいけない。
    そうして少しずつ歴史と考え方を紐解くと、なぜ歴史問題でこれだけすれ違いが生じ

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    2015年05月03日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    とても簡単なテーマからちょっと深い話が出てきて、かなり勉強になった。
    個人的には仕事のテーマで、ああなるほど、と思った。

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    2015年03月29日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    ネタバレ

     大学での講義を元に描かれた本であるとのことで、わかりやすく書かれていた。著者も書いてあるように基本的なことを網羅的に描いている一冊であった。各宗教についての一般的な知識を得られ、誤解や偏見をなくすことができる、と思う。

     宗教改革の詳しい背景や、インドで始まった仏教が中国で変容した形で伝わり、更に日本で変容していったところが詳細に書かれており、わかりやすかったし面白かった。「空」の概念が噛み砕かれて解説されており理解が深まった。

     最後のまとめとして、マックス=ヴェーバーの記述を引用しているところを見ると、改めて宗教の事を考えさせるし、マックス=ヴェーバーがどれだけ偉大な学者なのかも再認

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    2015年03月22日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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     扇情的なタイトル名はシリーズの名前でほかに数学、物理、化学など自然科学の各分野のシリーズがあるが、その社会科学版の初めのようだ。想定されている読者は中高生のようで、柔らかい文体である。難しいことを易しく説明することはとても大変なことである。その点、さすが斯界の第一人者の著作と言える。
     本書は「資本主義」「私有財産」「家族」「宗教」「職業」など社会学のキーワードについて、項目別にまとめてある。大雑把な物言いだがそれぞれのワードに対する初心者向けのエッセイ集とも言えるだろう。初学者に読者対象を絞っているため分かりやすい。
     術語の意味を説明するためには適切な比喩が大切だろう。本書ではたとえば「

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    2015年02月18日
  • おどろきの中国

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    社会学者3人による中国理解のための鼎談書。
    タイトルからは、想像できない、骨のある議論がなされている。これが全てとは言えず、まだまだ知らないことが沢山あるのだろう。
    東京裁判と靖国問題については、解りやすい説明であると感じられたし、外交政策上の数々の問題には変革を期待したいと思った。

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    2015年02月08日