橋爪大三郎のレビュー一覧

  • おどろきのウクライナ

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    ネタバレ

    タイトルは「おどろきのウクライナ」であるが、話はウクライナにとどまらない。「不思議なキリスト教」以来、数々の対談で謎を解き明かしてきた橋爪、大澤両氏がこの本で語り始めるのは、ロシアによるウクライナ侵攻前からであり、話はウクライナの戦争の背景からポスト・ウクライナ戦争まで及んでいる。今の混迷する世界について考えるために少しでも見通しを持ちたいのなら、ぜひお勧めする書である。アメリカ、ロシア、中国が今何を考え、どこへ進もうとしているのか、分かりやすく語っている。
    今は大きく分けて二つの資本主義が生き残っている。アメリカに代表されるリベラルな資本主義と中国の権威主義的な資本主義である。中国が成功する

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    2023年01月03日
  • 正しい本の読み方

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    本の読み方、選び方。本の価値から学ぶ意味まで、深い考察が親しみやすい言葉で書かれている。著者の知識の広さに驚かされ、自分の幅の狭さ浅さを思いしらされる。まだ見ぬ世界や著者と出会う素晴らしさを味わいたくなる。自分らしい価値観で行動や生き方を選択する指針とするために、知的体力を鍛え続けていきたい。

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    2022年12月04日
  • 中国 vs アメリカ 宿命の対決と日本の選択

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    今まで読んできた関連する本の中で米中の関係が理解できた気がする。欲を言えば、日本の国・個人としてはあるべき姿、取るべき行動、考えがもっと深く書いてあれば、この本1冊で概要的な部分が完結できたように感じる。

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    2022年11月10日
  • おどろきの中国

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    中国についての入門書。橋爪大三郎先生は何でも知っているのではないかと思った。中国の社会的がどういう仕組みなのか、歴史的な背景から説明される。そして、日本と中国の近代について比較、日中の歴史問題、最後に日本の未来について大変わかりやすく書かれています。

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    2022年10月31日
  • 4行でわかる世界の文明

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    非常に面白い本でした。国際政治論を学ぶ際には前提として知っておく必要があるも思いました。
    キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンドゥ教徒、中国人とは前提が違いすぎるということが分かります。

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    2022年10月11日
  • げんきな日本論

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    18の歴史的なテーマに沿ってお二人が対談によって検証を深掘りする。ひとつひとつが簡単なテーマではないことに加え、前提として要求されている知識があり、日本の歴史を一定程度理解していないと付いていくことが難しい。然るに半分しか解らなくても通読の意義は大いにある、充実した内容。

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    2022年10月01日
  • ふしぎなキリスト教

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    もしこの対話の間に入っていたら、ずっと話を聴いていられる感じがする。
    学校の授業で聴くには少し堅苦しく、かと言ってBarでお酒を飲みながら聴くにはお粗末な感じ。
    読書で読みくだき、一人で悶々としながら思考を巡らすのがちょうどいい、ふしぎな本です。

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    2022年09月21日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    深井龍之介さんがMCを務められているPodcastで橋爪先生のことを知って読んでみました。内容がすべて正しいとは思いませんが素晴らしい内容でした。若い方(高校生くらい)が橋爪先生の考えを知っておくと、更に有用だと思います。ネット情報についての先生の考察はなるほどと唸ってしまいました。

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    2022年09月17日
  • はじめての聖書

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    深井龍之介さんがMCを務められているPodcastに橋爪先生が出演されているのを聴いて始めて本に手を取りました。聖書の入門書としてわかりやすいです。先生の他の著作も読んでみようと思います。

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    2022年09月13日
  • 世界は宗教で動いてる

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    非常に学びの大きい一冊。新書版でありながら主要な世界の宗教の特徴を網羅的にカバー。
    クエスチョンに応えるスタイルで展開する為、目次から振り返って内容を確認し易い点から一家に一冊をお勧めできる本。

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    2022年07月24日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    タイトルは仰々しいが、この本からは、各宗教(キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教、儒教、神道)のエッセンスを学ぶことができる。
    各宗教が死をどのように捉えるかは、宗教の考え方の根本をなすところであり、本著では、それを分かり易く解説しているところが評価できる。
    何よりも、各宗教に共通するところ、異なるところを改めて整理することが理解を深めることができる。
    宗教を合理主義を補完する位置付けにあるとし(両方が成り立つ)、宗教の価値を違った捉え方から認識することができたことは収穫。

    以下抜粋~
    ・この世界を神が創造した/この世界は偶然である、は二つの「相」である。
    一神教の神を信じること/世界

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    2022年07月17日
  • はじめての構造主義

