橋爪大三郎のレビュー一覧

  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    死について考えることは、どう生きるかにつながる。
    死について、人間が最も考えや知恵を集結させたのが宗教。だから各宗教を知ることは、自分の死を選ぶことができる。

    合理主義と一神教や仏教などを、相反せず自分の中に同居できるという考えが好き。
    また、比較的自分の近い、儒学や道教についても学べた。儒学と道教は2つで1つの側面がある。道教は死者の国を創り上げた。(閻魔様がいて、、等)

    先祖崇拝は、儒学と同様、絶妙に私を避けてるという考えも面白い。
    たしかに、子孫に敬ってもらう時、それは死者の自分であって、死そのものではない。

    自分に置き換えていくと(自分がしっくりくる、選びたい死の考え方は何か考え

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    2021年09月26日
  • 正しい本の読み方

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    本は「構造」「意図」「背景」を意識して読むべき。
    最近は大した「意図」や「背景」などを持たない、売れることだけを意識した本も多い気がする。
    「構造」はともかく「意図」や「背景」を理解することは人とのコミュニケーションを深めるためにも重要。実際、著者は本は人間のようなものだと述べている。

    わかりやすく、サクサク読めた。

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    2021年09月13日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    学生のうちに知っておくべき学びの本質が易しく説明されている。特に、出版、放送、通信がネットに統合されていく中で、玉石混交の情報の海から「本」にあたる本物を見つける姿勢を持てという指摘には考えさせられる。

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    2021年09月12日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    世界の主要な宗教の本質を簡単に理解させてくれる良書。うわべだけの知識ではなく、社会や人(もちろん自分も)の考え、行動の裏側にあるものを示してくれる。世界の見え方を変えてくれる一冊。ネット社会、分断社会化が進む現代の必読書といえる。

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    2021年09月06日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    東工大2回生に向けた「宗教社会学」の講義をまとめた書籍。
    あとがきに「高校生に教えるつもりで」とあったが、まさに世界史が中学生レベルで止まっている自分にとっては文章や構成の明快さも相まって大変に分かりよい一冊だった。知識を得るほど歴史と現代社会は地続きなのだなと痛感する。

    本の中で紹介されていた小室直樹さんの「日本人のための宗教原論」も購入してみたので読むのが楽しみ。

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    2021年09月04日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    主な宗教について書いてある本。分かりやすく纏めてあるので大変参考になる一冊。
    読めばもむほど謎な宗教観…

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    2021年08月10日
  • はじめての構造主義

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    構造主義は、主体性を排除しようとする考え方である。公理の上に成り立つ定理は真理のように感じるが、それは、主体的に選ばれた公理上での制度に過ぎない。構造主義は、主体を前提とした考え方から、ある対象となるものを、無意識的な、集合的な現象として捉え、その構造を理解しようとする考え方である。

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    2021年07月24日
  • 教養としての聖書

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    旧約聖書から
    『創世記』『出エジプト記』『申命記』
    新約聖書から
    『マルコ福音書』『ローマ人への手紙』『ヨハネ黙示録』
    をざっくり、講義形式でまとめた物。しっかり聖書を読む上での導入に良い。特に最後の黙示録は、ハリウッド映画や小説のモチーフになっている事が良く分かる。

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    2021年06月29日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    面白かった!
    今まで、なんとなく捉えていたことが覆されることも沢山書いてあった衝撃と、自分が捉えている中心の由来も感じたりして、いろいろ考えさせられた。

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    2021年06月03日
  • 人間にとって教養とはなにか

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    教養とは人間が考えてきたことの全てであり,必要な知識を取り入れることとは違って,いつ役に立つかは分からないけれども自分の選択や自由が広がることにつながると信じて知っておくことが教養。

    そして,教養を身につけるのは自分のため,そしてその結果として周りの人たちと手を携えることができ,よりよい社会の構築へと繋がっていく。

    とても優しく,力強い橋爪さんの言葉。

    民主主義という言葉が頻繁に出てくるのは,橋爪さんの経験と今の社会に対する危機感の表れなんだろうと思う。一人一人が教養を身につけることが結果として民主主義のを支える力となるという考えには共感しかない。

    ただ,1番は自分のため。まずは楽しみ

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    2021年05月11日
  • 中国 vs アメリカ 宿命の対決と日本の選択

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    広く深い素晴らしい本です。今起こっている国際情勢を見ていくには、重要な資料になります。
    中国がなぜ国際法を破るのか、民族の成り立ち、言語の成り立ちまでま遡って考察しています。
    これからの国際情勢を見ていくに、また、日本はどのように選択していくべきなのかを見据えるためにも、一読すべき作品です。

