橋爪大三郎のレビュー一覧

  • 教養としての聖書

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    講座の書籍化なので聖書の内容については『ふしぎなキリスト教』の方が読みごたえがあった。
    旧約聖書と新約聖書の違いや、成り立ち、おおまかなストーリーを知るには便利です。

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    2017年03月16日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    哲学とか歴史とか、個別的、特殊的な細部に関心を持ち続けてきたが、人間に特段関心を持っていることに気づいてしばらく、社会学という言葉にピンときた。自分の向きはこちらにありそうだ。

    本書は中高生向けに書かれているらしい。あとがきを読み、中高生を読者と想定している一文を読み笑った。くそ真面目に呼んだ自分が滑稽。道理で平たい表現ばかりだった。しかし内容が下らないかというと、全く読ませるだけのものはではあった。

    つまるところ社会学とは何か、と言葉にできないところが社会学なのかもしれない。個別的な人間の意志とか願いとか行動から浮いた社会の原則がある。あるというか現れてくる。それを微に入り細に入り科学し

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    2017年03月02日
  • げんきな日本論

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    この書名の「元気な」は「日本」ではなく「論」にかかる言葉。日本史の18の質問を社会学的観点から語り合う。まずはなぜ日本は土器が発展したのか?から。なぜ日本で大きな古墳が発達したのか。なぜ日本は貴族階級、そして武士階級が生まれたのか、天皇を超える存在になろうとした信長を象徴する安土城など、興味深い根源から考えさせてくれるテーマが多い。貴族の代表格でもある藤原氏は爵位を継承していたわけではない、その権力の根源がどこにあったのか。武士の存在は日本にしかない!などは全く考えたこともなかったが、実にスッキリとした感じ!幕府と天皇の関係を巡る微妙な力関係が、北条義時の承久の乱の戦後処理、後醍醐天皇の失敗な

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    2017年02月14日
  • げんきな日本論

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    年末年始に何読もうかと書店を物色して目に留まった本。
    「元気な日本論」というタイトルと橋爪大三郎さんに魅かれた。413ページと新書にしては大部だけど、対談形式なので苦にならず読めた。
    「なぜ日本には、天皇がいるのか」、「なぜ日本には、幕府なるものが存在するのか」、「なぜ信長は、安土城を造ったのか」などの興味深い問について、日本史の授業では教わらない-主に社会学の-観点から学べた。
    ただ、古代からはじまった対談が明治で終わってしまうのは日本史の授業と同じか…。

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    2017年01月02日
  • げんきな日本論

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    とてつもなく賢いおっさん二人の話を立ち聞きしたら、ちょっとは分かる部分もあったし、分からない部分は分からないなりに面白かった。
    そんな感じ。
    全部理解しようと思わなくていいし、どんどん読み飛ばしたっていい本だと思います。

    何しろ、「一人で考えていたら悶々としちゃいそうな話も、二人で話したら膨らむんでないの」という気楽なスタンスに救われた。

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    2016年12月26日
  • げんきな日本論

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    橋爪氏と大澤氏の日本史に関する対談。
    古代から幕末までですが、もう少し近代史も範囲として
    話をしていったほうが、と思います。
    なんとなく日本史って幕末。もしくは明治・大正までで
    終わってしまう傾向にあるので。
    日本の特殊性やその必然性など、中国やヨーロッパと
    比べて日本の武士や封建制の特殊さなど。
    なかなか面白い内容だったと思います。

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    2016年12月25日
  • おどろきの中国

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    ネタバレ

    ■読んだきっかけ
    ・中国出張するにあたり、行く土地の歴史・地理・文化・国民性を知っておきたかったから。
    ・ニュースや人の話で聞く、中国の悪いイメージ(自己中心的・反日)は、あくまで日本側の視点なので、中国側の視点も知りたかった。
    ■本の内容
    ・社会学者3人による、「中国」についての鼎談であり、どちらかと言うと親中で中国に詳しい橋爪氏が、他二人の疑問点(以下のようなこと)に答えていくかたち。
    ・中国のような大きな帝国が、二千二百年も前(秦の時代)にできたのは、どうしてなのか。いかにして、帝国としての統一性を実現し、維持することができたのか。
    ・中国人=アグレッシブで自己中心的なため、統一国家に不

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    2016年10月01日
  • 教養としての聖書

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    旧約聖書は物語としても面白そう。黙示録はなんだかよく分からない、というこれまでのイメージは変わらず。
    やっぱり聖書そのものを一回は読まないとだめかな。

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    2016年07月19日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    ネタバレ

    基本的な事柄を押さえることができました。憲法については「人民が、約束を守らせる側。国(政府や議会や裁判所)が、約束を守る側です。人民が政府に言うことを聞かせるところに、憲法の本質があります。」と記されています。自民党の多くの人はここを勘違いしているように思います。「人間は、年をとって、死が近づくと、精神の働きが少しずつゆっくりになってくる傾向があります。いわゆる、ボケです。(中略)これは、必ずしも困ったことではありません。自分の死を受け入れやすくする、とも言えるからです。」これは実感としてありますね。

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    2016年04月29日
  • 教養としての聖書

