無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
小室直樹先生の門下生・橋爪大三郎氏が、世界文明を大胆かつ超簡単にモデル化してしまった一冊。
コンパクトで面白い内容でした。
世界を、宗教をベースにした四つの文明(西欧キリスト教、イスラム、ヒンドゥー、中国儒教)に分類し、各文明における人々の行動様式を次のように4行でモデル化。
①まず、自己主張する。
②相手も、自己主張している。
③このままだと、紛争になる。
④○○○○なので、紛争が回避できる。
○○○○の部分に、例えばキリスト教なら「法律」というように、各文明の特徴を示すワードを入れることによって、宗教的な視点からそれぞれの行動様式を読み解いていきます。
四つの文明もさることながら、日本社会についてもモデルを作っているのですが、日本だけスタートの①から「自己主張する前に、まず相手の様子を見る」という特異なものとなっており、その後に続く日本分析も秀逸。
日本は、小室先生が指摘するように論理はなく、山本七平氏が言うように「空気」の支配する社会、ということなんでしょうな。
ある物事に対し「反対です」と言わないと同意したとみなされる、そしてその決定にみなが拘束される、という分析は非常に頷けるものであり、こうやって大事な物事が実質的な議論や利害調整なく決まっていく、ということに怖さも感じました(太平洋戦争開戦など)。
後半では、文明間の衝突についても対話形式で論じられており、こちらも唸らされることが沢山ありました。
小室先生が「論理の方法」で述べられていた「モデル化」の好例となる一冊でした。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
小説・文芸
ビジネス・実用