橋爪大三郎のレビュー一覧
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文章についていえば、対話形式になっていながら受講生の質問に橋爪さんがあまり答えていないように見える。聖書自体、難解な書物だからしょうがないが。
内容は、旧約聖書から創世記・出エジプト・申命記、新約聖書からマルコ福音書・パウロのローマ人への手紙・ヨハネ黙示録が収録されている。創世記では、アダムとイブ、カインとアベル、アブラハム契約など、時折海外の小説に登場する言葉について理解が深められた。神は7日間で世界を作るが、そのとき、天と地、夜と昼など、徹底的な二分法を使って無秩序から秩序を形成する。かつて、内田樹の私家版ユダヤ文化論で、ラカンについての説明を読んだが、ラカンは世界には初めから二分法があり -
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ルターが、農民を皆殺しにしたほうが良いと述べたことについて、「あぶない一神教」の性質を感じた。
オレはルターが好きだし、ドイツ語聖書が引き起こした歴史的な作用はあまりにも大きかったと考えてて、わざわざルターが住んでたドイツの家まで訪ねて行ったくらいなんだけど、同時に、ルターには、一神教の危なさを感じないわけにはいかない。
ルターが1543年に書いたユダヤ人を差別する文章『ユダヤ人と彼らのうそについて』では、ユダヤ人をけちょんけちょんに貶す非常に過激な言葉が綴られており、ここまで差別する?っていうくらいひどい。
日本人から見れば、意味が分かんないほど激しい憎悪。
キリスト教とユダヤ教の、埋め -
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中高生向けに、戦争、宗教、歴史、幸福について等の言葉をただ単に砕いて説明したものじゃないかと思うが、読んでいくと深みが分かってくる。ふむ、確かに中高生に読ませて、感想などを話し合ったら勉強になりそうだなぁ。
【もっと知りたい!】
アメリカの独立戦争、南北戦争
フランス共和国、ナポレオン
【心に残る】
他の人と自分を比べてはいけません。これは、幸福になる秘訣のひとつです。他の人なんてどうでもいいと思うことです。それは、自分を大事にすることに通じます。他の人とくらべるなら、皆のために頑張って自分の苦労をいとわない人と比べなさい。
【読みたいと思ったおすすめ本】
赤坂真理 愛と暴力の戦後とその -
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Honzで見つけた本であり、私もつくし世代に当てはまる(年齢的に)のでこの本は読んでおこうと思ったのがきっかけであった。
読んでみると私自身に当てはまるものや、同世代でありながら意味がわからない行動に関してもよく分析がなされていて非常に面白かった。今の若い者は「ゆとり世代」や「さとり世代」などと言われてあまり良くない印象を持たれている。私自身そのように一括りに見られるのは相当に腹がたつ部分もあるのだが、今の若い人達をよく捉えた表現だと思う部分もある。しかし本書の「つくし世代」は違う面か観察し、比較的良い方向へ分析をしている。
そして筆者自身マーケティングの仕事についていた経験から、若者を消 -
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著名な社会学者達の対談だけあって視点が多岐に渡っていて面白い。
人類史の中で、他の文明とか他の文化の真似や影響なしで独自に文字をつくったところは4つしかない。メソポタミア、エジプト、マヤ、中国。
頭の中が漢字でフォーマットされた中国人が日本を理解することは難しいという指摘は興味深い。
また一方で、日本には行動規範となるテキストが存在しない。イスラムのコーラン、インドのヴェーダ聖典、中国の経典。特に戦後の日本は何をよりどころにしてきたかといえば米国であろう。パックス・アメリカーナの中で平和を享受してきたわけだ。
経済の視点では、西側陣営で起きている資本主義の社会主義化と中国に代表される社会主 -
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3人の社会学者が、中国について話し合うという本。前半は中国、中国人に関する基本的な謎について。なぜ中国人は、日本人から見ると自己主張の強い人たちに見えるのか、中国人にとっての宗教とは何か、そもそもなぜ広大な地域が国としてまとまっているのか、といった問題や、共産党と毛沢東についての話。後半は中国の歴史問題に関する認識の捉え方と日中関係のあり方を論じている。
今回の3人のうちの2人が参加している『ふしぎなキリスト教』がとても面白かったという記憶があって、中国についてはまともに知らないけど、読んでみた。とても面白いけど、難しかった。まず中国の歴史、特に戦時の日中関係や日本の行動について、おれはあ -
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社会学の立場から「法」の基礎をわかりやすく解説している本です。
とはいうものの、いわゆるポストモダン法学が問題にしているような、法の基礎についての考察を展開することが、本書のもくろみではありません。本書の議論の枠組みになっているのは、ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」の発想を借りつつ、著者自身の「言語的社会学」の観点から解釈された、アメリカの法哲学者ハートの法哲学の理解であるといってよいと思います。もっとも、こうした論点について掘り下げた説明はなく、むしろそうした議論の枠組みを前提に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、儒教の宗教が、近代法の形成にそれぞれどのような関係をもってきたのか -
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アメリカがどのような行動原理に基づいているのか、その歴史的背景と今後の展望について、分かりやすく解説しています。
アメリカでは、個人の自由を束縛するような中間集団の力が弱く、個人がそのつど合目的的なアソシエーションを組むことになります。そうしたアメリカの全体を束ねるのは国家しかありえないというのが、著者の示すアメリカの社会像です。また、旧大陸からの伝統を拒否して厳格な個人主義を掲げるアメリカの性格が、ピューリタニズムと深い関わりを持っていることが説明されます。
さらに、トクヴィルをはじめ、パーソンズ、サムエルソン、リースマン、サリンジャーといった人びとの言葉を紹介しつつ、個人主義とピューリ