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中国はそもそも「国家」なのか? 2000年以上前に統一できたのはなぜか? 毛沢東の権力とはいかなるものだったか? 冷戦が終わっても共産党支配が崩れなかった理由とは? 中国は21世紀の覇権国になるのか? 対症療法ではない視座を求めて、日本を代表する知性が徹底討論。真に中国を理解するための必読書! (講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
3人の社会学者による中国の長い歴史、そして日本との関係を社会学の理論なども参照しつつ、現実の観察をしっかりと踏まえて、議論を進めていく。 「おどろきの中国」というタイトルで、なんとなく「やっぱ中国って変な国だよね」的な内容をイメージたのだが、純粋に本当に「おどろいた」。 これ1冊で、よくわからな...続きを読むかった中国のすがたがモヤの中から立ち上がってくる感じがあった。
中国についての入門書。橋爪大三郎先生は何でも知っているのではないかと思った。中国の社会的がどういう仕組みなのか、歴史的な背景から説明される。そして、日本と中国の近代について比較、日中の歴史問題、最後に日本の未来について大変わかりやすく書かれています。
とても面白かった。 ・日本は、アメリカと中国の両方の言い分がわかる国、にならないと生きていけない。 ・文化大革命が中国の儒教の伝統を破壊したことで、後の経済成長を可能にした。 ・毛沢東は天からの信託を受けた皇帝という位置づけを利用した。 といったところが、学ぶべきところか。 そして、橋爪代三郎...続きを読むはすごい。 著作を読んでみることにしよう。
非常に興味深く読んだ.今年読んだ新書では一番面白かったかな.とても冷静な議論で中国を論じている.「そもそも国家なのか?」という問いの立て方は秀逸.自分なりの考えを持って読むことを薦める.
中国観が大きく変わったきっかけとなる1冊。もっと勉強せねばと強く思う。 3人の鼎談というスタイルがよかったのか、複雑な課題に対して、複眼でとらえることができる点が本書の良いところ。何か妙な主張ばかりする、すぐパクる、という良いイメージがない国だったが、少し改めて、歴史観とともに共生を目指したい。...続きを読む自国(の首脳部)が結局何も考えられていない、という点が何とも切ない。相当の議論を重ねているのは間違いないが、結果がなぜか、えっという場合が多いのが残念。本書でこれも中国との関連で捉えている点が面白い。
中国はすぐ隣にあり、歴史的にも深いつながりがあるのに、実の姿をほとんど知らないし、謎に思う側面が多い。でもこの本を読んで、おぼろげながらも全体が見えた気になった。 そもそも中国とは国家なのか。二千年以上前に統一され、トップが変わってもあれだけ広い土地と国民が、漢字の表記は一緒でも発音は様々というのに...続きを読む、長く国家という認識をもっているのは外からは不思議なことに見える。だがこれが中国の人々には不思議ではないことを理解しないと、中国がわからない。政治的統一を第一に考えること、中華思想や幇、儒教の考え方を知らなければいけない。 そうして少しずつ歴史と考え方を紐解くと、なぜ歴史問題でこれだけすれ違いが生じてきたのかが薄っすら見えてくる。 中国と日本との間にあった文脈、日本が伝統的にどう見られていたのか、日本が大東亜戦争と言いながら矛盾した態度をとっていたことがどう見られていたのか、暗黙の了解的なものにより、本来戦争や靖国神社、尖閣諸島をどうすり合わせしていたのかが分断されてしまい、現在のようになってしまったのではないか。 色々な困難も感じるが、中国の人びとの考え方などへのスケールの大きさも感動する。とても面白い国だ。尊敬する。こんなに合理的な選択をする人たちには日本はそうそう勝てない。共産党一党独裁は続くのか、というセコイ話では、きっと理解が及ばないのだろう。 日本は中国を嫌うムードになってしまっているが、それよりもまずは中国をもっと知ることが必要ではないかと思った。