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    構造主義とはなんだろう?という疑問を持ったので読んでみた。ざっくりと構造主義に関して骨組み的な知見が得られたように感じる。が、同時にまだまだ足りないのでやはり勉強をしなければならないな、とも思う。

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    2022年06月17日
  • ふしぎなキリスト教

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    2回目。前回はざっと読んだだけであまり覚えていなかった。
    『ゆかいな仏教』を読んで再度読んだ。
    間違っている箇所もあるとの指摘もあるそうだが、全体に読みやすく切り口も面白いので、自身含めキリスト教のことが全然わからないという人が最初に読む本としてはとても良いと思う。

    ●概要
    今当然にある世俗的な概念や制度(資本主義、自然・社会科学、民主主義、芸術)が出てきた背景や受け入れられた素地が実はキリスト教にある。日本人は一神教でもなく特にキリスト教への理解が薄い。キリスト教を知ればもっとその概念や制度、一神教の人々の通底する考え方が理解できるのではないか。
    キリスト教がベース・前提としているユダヤ教

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    2022年05月17日
  • ふしぎなキリスト教

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    一神教について、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の違いなど理解が深まった。私たちの生活の中で、知らずのうちにキリスト教的考え方に基づいていることが多いというのもよく理解できた。

    何度か読み返して理解を深めたい本。

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    2022年04月24日
  • いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問

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    橋爪先生は、宗教をうまく、説明するなぁ、と
    いつも感心する。
    とくに何を信仰しているわけでもないが
    他社がどう考えるのか、を理解する補助線ができる。

    宗教は、信仰するのも、しないのも自由。
    そういうもの、として、信じて生きる。

    キリスト教は、神は全知全能、が基本。

    神は一人一人の、全てを知っている。
    一人一人の責任。

    人間は、神の意志に背いてしまう。
    約束事(モーセの十戒)も守れない。
    そこで、前の約束事を守れなくともいい、
    とする、キリスト教がでてきた。

    自然は神が作ったものであり、
    神を知ろうと自然科学ができた。

    一方で、真実は、聖書に書いてあることのみとする
    福音派のような人

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    2022年04月22日
  • ふしぎなキリスト教

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    橋爪大三郎による「キリスト教」の解説書。対談形式で解説が進む構成になっており、ユダヤ教からキリスト教への変遷から一神教とは何かにまで踏み込んだ宗教の包括的な理解を助けてくれる。

    現代の先進国社会は殆どキリスト教文化圏だといい。にも関わらず一神教が浸透し切ることのなかった日本では殆どキリスト教は理解されていない。その意味で本著はキリスト教を中心に「宗教」というものを体系的に理解することに役立つ。
    また対置的に日本社会ひいては「無神論」を置くことで、多くの示唆をくれる。
    読みやすく、ためになる。良書。

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    2022年01月17日
  • ふしぎなキリスト教

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    キリスト教を日本人の思想回路に沿って説明をしてくれる非常に分かりやすい一冊。前半はキリスト教の誕生から成立まで、後半はキリスト教と西洋世界の融和と哲学史への繋がりを紐解く。相当面白い。入門書から専門性を幅広く網羅していて他のキリスト教関係の書物を読んだあとだと更に面白さが増していく。
    前半後半は地続きという訳でもないので、間隔をあけて読んでも支障がない。対談形式だから学術書のような固さがないのが読みやすさの要因か

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    2021年12月29日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    違いを前提にするので、合理的、経済的に合目的的な明文を作る。
    たとえば、ポリシーペーパー。
    実現したい価値、目的、戦略、リソース、採用できる方法、実行計画、数値目標、タイムテーブル、リスク、成果の検証、行動達成後の処置。これらをわかりやすい言葉で具体的に。

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    2021年12月25日
  • 中国共産党帝国とウイグル

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    俺に何ができるのかは、とどのつまり俺は如何にして生き延びたいのかでもある。自分のための利他である。でもまぁ…それしかないと今は思っている。
    碩学と言える橋爪先生の鋭く深い(無意識にまで踏み込む)中国共産党やアメリカの現状の分析とともに中田先生のイスラームから見た世界という視点が加わることで真にグローバルな世界観が得られる。
    アナーキストを自称する俺としては途方もなく為になった。今の現状に不服や不満のある異分子であるアナーキストの卵たちに是非も読んでもらいたい!特に中田先生のあとがき…

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    2021年11月17日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    すごくいい本だった。日経新聞の書評で、1年前ぐらいだったと思うが、5つ星の評価で絶賛されていた。確かに素晴らしくよかった。まず、書き方だが、話し言葉で書かれている。おそらく口頭筆記で書かれたのだろう。これがわかりやすい。とても読みやすく、何度でも繰り返して読みたいと思う。

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    2021年11月03日