橋爪大三郎のレビュー一覧

  • だめだし日本語論

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     へえー、この二人が出会うんだ。まずもって、そのことに感動。丸谷才一と山崎正和のセットのような取り合わせが、だんだんなくなっていってさみしがっている人にはなかなかいいセットだと思っていたら、橋本治君がなくなってしまった。
     この人とこの人を、という「人物」がまた一人いなくなったことをとてもさみしく思います。
     えっ、内容はどうなのかって?日本という文化の、いわゆる「ダブルスタンダード」をいま語らせるならこの二人でしょ、っていう感じで、炸裂していて、いいたい放題。面白いにきまってますよ。

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    2019年03月19日
  • 政治の哲学 ──自由と幸福のための11講

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    政治の基本についてわかりやすく解説してくれる本。

    この一冊を頭に入れておけば、日々のニュースを理解するだけでなく自分で考えることもできるようになるはず。

    若い世代が敬遠しがちな「政治」というテーマがいかに重要なのか。
    多くの人が読むべきな本だと思う。

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    2019年03月03日
  • 日本人のための軍事学

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    第Ⅲ部 東アジアの行方 が面白かった.北朝鮮、中国の状況をかなり詳しく解説しており、非常に楽しめる.最新情報として、米朝会談の解説があり、2回目目前の状況で参考になった.防衛問題を具体的に解説することは、プロであった自衛隊幹部の役目だと認識している折木さんの心意気は素晴らしい.それに比べて、国会での論戦は低次元過ぎる.嘆かわしい!

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    2019年02月26日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    予備知識ないなかで読んだので、一度で理解するのは難しい。ただ、グローバル化か進む現代において、宗教の正しい理解はとても大切と感じる。

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    2019年02月24日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    ネタバレ

    【読んだきっかけ】
    ハヤカワ五味さんが面白い!とツイートされていて気になったので。「眠れなくなる」ほどの本ってどんなん?と気になったのもありすぐに手に取りました。

    【感想】
    中高生むけの本らしいのですが、深く考えたことがなかったり知らないことも多くあったりして、自分の無知さを痛感しました。

    戦争、経済、家族、性、幸福など、社会のことがらについて、著者である橋爪さんの言葉で分かりやすく説明してくれています。話し言葉なので、読解力に乏しい私でもすいすい読むことができました。

    普段なにげなく「日本は戦争がなくて安心だね」「いつか幸せになりたいな〜」なんて言葉を発したり耳にしますが、そもそも戦争

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    2019年02月22日
  • 正しい本の読み方

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    「読書」そのものに対する姿勢を学べた。

    ▫️心に残った一文
    「本を読む時には、本は間違っているかも、という前提で読まなければならない」
    自分にとって薄れがちな視点だったのではっとさせられた。

    ▫️重要部引用
    ・本を読むのは、頭の栄養
    ・教養は、人々がよりよく生きることを支援するもの
    ・知そのものが目的になりうる
    ・書き手がどんな手立てを尽くして、この本を書いたのかを楽しみながら読む段階がある
    ・一人一人の人生は、キャンバスに絵を書いていくようなもの
    ・その書きかけのプロセス、できかけのプロセスがその都度の完成でもある
    ・自分の人生はありがちなことの繰り返しだが、そのパターンの見事なところを

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    2019年02月10日
  • アメリカ

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    キリスト教とプラグマティズムからアメリカを考えるとういことで、プラグマティズムはあまり知らなかったので勉強になった。

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    2019年01月14日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    文明の歴史というよりも宗教の歴史。日本人はあまり宗教に無頓着な人が多いので(自分も含め)、キリスト教徒やイスラム教徒がいかに宗教を中心に生きているかってことが分かりにくい。
    この本を読んで、改めて、いかに世界が宗教を中心にして回っているかがよく理解できた。

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    2018年12月04日
  • ほんとうの法華経

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    社会学者の橋爪先生が宗教学者の植木先生の法華経の本に色々と質問をする形で法華経を解説したもの。対談方式なので厚い本がすいすいと読むことができた。興味がある内容だったので面白く読めた。しかし、前提知識が無い人には、「最高の仏教入門」とオビに書いてあったが、入門ではないように思う。

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    2018年10月20日
  • 正しい本の読み方

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    例としてあげられている本が、難しすぎてわからない。自分の基礎知識の無さを痛感した。高校の教科書を読み直さなければ。

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    2018年10月09日
  • 正しい本の読み方

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    本の読み方、というと速読法とか技術の話なのかと思っていた。そうではなくて、本との長い付き合い方、本の楽しい読み進め方を教えてくれる本でした。特に新書を読む際は活かしやすいかもしれない。文体が柔らかく、久方の活字!という私でも楽しく読み進められました。読書をもう一度趣味にしよう!と思っている私のような人にぴったりの本。

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    2018年08月05日
  • 世界がわかる宗教社会学入門

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    宗教+社会学?がピンとこなくて読んでみた。ユダヤキリストイスラム、あたりは他の本でも読んだことあるなと感じたけど逆に日本における仏教、儒教のことを全く知らなかったことを知った。読みやすいわかりやすい、世界史を勉強する高校生たちの参考書に勧めてあげたい。