社会学者3人による中国理解のための鼎談書。 タイトルからは、想像できない、骨のある議論がなされている。これが全てとは言えず、まだまだ知らないことが沢山あるのだろう。 東京裁判と靖国問題については、解りやすい説明であると感じられたし、外交政策上の数々の問題には変革を期待したいと思った。
これは面白い!中国庶民の日常感覚を知っている人だから語れる、中国近代史の本当の意味。変に西洋基準で見ると不思議な中国だが、儒教国家として見れば納得できなくはない。確かに日本人の感覚の方が、より変かも知れない。世界の双頭であるアメリカと中国に対して、より良い関係を築いていくためには、お互の歴史と庶民感...続きを読む情を理解する事が重要ですね。
「ふしぎなキリスト教」に続き、橋爪、大澤コンビに加え、宮台真司まで加わった、ハイレベルの鼎談。ハイレベルといえども決して難解ではなくわかりやすく「中国」を読み解く。帯にあった通り、そもそも中国というものが「国家」なのか、というあたりから議論は始まる。文字通り、その二千年以上の歴史を知らずして、昨今の...続きを読む日中問題など語ることなどできないことがよくわかる。必読の一冊。
中国社会の構造と毛沢東のカリスマ性の秘密が面白い。 「三国志演義」の思想から毛沢東のリーダーシップを読み解いていく。 「三国志演義」では、皇帝は武力の強い者ではない。 漢の皇祖劉邦は、武の天才項羽を、破るほどの武の達人だが、皇帝になると文民に徹し、文民皇帝として漢帝国400年の礎を作る。 それは武の...続きを読む皇帝となった秦の始皇帝の帝国が15年で滅びたことを反面教師としているのだ。 武で中華を征服したにも関わらず、武の痕跡を消し去って文を表に出すこと。 それこそが「三国志演義」思想の指し示す皇帝の奥義なのだ。 毛沢東が大躍進政策で失敗し、4000万人の餓死者を出した時、人民解放軍のトップで軍のエリートの彭徳懐は、毛沢東排除のクーデタを画策するが、誰も支援しなかった。 人民解放軍は毛沢東を支持したのだ。 何故なのか? 彭徳懐は武を代表する始皇帝であり、魏の曹操に比肩されるからだ。 一方の毛沢東は、文を代表する漢の劉邦であり、蜀の劉備に比肩されるからだ。 中国の皇帝は、優秀な官僚を擁し、皇帝+官僚の政策が過たない限り、正当化される。 その政策が失敗した時、農民は皇帝と時の政権を転覆させることが出来る。 それが易姓革命だ。 中国社会は儒教に裏打ちされた「幇」と言うインフォーマルな組織によって規定されている。 幇はダブルスタンダードを持ち、内には徹底的な利他、外には無法を旨とする。 モデルは蜀の劉備、関羽、張飛の「桃園の義盟」だ。 後にそこに諸葛孔明が加わる。 毛沢東幇に所属していた林彪は、出世するが、毛沢東に忌避され幇を放逐されると身の危険を感じて逃亡を企てる。 しかし、逃亡計画がバレて、燃料不足のままトライデント機で慌てて飛び立ち、途中で墜落して死亡する。 その逃亡計画を毛沢東に告げたのが、林彪の娘だった。 この娘の行動は、毛沢東のカリスマ性を示すとともに、法家の思想(親に対する情よりも、法令を遵守する)の名残を示している。 秦は法家の思想を採用して、法令違反を厳しく罰した。 これは体外的な戦争を、内部に抱え込むことでもある。 つまり、国家の内部が常に戦争状態であったのが秦だったのだ。 その秦が15年の短命で滅びるに至り、漢を樹立した高祖劉邦は、主たる思想として儒教を採用した。 しかし、一方では法家の思想を底流に残した 儒教を主として全面に出し、法家を従として、伏流させたのだ。 儒教+法家のハイブリッド思想によって漢は400年の政治的安定を維持することに成功した。
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おどろきの中国
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橋爪大三郎
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