橋爪大三郎のレビュー一覧
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哲学者ヴィトゲンシュタインは、前期と後期で思想が異なるが、後期は言語ゲームに没頭した。本書はヴィトゲンシュタインの思想を解説しながら、世界は「言語ゲーム」で理解することができる。
また後半では人類が新たな世界観を獲得するのも「言語ゲーム」によるのだという。
前期ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』と後期ヴィトゲンシュタインの『哲学論考』を対比させながら説明している。また、ヴィトゲンシュタインの生涯をおっていて、親近感がわいてきた。それにしてもユダヤ人の才能はすごい。
言語ゲーム:規則(ルール)に従った人々のふるまい。
・世界は、n人m個の言語ゲーム。
・紙幣に価値があるのは皆が共有しているから。
・人はそれぞれ厳密に同じ色を見ているとは限らないが、青、赤と言った時にそれ以外の色と区別できていれば問題ない。
・痛さについても、それと同じ痛さをその瞬間共有するこたはできないが、痛い時に痛いというふるまいを共有している。
などの具体的なことを熟考しながら、「言語ゲーム」という考え方をヴィ氏は作り出したという。たしかに、これらのことは実感をもって理解することができる。
貨幣価値は、規則(ルール)に従った人々のふるまい。
色彩は、規則(ルール)に従った人々のふるまい。
痛さは、規則(ルール)に従った人々のふるまい。
たしかに、こう書いてみるとしっくりくる。
後半の世界の各宗教を「言語ゲーム」で解き明かすところも、解き明かし方はおもしろくて、「おー」と思う。仏教のところなんか特に。 -
Posted by ブクログ
前半は快調。やっぱり橋爪大三郎はおもしろい。と思ったが、後半の宗教の話になると俄然眠くなった。夏の暑さのせいか?同じところを何度も繰り返す始末。読みだした動機が、野矢茂樹『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』を読む前に、軽くアウトラインを頭に入れておこうというものだったけれど、この本はタイトル通り、言語ゲームについての話で、私の期待と微妙にずれていた。ウィトゲンシュタインにまつわる話は興味深かった。数学の内容は…。久しぶりに「対角線論法」の文字が懐かしく、でもなんとなく自分の記憶と違って『解析概論』をみたらやっぱり少し違っていた。「論法」としては同じ。
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ネタバレ「安保タダ乗り論」:なぜタダ乗りさせてもらえたかというと、冷戦構造のもと、日本が自由主義陣営のショウウインドウになっていたため。ソ連と中国の目と鼻の先で、敗戦のズタボロからみるみる立ち直った。そんな日本が繁栄すればするほど、「ほら、資本主義になればこんなに得するんですよ」とアピールできる。そのためには、日本の安全保障を負担するくらい、アメリカにとってはお安い御用だったのです。p141
【草の根民主主義の作り方 10箇条】
①政党として、活動しよう
②どんな意見も、自由に述べよう
③何人か集まりグループをつくろう
④地域ごとに、政党支部をつくろう
⑤政党支部の役員を、選挙しよう
⑥予備選の準備をしよう
⑦会計報告をガラス張りにしよう
⑧予備選で候補者を決めよう
⑨選挙をボランティアでやり抜こう
⑩政党本部の、言うなりになるのはやめよう -
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ネタバレ[ 内容 ]
覇権国家アメリカは究極的に何を目指しているのか。
社会学の視点で“新大陸”“キリスト教国家”などの成り立ちを捉えれば、「自由の国」の行動原理が浮き彫りになる。
財産の相続法や選挙など平等と民主主義を実現する社会の仕組みから、ハンバーガーやジーンズといった便利さを追求する消費文化、そして冷戦や9・11を経て至った単独行動主義まで、アメリカならではの思考パターンを考察。
はたしてその覇権は続くのか、日本がとるべき道とは…。
エッセンスを明快につかみ出した超常識のアメリカ論。
[ 目次 ]
プロローグ 講義を始めるにあたって
第1部 歴史から見えるアメリカ(アメリカとは何なのか;宗教国家アメリカ;独立戦争のアメリカ ほか)
第2部 文化から見えるアメリカ(トクヴィルの見たアメリカ;アメリカン・カルチャー;サリンジャーのアメリカ)
第3部 国際関係から見えるアメリカ(二十世紀という時代;日本とアメリカ;ネオコンのアメリカ ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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ネタバレ[ 内容 ]
政治はダーティーだから、軽蔑する。
軽蔑するから関わらない。
関わらないから政治はよくならない。
よくならないからますます軽蔑する-日本を覆っているそんな悪循環をどう断ち切るか?民主主義の成立を歴史的・宗教的に解きおこす“原理編”。
日本的政治の問題点をクリアに分析する“現実編”。
政治がよくなる「金」「人」「情報」のあり方を提案する“改革編”。
民主主義についての正しい知識と理解を身につけ、私たち一人一人が政治の主人公として行動するのをサポートする、待望の教科書。
[ 目次 ]
第1部 原理編(政治の本質 ギリシャの民主制 ユダヤ教の政治思想 儒教の政治思想 近代民主主義の特徴)
第2部 現実編(日本人の行動原理 明治維新と大日本帝国憲法 戦後政治を振り返る 民主主義の蘇生に何が必要か)
第3部 改革編(選挙制度と二大政党制 政治資金の制度改革 政治家を育成する 質の高い「情報」が質の高い選択を生む)
草の根民主主義のつくり方10ヶ条
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[ 内容 ]
イスラム法では利子が禁止!?
アメリカのリバタリアニズムは売春やドラッグの合法化を主張している!?
時代や文化圏によって異なる法には、どのような根拠や正当性があるのか。
本書は、近代法の本質を「言語ゲーム」の観点から読み解き、キリスト教、イスラム教、仏教など宗教法の成り立ちを探る。
さらに「公」の概念をもとに日本の法秩序を問い直す。
人類は法によっていかに幸福を実現できるのか。
自由と公共性は両立できるか―。
正しい法感覚を磨くための最良のテキスト。
[ 目次 ]
第1部 法の原理―法はなぜ必要なのか(法とは何か ハートの法理論 近代法の原則とは何か)
第2部 法の歴史―古代宗教と法(ユダヤ教と法 キリスト教と法 イスラム教とイスラム法 仏教と法 儒教と法)
第3部 日本人と法―法感覚を鍛えるために(日本社会と法 明治国家と法)
第4部 未来を構想するために―法と自由をめぐるいくつかの問題(民主主義とリバタリアニズム 国際社会と法)
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哲学者ヴィトゲンシュタインの生い立ちから、前期『論理哲学論考』・後期「言語ゲーム」の思想、それらの思想を産み出した社会的背景などを一通り学ぶことができる。「言語ゲーム」の考え方を、資本主義・全体主義といった政治体制や、世界の宗教に応用して解説されている部分もある。
講義を聴いている感覚で、読みやすく書かれているのが良かった。前半の数学、論理学の部分は難しい印象を持ったが、肝心の「言語ゲーム」の解説部分はとても刺激的で面白かった。特に印象的だった部分を列挙すると、まず前期『論考』の最後はまるで「自動的に消去される」スパイ映画に出てくるテープのようであること(p.93)、「机」を分からせるためには色んな机を持ってこればいい、という言語ゲームのアイデア(p.107あたり)、クリプキのクワス(p.152)、相対主義(p.249)など。人々が「言語ゲーム」をすることで社会が成り立つという考え方がよく分かった。(10/04/13)