    世界がわかったかどうかはわからないけどわかりやすくまとめてあるので世界史をつまらんと思ってる高校生にそっとこの本を教えてあげたいと思った。現代とのつながりを見せることができればもっと宗教と社会のつながりとか、世界のすべては手順を踏んで今こうなっているということを教えてあげられるんじゃないかな。わたしはこの本、高校生だったときに出会いたかった。

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    2018年07月11日
  • 正しい本の読み方

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     読書の方法について筆者の意見をまとめたもの。かなりラフな作りになっており、読者のターゲットも章ごとに揺れている感が否めない。正論ではあるが、どこか強引に持っていかれている感がしてならない。
     どの本から読むべきかというような具体的な提案がなされているのはよいと思う。そのまとめ方も独特でおもしろい。ただある程度読書ができる人でないと本書の趣旨を汲み取ることは難しいのではないだろうか。
     何をもって正しいとするのかこの種の本には常にそういう疑問が生じる。あくまで筆者の視線に寄り添って考えてみたいという人には読むべき一書だろう。

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    2018年05月24日
  • 正しい本の読み方

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    ランダムに選んで読んだ本だったが思いのほか印象に残った。当たり前のようで、意識しながらできてないことを再認識することができた。また、これを読んで読みたい本が増えた。

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    2018年04月08日
  • おどろきの中国

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    あの愚策である、文化大革命の良い面として、中国の長い歴史に根付いた伝統を無化した功績が大きいとある。それにより、伝統の拘束力が低下してこの後につづく改革開放がいっきに進んだ。今日の中国の資本主義化がスムーズに移行できたのも納得がいくわけである。

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    2018年02月11日
  • 正しい本の読み方

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    著者としての本に対する付き合い方というものについて書かれています。本との付き合い方は、もっと私的なもので良いということなのかもしれません。本書を読んでそれを感じました。読んで勉強することや覚えることよりも、どう考えるかが大事。そんな当たり前のことを忘れて今まで読んでいたのだと反省させられました。
    本を書くということはどういうことで、それに対してどういう読み方をするのか。考え方を持つべきなのか。古典を読む重要性と、そのための方法。いきなりは古典は読めないからどうするのか。そのために本を読む。あんまり本を読んでいない人も、結構乱読じてきた人にもオススメな内容が入っています。

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    2018年01月27日
  • おどろきの中国

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    このシリーズはなかなか面白い。
    橋爪先生をちょっとよいしょしすぎなような感じはするが。
    中国に住んでいたものとしては、納得できるところが多くあったような気がした。
    毛沢東に散々な目に合わされても、打倒するわけではないというのは今の北朝鮮に近いものがあるのかなというところ。
    しかし、毛沢東はブチギレてる人物だよな。

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    2018年01月14日
  • トウ小平

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    直近に読んだニクソンの「指導者とは」での周恩来、そして今回の鄧小平を読み感じたことは、
    毛沢東-周恩来-鄧小平の関係は、
    織田信長-豊臣秀吉-徳川家康の関係と対比して考えられるのではないか、ということである。

    ざっくりと、毛沢東と織田信長は既存の秩序に対抗し、勢力を拡大して天下を取る強いリーダー。
    一方で、周恩来、鄧小平、豊臣秀吉、徳川家康はより実務家としての能力に長けた存在。
    周恩来は毛沢東のもとで、豊臣秀吉は織田信長の元で力を認められ出世し、トップまで登り詰めている。
    一方、鄧小平と徳川家康は毛沢東、織田信長に力を認められ評価されながらも、完全に服従はせず、自分を脅かすのでないかと恐れら

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    2018年01月12日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    著者橋爪大三郎氏の『はじめての構造主義』は、僕が社会人大学院で社会学っぽいものを学ぶことになったきっかけを作ってくれた(しまった?)本で、その橋爪氏の本なのできっと面白いだろうと思ったのだが、やっぱりなかなか面白かった。氏の良いところは、私たちのような一般庶民が理解しやすい言葉と事例で説明してくれることだ。
    よくよく読むと、こちらの書籍は中高生向きと書いてある。社会学者橋爪氏の視点で世の中を記述するとこうなるよ、という建てつけだ。よってもって社会学がわかる、というよりは、世の中を社会学的な記述方法で説明してみせた、という言い方の方が良いように思う。
    社会学をそれなり学んだ人には少し物足りないか

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    2018年01月04日
  • 丸山眞男の憂鬱

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    ネタバレ

    荻生徂徠に近代性の萌芽を見出した丸山真男の研究を中途半端とし、そこからさらに一段進めた山本七平を評価する。しかし山本七平も、意図的にか中途でやめているとしている。
    結局のところ、日本のナショナリズムは朱子学を日本に強引に当てはめた闇斎学と国学が合わさったところで成立したというのが著者の主張のようで、最後は、著者の次の仕事として小林秀雄の「本居宣長」を取り上げるという。

    ここまでくると、本居宣長の問題性が顕著になってくる。偉大な学者であり、かつ問題をはらんだ思想家ということになる。これを乗り越えるとはどういうことであろうか?

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    2017年12月28日