橋爪大三郎のレビュー一覧

  • アメリカ

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    そもそもアメリカは、プロテスタントであるピューリタンがメイフラワー号に乗って、理想の国の建設を目的として米国はマサチューセッツ州プリマスに到着し、メイフラワー契約に基づき建国された、という前提から出発し、その歴史の中でキリスト教がどのように変遷、分派し、人々の心性に影響を与えていったかが、社会学者である二人の対話の中で語られていきます。

    アメリカ独自の宗派、教会として、長老派(プレスビテリアン)、会衆派(コングリゲーショナル)、メソジスト、クウェーカー、バプテスト、ユニタリアン、ユニバーサリスト、アドベンチスト、モルモン教、クリスチャン・サイエンス、エホバの証人、などが紹介されていますが、日

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    2019年06月08日
  • シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている

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    動機が不純です。

    まず、ビジネスエリートなら当然知っておくべき基本知識という内容だそうですが、こうした内容をありがたがって聞いてくれる相手が本当にいるのか、さらに基本知識と言うならなおさらこんな話を唐突にし始めたところで「何を今さら」と冷たい目で見られるか、単に知識をひけらかしているように見られるのが落ちです。

    もちろん、知識として知っておくのはいいことですが、ビジネス上のタブーと言われる話題が、宗教や支持政党などだとわかっていれば、危ない話題の選択になりかねません。

    執筆目的やタイトルはダザイですが、内容は充実していますので一読をお勧めします。

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    2019年01月27日
  • 正しい本の読み方

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    勉強のモチベーションを上げるために定期的に読書術の本を読む。

    トピック・センテンス・メソッド
    理性と価値(前提)の関係
    などを再確認

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    2019年01月07日
  • 政治の哲学 ──自由と幸福のための11講

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    読みやすいです。丁寧に説明してくれるオッサンと飲みに行った感じで、意見が入ってくる。諸問題をどのように捉えて、どのように考えるか、を提案してくれてる感じで、洗脳されてる気がしないのがいい。

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    2018年12月28日
  • アメリカ

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    20181220〜20190109 橋爪・大澤両氏によるアメリカ論。プログマティズムについての解説は、対談形式だから泣きながら相手に分かりやすく説明する体をとっているから、門外漢の私でもかろうじて分かった。アメリカを理解することで、日米関係を、ひいては日本の明治維新以降の政治外交関係と戦争に対する意識を考える、と言う意図が本書にはあるようだ

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    2019年01月09日
  • フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書)

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    フリーメイソンの基礎がしっかりと学べます。
    そして、なぜ日本ではフリーメイソンの陰謀論が囁かれているかの理由も論理的に開設されています。
    この本を読み、フリーメイソンへのイメージが一変しました。

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    2018年12月12日
  • げんきな日本論

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    日本史において、普通に出てくる数々の「キーワード」、社会システムの変換点を表す「時代」、そういうものとして当然と受け取っていた日本の歴史が、いかに特殊なものであったのか、どうしてそうなったのかを膨大な知識量を背景に対話方式で展開していく本であり、それぞれの論点はかなり興味深いものでした。
    歴史の純粋な考察でもなく、裏付けもないので、信憑性があるものではありません。ですが、対談の中で新たな解釈が生まれていく躍動感と熱量を楽しめると、面白く読めると思います。

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    2018年11月28日
  • 正しい本の読み方

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    著名な社会学者による読書論です。

    趣味としての読書の手引きというよりも、とくに人文・社会学系の本を読むための方法について、著者自身の考えが述べられています。独創的な読書論ではなく、オーソドックスな考え方だといえるように思います。おそらくは意欲的な高校生など、若い読者を想定して書かれた本なのではないでしょうか。

    とはいえ、著者の教育論、教養論をうかがうことのできるような議論も見られて、あまり退屈することなく読むことができました。

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    2018年09月28日
  • げんきな日本論

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    『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』(ともに講談社現代新書)と同様、橋爪大三郎と大澤真幸の二人の社会学者が、日本史についての解釈をおこない、現代にまでいたるこの国のありようを解き明かそうとしている本です。

    著者たちの日本史の解釈は、専門の研究者から見れば大胆にすぎるのではないかと思われる箇所もありますが、日本社会の歴史的な形成過程を明らかにするという問題設定から日本史を読み解くという本書のスタンスは、歴史研究においてはあまり見られないアプローチのしかたで、おもしろく読みました。

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    2018年08月23日
  • 自分を活かす思想・社会を生きる思想  思考のルールと作法 対論

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    文芸批評家で哲学者の竹田青嗣と、社会学者の橋爪大三郎が、社会や文化、国家などの問題についてそれぞれの考えを語りあった対談を収録しています。

    竹田は、フッサール現象学を独自のエロス論に読み替えた「欲望論」の提唱者として知られていますが、さらにヘーゲルの社会哲学と接続することで、市民社会的な自由にもとづく思想を構築しています。一方の橋爪は、ウィトゲンシュタインの言語ゲームのアイディアをたくみに取り入れた「言語派社会学」の立場を標榜しています。両者はともに、ポストモダン思想の一部に見られるような、社会についてのニヒリスティックな態度に批判的であり、人びとがよりよい社会のありようへと向かって進んでい

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    2018年04月21日
  • 丸山眞男の憂鬱

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    丸山眞男の『日本政治思想史研究』と「闇斎学と闇斎学派」の内容について批判的検討をくわえるとともに、山本七平の『現人神の創作者たち』と対比することで、丸山の残した問題を超えて議論を前へと進めていくための道筋を示そうとする試みです。