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    2021年03月26日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    久しぶりに最高に素晴らしい本に出会ったような気がします。著者の本を時どき気に入って読んでいたのですが。
    たまたま手に取って読みましたが、これは大げさに言うと衝撃を受けた感じがしました。

    死を考え、死と宗教の関係に発展させ
    一神教(ユダヤ・キリスト・イスラム)・多神教
    ・インド(ヒンズー教・初期仏教)の宗教・中国(大乗仏教・儒教・道教)・日本の宗教(仏教・神道・国家神道・江戸時代の仏教)
    の解説を踏まえたうえで
    死について考えるうえで、宗教を選択する重要さを論じているあたりは、すごく波のような流れで頭に入ってくる感じです。
    宗教のとらえ方が正直に言って変わった感じがします。
    自分は、正直ユニタ

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    2021年03月21日
  • 中国 vs アメリカ 宿命の対決と日本の選択

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    第5章は読み応えがあった。
    アメリカは中国の本質をとらえきってないと思う。日本のアドバイスが必要だが、日本も中国のことを本質的にとらえてない気がする。

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    2021年02月21日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    本屋さんで、書評が掲載された本のコーナーにあった。
    「死」をテーマにしている本に惹かれる。
    なんでだろう。

    思春期からしばらくは、死にたいことがたくさんあった。
    なんとか生きてきたけど、今は死ななくてよかったなぁと思う。

    みんながみんな浮上できるわけじゃないけど、こんな自分が浮上できたから、今の子供たちも(自分と似たように悩んでいる子は)浮上できる可能性があるのかもしれない。

    だったら、伝えられることは伝えてあげたい。
    そのために、自分の中にいろいろな智恵を蓄えておきたい。
    と、思っているのかもしれない。厚かましいけれど。


    宗教にコミットする、という考えはなかった。
    自分では熱心に信

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    2021年01月24日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    めちゃくちゃ面白かったです。

    日本人はよく、宗教のことに疎いと言われますが、グローバルな現代を生きていくためには、知らなければいけないことだと思いました。

    日本という国は、めちゃくちゃ少数派なので、多数派の人の考え方を理解することって、大切なんですねー。めちゃくちゃ勉強になりました。

    ぜひぜひ読んでみてください❕

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    2021年01月17日
  • 死の講義―――死んだらどうなるか、自分で決めなさい

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    いろいろ考えさせてもらった。平易にこれだけのことを書ききる力量、文才、感服するばかり。名著
    1日で読み切れた。
    橋爪大三郎先生の著作は、いつもなんらかの活動のきっかけになる。春くらいに、もう一度読み直そうと思う。

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    2021年01月07日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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     過日、橋爪先生のセミナーを受講、復習の意味でこの書を手に取った。これからグローバルで戦うビジネスマンに是非読んでおいてもらいたい一冊。
     それにしても日本企業特有の①意思決定を行なう会議の場で、実質的な議論がない。②誰が意思決定したのか、不明である。③その意思決定した理由も不明である。っていうのも世界の標準からズレていて、宗教感の違いにルーツがあるという。足して2で割るような玉虫色の決定をしている私たちは大いに反省だ。

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    2021年01月01日
  • おどろきの中国

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    とても面白かった。

    ・日本は、アメリカと中国の両方の言い分がわかる国、にならないと生きていけない。
    ・文化大革命が中国の儒教の伝統を破壊したことで、後の経済成長を可能にした。
    ・毛沢東は天からの信託を受けた皇帝という位置づけを利用した。

    といったところが、学ぶべきところか。

    そして、橋爪代三郎はすごい。
    著作を読んでみることにしよう。

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    2020年04月03日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    もっと宗教について知りたくなった。神様≠ヤハウェ、エホバ、アラーでは無いというのが目ウロコやった。イスラム教興味あるなぁ。
    日本で言えば神道といわゆるヤオロズの神々、神仏混交、何で仏教の天部に神様がいるのか知りたいな。

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    2019年09月30日
  • アメリカ

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    【未知満ちた国の成り立ち】『不思議なキリスト教』でも対談を行った東京工業大学名誉教授の橋爪大三郎と社会学者の大澤真幸が,ずばりアメリカをテーマとして対談した作品。知っているようで知らないその国の根幹を,キリスト教やプラグマティズムを軸として語り明かしていきます。

    あとがきに記されているとおり,アメリカの「急所」を知る上で大変参考になる一冊だと思います。目に見えないものとしてどうしても取っ付きづらさが伴う宗教・哲学面に光を当てることで,多くの方にとって新鮮なアメリカ像が浮かんでくるのではないかと思います。

    ~プラグマティズムは、宗教のことを考えている。さまざまなキリスト教の宗派(教会)と自然

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    2019年05月29日