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    文章についていえば、対話形式になっていながら受講生の質問に橋爪さんがあまり答えていないように見える。聖書自体、難解な書物だからしょうがないが。
    内容は、旧約聖書から創世記・出エジプト・申命記、新約聖書からマルコ福音書・パウロのローマ人への手紙・ヨハネ黙示録が収録されている。創世記では、アダムとイブ、カインとアベル、アブラハム契約など、時折海外の小説に登場する言葉について理解が深められた。神は7日間で世界を作るが、そのとき、天と地、夜と昼など、徹底的な二分法を使って無秩序から秩序を形成する。かつて、内田樹の私家版ユダヤ文化論で、ラカンについての説明を読んだが、ラカンは世界には初めから二分法があり

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    2016年03月24日
  • あぶない一神教(小学館新書)

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    ルターが、農民を皆殺しにしたほうが良いと述べたことについて、「あぶない一神教」の性質を感じた。

    オレはルターが好きだし、ドイツ語聖書が引き起こした歴史的な作用はあまりにも大きかったと考えてて、わざわざルターが住んでたドイツの家まで訪ねて行ったくらいなんだけど、同時に、ルターには、一神教の危なさを感じないわけにはいかない。

    ルターが1543年に書いたユダヤ人を差別する文章『ユダヤ人と彼らのうそについて』では、ユダヤ人をけちょんけちょんに貶す非常に過激な言葉が綴られており、ここまで差別する?っていうくらいひどい。
    日本人から見れば、意味が分かんないほど激しい憎悪。
    キリスト教とユダヤ教の、埋め

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    2016年12月30日
  • 教養としての聖書

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    久しぶりにキリスト教の本を読みたくなったが、結局、分かったような分かんないような感じで、でも死者も最後の審判を待ちGodにより一人ひとり裁かれるという構造は、やはり日本人としてついていけない部分であると感じた。

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    2016年01月11日
  • トウ小平

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    日経新聞社から出てる本編のダイジェスト版のような位置付けらしい。トウ小平の天安門事件の時の思考回路とかは結構丁寧に書かれている。ヴォーゲル先生のというよりインタビュアーの意見だが、台湾を早く統一したほうがよい、民主選挙など保証し、しだいに他の地域にも例外を認めて政治改革する、香港でも自由選挙をしたら台湾にはプレッシャー、とかおもしろい視点だった。

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    2016年01月04日
  • あぶない一神教(小学館新書)

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    「ふしぎなキリスト教」ですごくわかりやすく宗教世界の思考ルールを解説してくれた著者なので、最近のイスラム国問題をより理解するためにも、迷わず手に取りました。内容としては、対談形式だから仕方ないか・・と思いつつ、けっこう話がポンポン飛ぶし、結論に至らないまま言いっ放しで次に言ったりするので、前ほどはすっきりしなかった。キャッチーなタイトルとも内容がちょっと合ってないかな?という感じも。

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    2015年12月10日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    中高生向けに書かれた非常に分かりやすい社会学の入門書である。当たり前のことを解体して再解釈する術を学ぶことができ新しい物の見方をえることができる。巻末の社会学推薦書が興味深い。

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    2015年12月01日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    中高生向けに、戦争、宗教、歴史、幸福について等の言葉をただ単に砕いて説明したものじゃないかと思うが、読んでいくと深みが分かってくる。ふむ、確かに中高生に読ませて、感想などを話し合ったら勉強になりそうだなぁ。

    【もっと知りたい!】
    アメリカの独立戦争、南北戦争
    フランス共和国、ナポレオン

    【心に残る】
    他の人と自分を比べてはいけません。これは、幸福になる秘訣のひとつです。他の人なんてどうでもいいと思うことです。それは、自分を大事にすることに通じます。他の人とくらべるなら、皆のために頑張って自分の苦労をいとわない人と比べなさい。

    【読みたいと思ったおすすめ本】
    赤坂真理 愛と暴力の戦後とその

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    2015年11月24日
  • 教養としての聖書

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    Honzで見つけた本であり、私もつくし世代に当てはまる(年齢的に)のでこの本は読んでおこうと思ったのがきっかけであった。

    読んでみると私自身に当てはまるものや、同世代でありながら意味がわからない行動に関してもよく分析がなされていて非常に面白かった。今の若い者は「ゆとり世代」や「さとり世代」などと言われてあまり良くない印象を持たれている。私自身そのように一括りに見られるのは相当に腹がたつ部分もあるのだが、今の若い人達をよく捉えた表現だと思う部分もある。しかし本書の「つくし世代」は違う面か観察し、比較的良い方向へ分析をしている。

    そして筆者自身マーケティングの仕事についていた経験から、若者を消

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    2015年09月20日
  • 教養としての聖書

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    ところどころよくわからなかったから飛ばし読みした。解説でこれだから聖書って思ってたより読みにくそう。

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    2015年09月11日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    言葉で表しにくいものを、あらためて言葉で述べられると、自分を見つめ直すきっかけになる。
    あ、眠れなくはないです ^_^;

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    2015年08月12日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    社会学とは、社会の1部を切り取る代わりに、社会を丸ごとを考察する。

    人間が社会を生きていく時、誰もがぶつかる問題を、残らず正面から受け止める。

    中国流の資本主義、社会主義市場経済、
    共産党が資本主義をやる、と言う政策。

    市有財産性を否定する等、国有化集団所有日になる。
    国有にせよ、集団所有にせよ、共産党の役人が、資本を管理すると言うことを、資本家に変わり、共産党の役人が大きな権力を持つ。
    カースト制は不合理か、奴隷制度とカースト制度の関連 奴隷制10カースト制は、どちらも小田医院に生まれた星の

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    2015年08月04日