    著者は、丸山が『日本政治思想史研究』において、荻生徂徠の「作為」の思想に「近代」の萌芽を見いだそうとしたことに触れて、とくに「自然」の概念に関して丸山の議論に混乱があったことを指摘します。また「闇斎学と闇斎学派」では、丸山が埼門学派の「リゴリズム」に両義的な評価を与えていることについても検討をおこない、リゴリズムの背景をなしているものが何であったのかを明らかにしてい

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    2018年04月20日
  • 正しい本の読み方

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    ネタバレ

    読書は「頭の栄養」。
    この一言につきるんだけど。
    読みやすい文体で、スラスラ読めて面白かった。

    本についての内容よりも、学校教育についての意見の方が印象に残った。
    教科書には当たり前のことが書いてある、とか。
    あまのじゃくを忘れない、とか。
    フムフム・・・って感じ。

    トピック・センテンス・メソッド、についての記述も面白かったな。

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    2018年03月30日
  • ほんとうの法華経

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    2度間を開けてトライしたけど、2度とも挫折。細かいところをつつきすぎてて(厳密?)、私のレベルには合わなかった。対談形式なのでわかりづらいということはまったくないが、法華経って面白いなぁという感じることはなかった。

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    2018年12月28日
  • 面白くて眠れなくなる社会学

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    最近この著者の本はよく読んでいる。
    家族とは死とはなど、普段あまり考えない大命題について社会学の見地から教えてくれる本。
    だが、最もためになったのはカースト制のメリットについてであった。
    カースト制というとそんな前時代な思ってしまうが、今も残っているのはそれなりにメリットがあるということ。
    それはインドには奴隷は存在しなかったということであった。
    こういう根本的なことを教えてくれると本を読んでよかったなぁと思うのである。

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    2018年01月20日
  • 教養としての聖書

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    西洋文化の理解につながる聖書の基礎について、旧約から3本、新約から3本紹介されている。元々6回の聖書を読む講座で話した内容を基にしているため、対話形式になっていて読みやすい。
    矛盾の部分について、複数のテキスト、資料が編集される過程で起きたという説明が納得できた。
    「申命記」は物語としてはあまり面白いものではなさそうだが当時の生活や考え方がわかった。
    「マルコ福音書」はイエスの問答についてもわかりやすく、第一の掟についても問答と旧約と新約の関係、新約によって旧約がどうやって更新されたのか、腑に落ちた。
    「ローマ人への手紙」「ヨハネ黙示録」は元々実際には読んだことのなかった部分なためか、この章を

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    2017年12月29日
  • 正しい本の読み方

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    さあ、本を読もう。

    本を好きな人、そして本を大事に思っている人が語る、「正しい本の読み方」である。だから、この人のことばは、本を読まない人には届かない。読む人に届く。

    読み手の中の一握りが、書き手となる。書き手の背後には、たくさんのそれまでの書き手がいる。連綿と続く本の系譜。わかると、思う。たくさん読むことでつながりがわかる。本を読むことで、頭の中に著者を、もしくは主人公を住まわせる。その頭の中の住人は、新しい誰かと出会ったとき、理解したり考えたりする助けとなる。メッセージを受け取り、私の人生の指針とする。だから、本を読む。

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    2017年12月10日
  • あぶない一神教(小学館新書)

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    難解な問題をわかりやすく説明してくれていて、興味深く読みました。読み終わって少し賢くなった気がしました。

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    2017年11月30日
  • あぶない一神教(小学館新書)

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    イスラム教、キリスト教と世の中の関係を知るには最適な入門書。雑学のように気軽に読むことができる。
    アメリカはイスラムを嫌うことや、イスラムでもシーア派とスンナ派の分裂など、世の中で起きているいざこざや混沌を、二人の著者が自分の知識の引き出しから議論する。
    宗教的な場面を目にした際に「なるほど、こういう背景があるのか」と理解させてくれる書籍。

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    2017年11月05日
  • フリーメイソン 秘密結社の社会学(小学館新書)

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    秘密結社として名高いフリーメイソンの実態について記載されています。秘密結社といっても所謂巷で囁かれているような怪しい団体ではなく、国家や宗教団体とは異なる一つのコミュニティとして存在していると述べられており、そういったコミュニティの必要性についても記載されておりました。
    フリーメイソンというと陰謀論の方に目がいきがちですが、そういった陰謀論に反旗を翻す新たな視点を共有してくれる本としてとても参考になりました。

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    2017年10月09日
  • トウ小平

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    エズラ・F・フォーゲルはハーバード大学に籍を置いていた中国研究・日本研究の社会学者。「現代中国の父・鄧小平」の中国語版は100万部を超えて売上げられている。その内容をかいつまんだのが本書。
    鄧小平は実務で実績を残し毛沢東の信頼を得た。権力闘争の過程で途中数度の失脚を味わうも能力を評価され、一時を経るとまた中央に戻される。
    毛沢東が死去した後、文化大革命と決別し今の中国の発展の礎となる70年代後半から始まる改革開放をリードする。これは毛沢東の政策の否定とも言える。改革開放のひずみで不満を抱えた学生が蜂起したのが天安門事件。これを強制的に封じ込める。その後はそのような反発が中国では起きてない。

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    2017年09月30日